ライズのエア系マットレス(高反発ファイバー)であるスリープオアシス。
硬質ウレタンを使用したスリープマジックと共に2大主力モデルとなっていますが、スリープオアシスには「エントリーモデル」があります。
上位モデルである「敷布団兼用マットレス」よりも1万 ほど安くなっており、違いが気になる人も多いでしょう。
ここでは両者の違いと「どちらがおすすめか?」について考えてみたいと思います。
「エントリー」と「敷布団兼用マットレス(上位モデル)」の違い
中材は同じ。違いはカバーと「腰部かため」の有無
下記の表にスペックをまとめてみました。
スリープオアシス エントリー | スリープオアシス 上位モデル | |
---|---|---|
製品 | ||
価格 | シングル:19 990 | シングル:29 990 |
セミダブル:24 990 | セミダブル:34 990 | |
ダブル:29 990 | ダブル:39 990 | |
厚み | マットレス5cm | マットレス5cm |
リバーシブルカバー | ニットメッシュ面 ハニカムメッシュ面 | コットンニット面 ミクロマイクロ面 |
腰部硬め | なし | あり |
スリープオアシスエントリーの説明には「上位モデルと同じ中材」とありました。
つまりは高反発ファイバー素材なのですが「素材が同じだけなのか?それとも上位モデルと全く同じ仕様のものなのか?」が説明されていません。
マットレスの核となる中材において、エントリーモデルと上位モデルの差が無いとすれば残りはカバーくらいですよね。
つまり1万 の差は主にカバーの違いとなり「見た目を気にせず単にエア系素材がいいならエントリーモデルがお得である」という結論になります。
しかし、上位モデルのカバーは質感が高く「肌触り」といった面でエントリーとの差を感じられるでしょう。
どちらもリバーシブルカバー仕様ですが、エントリーはメッシュを多用しておりちょっと安っぽい作りなんですよね。(実際安いんですけど)
加えて上位モデルは「通常版」と「腰部硬め版」の2タイプがあります。
腰部硬めはその名の通り、ヘタリやすい腰部分を強化したものでありエントリーモデルにはない特徴。
そのため上位モデルを選ぶ場合は下記の2点があるかどうかで決まるでしょう。
- 「エントリーのカバーは安っぽくて嫌だ」という場合
- 「腰部硬め」がほしい場合
逆にこれらが無いなら、エントリーを選んだ方が良いと言えますね。
エントリーモデルも床や畳に1枚で使えるのか?
今後エントリーモデルの表記が変わるかもしれませんが、現状では上位モデルに「敷布団兼用マットレス」と表記されています。
そのため「エントリーモデルは床敷きできないの?」と思ってしまう方もいるでしょう。
エントリーモデルも上位モデルも中材の厚みは同じですし、どちらも床や畳に1枚で使えます。
底づきの心配もいりません。
しかし、安いからといって「マットレスパッド」を選ぶのはやめましょう。
マットレスパッドは既存のマットレスの上に敷く寝具ですから、あくまで下の寝具ありきの製品です。
マットレスパッド1枚だけを敷くような使い方は間違っており、底づきの原因にもなるでしょう。
スリープオアシスエントリーと他社エア系マットレスの違い
価格的にはほぼ同等、ライズは60日間保証が強い
高反発ファイバー素材を用いたマットレスはライズのみならず、様々なメーカーから出ています。
- エアウィーブ「エアファイバー」
- アイリスオーヤマ「エアロキューブ」
- リテリー「ライトウェーブ」
- 東京西川「クラウドウェーブ」
- トゥルースリーパーセロ「ナノブリッド」
- 東洋紡「ブレスエアー」
中でもエアウィーブはCMなどメディア露出も高く、知名度は抜群ながら高額な製品が多いです。
それ以外はどれも同程度の価格帯で並んでいますね。(シングルサイズで17 000 〜25 000 の範囲)
安さを求めると今までは格安日用品メーカー「アイリスオーヤマ」の「エアリーマットレス」が最適解でした。
しかし、スリープオアシスエントリーが出現した今は「安さと品質」のバランスが取れたライズにその解が移りつつあります。
エアウィーブのブランド感ほどではないものの、ライズマットレスも日本寝具メーカーのブランドを築き始めています。
そのうえ、公式直販サイトでの購入に限り60日間保証が付帯し始めたのもポイント。
【関連記事】エアウィーヴの類似品はどう?似てるマットレスを集めてみた
厚みは5cmが一般的、5cm以上は複合素材に注意
2018年9月現在でもエア系マットレスの厚みは「5cm」程度が主流です。
高反発ウレタンマットレスになると10cm厚が一般的になっている印象もあり「5cmって床敷きには薄いのでは?」と心配になることもあるでしょう。
しかし、エア系で5cm以上の厚みになると、下記のように「高反発ファイバー素材+その他の素材」でかさ増ししていることが多くなるのですね。
例えばエアウィーブでも「エアウィーヴ マットレス スマートZ シングル」という三つ折りマットレスがあります。
エアウィーヴ マットレス スマートZ シングル 三つ折り 厚さ9cm 1-151011-1
マットレス厚が9cmあるのですが、高反発ファイバー素材(エアファイバー)が使われているのはたった2.5cmだけ。
残りはポリエステルクッション材が7cmと、カバー厚によって「全体で9cm厚」となっている事情があります。
エア系マットレスは高反発なので5cm厚でも十分に底づきしない寝心地を得られます。
もちろん品質にもよるとは思いますが、少なくとも寝具メーカー品であれば心配は無用でしょう。
さいごに
買って損しないエントリーモデル
エントリーモデルと言えば何かとコストダウンされていたり、品質や性能が微妙だったりするもの。
その点、ライズのスリープオアシスエントリーはカバーの違いだけで、上位モデルと寝心地はほぼ同様といえるでしょう。
(カバーの肌触り込みの寝心地であれば差は出ますが)
ある意味「買って損しないエントリーモデル」であるため、安いながらもおすすめできる一品です。
参考になれば幸いです。