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マットレス

ラテックスマットレスの選び方とおすすめメーカー評判まとめ

たまに名前は聞くけれど、よくわかるようでわからないラテックスという素材。

そしてそれを使ったマットレス。

この記事ではラテックスの特徴からメリット・デメリット、ラテックスマットレスの選び方やおすすめメーカーを解説しています。

ラテックスの特徴とメリット・デメリット

生ゴムの原料であるラテックスは天然と合成がある

ラテックスとはゴムの原材料といえる物質。

ラテックス (latex) は、水中に重合体の微粒子が安定に分散した系(乳濁液)であり、自然界に存在する乳状の樹液や、界面活性剤で乳化させたモノマーを重合することによって得られる液を指す。さまざまな植物から得られる乳状の樹液は、空気に触れると凝固する。タンパク質、アルカロイド、糖、油、タンニン、樹脂、天然ゴムを含む複雑なエマルジョンである。植物から分泌されるラテックスはほとんどの場合において白いが、黄、オレンジ、緋色の場合もある。

一般的にはゴムノキ類から採取した樹液の代名詞となっており、この樹液を加工して作られる伸縮性に富んだ薄い材料のことも指す。

引用:Wikipedia

ラテックスの原液を加工することで輪ゴムなどになるということですね。

天然ラテックスはゴムノキの樹液から作られ、合成ラテックスはポリイソプレンという化学物質によって作られます。

 

マットレスにおいては主に天然ラテックスが使用されており、天然ラテックスの原産国は主に東南アジア(タイ)。

マットレスや枕として成形するための添加物(凝固剤)を除いたうえで「残りの成分が全て天然ラテックス」であれば、天然ラテックス100%だとアピールできるようです。

 

ラテックスの特徴はゴムならではの弾力性(反発力)

ラテックスはゴム製品の原料ともなることから、その弾力性(反発力)に定評があります。

2018年現在もなお高反発ウレタンマットレスが主流ですが、昔からあるという意味ではラテックスが元祖高反発素材と言えるのかもしれません。

 

理想的な体圧分散性を誇るラテックスマットレスですが、日本ではほとんど注目されていないのが特徴ですね。

それは後述するデメリットにあるのかもしれません。

 

へたりに強く寿命の長い製品が多いが、重い

ラテックスマットレスはゴムのような密度の高い素材であるため、ヘタリに対する耐久性があります。

長く使うには最適な素材という訳ですね。

 

しかし、それ故に他の素材よりも重量面で劣る(つまりは重い)のがデメリット。

加えて三つ折りなどコンパクトな製品もないため「使い勝手」の面でウレタンフォームに負けてしまうのでしょう。

逆にベッドマットレス用途では昔からコイルマットレスがありますし、このジャンルでもウレタンが侵食し始めています。

 

日本の一般家庭に使われる寝具素材としてウレタンにもコイルマットレスにも勝てなかった素材という印象でしょうか。

しかし、いまでも支持する人が多いためか少ないながらも製品自体は存在していますし、ウレタンやコイルなどと組み合わせる素材としても活躍しています。

 

高反発ブームが落ち着きラテックスブームが来る可能性もありますが、今の所その予兆は感じられません。

 

ラテックスは抗菌性があるが、通気性が悪い

天然ラテックスの特徴として、高い抗菌性が挙げられます。

衛生的な状態を求められる寝具において、天然ラテックスは雑菌やバクテリアなどが繁殖にしくい環境。

こういう点はなかなか魅力的ですよね。

 

しかし、通気性が悪いためマットレスも枕も基本的に穴(エアホール)が空いています。

ラテックス素材に穴を開けることで通気性を改善することができるうえ、穴の数を調節することで柔軟性の調節も可能。

「腰部分は穴の数を減らしてより固めの寝心地にしよう」といったことも出来る訳ですね。

 

(まぁ、それも穴を開けずに製造段階で硬さを自在に変えられるウレタンフォームには劣るわけですが)

(ちなみにウレタンフォームも抗菌性がありダニの住み着きにくい環境です)

 

ラテックスマットレスを愛する人からすれば「ウレタンと一緒にするな!別物だ!」という意見も飛び交うでしょう。

しかし、総合的に評価するとウレタンの汎用性の高さは異常であり、それがラテックスの魅力が広まるのを阻止しているのかもしれません。

使ってみれば両者で差があるのは確かだと思います。(好みという意味で)

 

ラテックスマットレスの選び方と注意点

ゴムアレルギーの人やその可能性がある人は使用を控える

天然ラテックスはゴムの原料ですから、ゴムアレルギーを持つ人は使用を控えましょう。

製品によってはマットレスカバーだけではなく、ラテックスを覆うインナーカバーで触れにくい状態にしているものもあります。

 

それでもラテックス特有の匂いなどで気分を悪くする可能性もあるでしょう。

 

また、ラテックスと交叉反応性のある食物アレルギーを持つ方はラテックスアレルギーを連鎖的に引き起こす可能性にも注意しなければなりません。

交叉反応性の疑いがある食品は「バナナ・アボカド・ポテト・トマト・キウイフルーツ・クリ・クルミ・パッションフルーツ・西洋ナシ・グレープフルーツ・マッシュルーム・ピーマン・マンゴー・パイナップル・セロリ・マスクメロン・リンゴ・パパイヤ、モモ、オレンジ・ピーナッツ・イチゴ・コショウ・アーモンド・そば・イチジク・レタス・からし・スイカ・タケノコ・ニンジン・大豆・サクランボ・ネクタリンココナッツ・アプリコット・ビワ・ハッカ」など。

 

アレルギーに不安を感じてまでラテックスマットレスや枕を使う必要性はありません。

むしろ機能性寝具であればウレタン素材のほうが圧倒的に数が豊富なので、残念に思う必要はないでしょう。

 

ラテックスマットレス人気メーカーおすすめランキング

【ボディドクター】アドヴァンス


ボディドクター アドヴァンス シングル 長期10年保証の付いた天然ラテックス100% ボディドクターマットレスの中で一番厚みのある高反発マットレス ベッドマットレスとしてもOK アドバンス Body doctor

グローバル産業株式会社のオリジナルブランドであるボディドクター。

天然ラテックスを贅沢に使用したボリューム感のある高品質マットレスで定評があるとのこと。

こちらのアドヴァンスは厚み13.5cmかつ重量が26kgと迫力がありますね。

 

ボディドクターは天然ラテックスのもつ「ある一定の割合で重さと反発力が釣り合う状態」を正反発®と表現しています。

商標検索した所、2003年に商標登録されていることが確認できました。

これはあくまでメーカーの造語であり、高反発や低反発といった「一般的に広く用いられている単語」と対を成すものではありません。

 

とはいえ、10年保証などラテックスマットレスに対するこだわりは十分に感じられる製品です。

  • シングルサイズ・・・95 040
  • セミダブルサイズ・・・113 400
  • ダブルサイズ・・・132 840

 

【ラテシア】ロイヤル 7ゾーン ラテックスマットレス


ラテシア ロイヤル ラテックス マットレス 7ゾーン シングル 厚さ5cm 100×200cm 高反発マットレス ラテックス 100% カバー付き R-5S COMAX JAPAN コマックスジャパン

株式会社COMAX JAPANのラテックスマットレスブランド「ラテシア」

その主力マットレスである「ラテシアロイヤル」は天然ラテックス100%を使用し、かつ7ゾーンを意識した特徴を持っています。

7ゾーンとは「頭・肩・腰・お尻・太もも・ふくらはぎ・足」の7箇所に適したピンホール(穴)を設けているとのこと。

 

また、ワンモールド工法というカットしない作り方(金型に素材を流しこみ形成する)によって型崩れや耐久性に強いのも好印象。

(ワンモールド工法ではない場合は、大きな塊を作ったのちに指定サイズにカットして製品にするようです)

厚みは2種類あり、5cm厚が標準タイプ、7.5cm厚が贅沢タイプと分類されています。

  • シングルサイズ・・・129 600 (7.5cm)/ 86 400 (5cm)
  • セミダブルサイズ・・・151 200 (7.5cm)/ 108 000 (5cm)
  • ダブルサイズ・・・183 600 (7.5cm)/ 129 600 (5cm)

 

【ライズ】 K18 ラテックス360 マットレス

ライズTOKYO株式会社のブランド「RISE」はラテックス専門メーカーではなく、寝具全般をカバーする日本の寝具ブランドです。

主力モデルは表面加工ウレタンフォームを使用した「スリープマジック」や高反発ファイバーを使用した「スリープオアシス」ですが、さらに機能性を追求したモデルとして「K18」シリーズがあります。

中でもこの「K18 ラテックス360」は5cm厚の天然ラテックスに加え、下層に4.5cm厚のポリエチレンアンダーマットを組み合わせたハイブリット仕様。

ポリエチレンアンダーマットは人工芝グラウンドの衝撃吸収素材としても使われるもので、クッション性と通気性に優れます。

 

このような他メーカーがやっていない組み合わせや性能向上を切り開いていきながら、かつ性能に対してリーズナブルな価格設定がライズの強み。

自分もスリープマジックを購入し愛用していますが、とてもしっかりしており安心感のあるクオリティでした。

【関連記事】ライズの高反発マットレス!スリープマジック購入レビュー

 

マットレスカバーは竹レーヨンのシンカージャガードなので滑らかな手触りも高級感かつ品を感じさせてくれますね。

  • シングルサイズ・・・79 990
  • セミダブルサイズ・・・99 990
  • ダブルサイズ・・・129 990

 

Amazonやニトリの格安ラテックスってどうなの?

ニトリは再生ラテックスを使用し低価格ながら重い

ラテックスマットレスもまた「格安品」を探すとニトリやAmazonの中国系無名メーカーがヒットします。

日本人に馴染み深いニトリの製品ならクリーンなイメージもありますが、中身のラテックスは「天然ラテックス (30mm+15mm)」だけではなく「再生ラテックス(30mm)」も使用。

「再生ラテックス」の説明はされていないものの、何らかのゴム手袋やタイヤなどを再利用したものだという話を聞いたことがあります。

つまりは「古紙を再利用して作った再生紙」みたいなニュアンスでしょうか。

マットレス自体は10cm厚ながら、芯材であるラテックスの厚さは7.5cmなので残り2.5cmはカバー厚だと考えられますね。

 

価格はシングルサイズで約25 000 と格安ながら、重量は16kgと自転車1台分(ママチャリで約18kg)くらいあります。

ライズの360も同程度の厚みながら10kg程度にまとめているので、ちょっと重すぎかもしれませんね。

 

寝心地に関しては天然ラテックスで挟み込んだ再生ラテックスがどの程度なのかによるでしょう。

そもそも再生ラテックスの硬さや反発力などがなんとも不透明なので、天然ラテックス100%と同様の寝心地になるか?というと疑問が残ります。

 

Amazonの格安ラテックスは販売元が日本ではない点に注意


ラテックス100% 高反発 シングルマットレス 厚さ5cm 100cm×200cm 3つ折り可能 【シングルサイズ マットレス】【 天然ラテックスマットレス】【天然ゴム マットレス】Natural latex Kuma San 正規品

Amazonを見てみると、2万 〜3万 程度で100%天然ラテックスマットレスがいくつか販売されています。

レビューは少ないながら、どれも高評価な口コミばかりでついつい気になってしまう人も多いでしょう。

 

ただ、Amazonで購入するときに懸念すべき点(知っておくべき点)は2つあります。

  1. 極端に安いのはだいたい中国など日本以外の業者が直接販売している無名ブランド
  2. レビューは業者が捏造したものが紛れていることも珍しくない

アマゾンをよく利用する人ならひと目で「あ、これ日本の業者じゃないな」とわかるのですが、あまり利用しない人だとわからないかもしれません。

アマゾンは楽天市場と違い個々の店を持つのではなく「アマゾンというお店に複数の販売者が商品を並べている状態」といえます。

 

そこで中国・台湾・韓国などの業者が日本向けに格安の製品を売っている状況があるのですね。

寝具だけではなく、デジタル関連製品などほぼ全ての分野で無名の格安品が出ていますが、どれも海外業者の出品物です。

Amazonが発送している製品は、海外業者が日本のAmazon倉庫に在庫をまとめて送りつけているだけであり、日本企業は噛んでいません。

 

「安いならいいじゃん、仮に日本メーカーの製品だって今やどこも中国製ばっかりだし」

そんな声も聞こえてきそうですが、問題は「海外の人が日本に直接販売している点」にあります。

 

何か問題があった場合、窓口があるとすれば海外でありそもそも日本人でもありません。

今年、韓国で社会問題にもなった放射性物質を出すマットレスが販売され続けていた件について、台湾当局が国内のマットレスを検査したところ一部製品から基準値を大幅に超える放射線が確認されたと報じられています。

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韓国と同じ様にマイナスイオン効果や疲労改善効果を謳ったもので天然トリウムと天然ウランなどの放射性物質をマットレスに入れ製造していたといいます。

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同様のマットレスが日本国内では販売されていないのかという点についてはアマゾンなどでは同じような効果を謳ったものが販売されており、国内でも安全性に問題がある商品が既に出回っている可能性があります。

引用:マットレスから基準値の76倍を超える放射線ー台湾

メーカーは製品を作る際に様々な安全基準を考慮した上で消費者へ届けます。

例えば生産拠点が同じ海外工場であっても、メーカーとして日本企業や海外メーカーの日本法人が1枚噛んでいるだけでセーフティとなる点があると思うのですね。

 

しかし、アマゾンの仕組みでは前述した通り「外国人が日本人に直接届けること」が可能です。

「使うのはオレ達じゃないし、ヤバいものが入ってても安いならいいんじゃね?批判されても国違うから痛くも痒くもないし」という業者が現れたらどうでしょうか。

 

海外メーカーや海外製品がダメだとは言いません。

問題を起こされてもその責任を追求できない業者(あるいは対応しない業者)から買うことにリスクを感じるのです。

 

と、力説してみましたが、確かに何分の1の価格で天然ラテックス100%のマットレスが買えるのは魅力的ですよね。

あとは「寝具としてのリスクや不安を抱えることへの覚悟」といったら大げさかもしれませんが、そういう点を考慮すべきかと思います。

【関連記事】amazonの格安高反発マットレスをおすすめしない理由

 

ラテックスマットレスのお手入れ方法

水洗い・クリーニング・天日干しなどは不可能

ラテックスマットレスは水洗い、クリーニング、天日干しなどどれもできません。

水洗いなんてした日にはどれだけ重くなるのか恐怖すら覚えますね。

 

天日干しもラテックスが劣化したり、そもそも重いので持ち運びに苦労するでしょう。

水洗いしたりなら「水洗いが可能なマットレス」を選ぶのが間違いありません。

 

気になるなら「最初から汚れを食い止める対策」が必須

また「ラテックスマットレスを使いたいけど汚れるのは嫌だなぁ」という場合は汚れない対策をしましょう。

例えばプロテクターベットシーツなどを使う方法。


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水分をこぼしても下に通さず、かつ湿気は通すので蒸れないマットレスプロテクターという製品があります。

このような製品を予め使うことで、清潔な状態を保ちつつマットレスを使い続けることが可能。

 

さいごに

最高の素材は人や使用環境による

ラテックスマットレスのサイトを見ていると「低反発ウレタンや高反発ウレタンよりも優れる」というアピールを見かけます。

しかし、素材はそれぞれ良い所、悪い所がありますから「全ての人にこの素材が最強である」と言うのは難しい気がするんですよね。

だからこそラテックスマットレスを熱狂的に支持している人もいれば、自分みたいにウレタンLOVEな人もいるわけです。

 

とはいえ、気になるなら一度試してみる価値がある素材であるのは間違いありません。

参考になれば幸いです。

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