気づけば長い間洗っていない敷布団。
汗や皮脂汚れがこびりついてダニの温床になっていると考えるとゾッとしますよね。
「クリーニングに出したいけど、どこがいいのかわからない」
そんな時のために、宅配クリーニングの料金相場とおすすめ業者をまとめました。
敷布団のクリーニングはネットで頼むのがいい?
集荷に来てくれるなら地域密着型のクリーニング店でもいい
基本的にネット宅配クリーニングサービスも地域密着型のクリーニング店もあまり差はないと考えています。
というのも、どの業者も使っている機材や、洗浄工程などはおよそ似通っていると考えられるため。
以前テレビ番組の「カンブリア宮殿」にて東田ドライの回がありました。
豊田ドライは「リナビス」という宅配クリーニングサービスを展開していますが、人気の秘密は”おせっかい”にあるといいます。
例えばワイシャツのボタンが取れかけていたら、依頼者が頼んでなくても修繕して納品してくれるという感じですね。
親切な対応が口コミを呼び、業績も好調とのこと。
もちろんクリーニング技術も良いのだと思いますが「どんな汚れも必ず落とす」みたいな技術優先ではなく「細やかな気遣いで感動を与える」という対応優先の方向性が人気を生んだのだと感じます。
つまり、クリーニング技術自体はどの業者も近しいレベルにあり、差別化が図りにくい状況なのでは?と。
実際のところ、技術といっても「下記が達成されたら後なにを高めるんだろう?」と素人ながらに感じます。
- 生地へのダメージを最小限に押さえて洗浄(汚れ・シミ落とし)
- 水洗いできない素材のクリーニング
なんかこういうのって完璧とまでは言えなくとも、かなり良いレベルにまで到達しているのではないでしょうか。
少なくとも日常的に落としたいと思う汚れ(皮脂汚れとか)に対するアプローチはもう完成されている気がします。
ここで布団のクリーニングを考えてみると、布団類の主たる汚れってやっぱり汗や皮脂だと思うんですよね。
もちろんカビ汚れや血液・嘔吐物などで汚れる可能性もありますが・・・。
だからこそ個人的には「ネットがいい」とか「地域密着店のほうがいい」とかはあまり考えていません。
ですが1つ「自分で布団を持っていくのは面倒だから集荷に来てほしい」という点だけは譲れないですね。
加えて僕の場合は「電話よりもネット注文の方が楽」と考える人間なので必然的にネットでクリーニングを頼むほかありません。
敷布団をコインランドリーや家庭用洗濯機で洗うのはダメ?
時間もお金もかけない手段で行くとなると、コインランドリーや自宅の洗濯機で洗う手段を考えてしまいますよね。
しかし、どちらもおすすめできる方法ではありません。
特に家庭用洗濯機で洗うと容量オーバーで故障の原因にもなりますから、布団の洗濯は厳禁です。
上記では発想を変えて「洗濯機で洗える敷布団を買えばいいじゃん!」という考えについての解説もしています。
敷布団を洗いたいと思うのであれば、お風呂場で洗えるポリエチレンファイバーマットレス(通称エア系)がおすすめですね。
【関連記事】エアウィーヴの類似品はどう?似てるマットレスを集めてみた
敷布団にも対応するネット宅配クリーニングサービス厳選トップ3
しももとクリーニング
四万十川の源流を使用とアピールする「しももとクリーニング」は高知県にあるクリーニング会社
特徴としては下記。
- 完全個別洗い(他人の品物と一緒に洗わない)
- 合成洗剤不使用(石鹸を使用)
- 漂白剤不使用
- 防ダニ・抗菌加工は行わない(残留薬剤の悪影響を考慮)
- 天日干ししない(PM2.5などの付着を防ぐため)
しももとクリーニングの特徴を一言で表すと「人と自然に優しいオーガニックなクリーニング」でしょうか。
肌に優しい洗剤や手法を取り入れた自然な洗い上がりを求める方にはおすすめのクリーニング店ですね。
そのため古いシミ汚れやカビ汚れなどは強力な薬剤を用いるため「落ちない場合がある」と注意書きを入れています。
個人的には「必ずしも合成洗剤が悪で、石鹸が正義ではない」と考えています。
とはいえ優しさを追求したクリーニングというコンセプトには安心感を覚えますよね。
メニュー | 点数 | 価格 |
---|---|---|
オーガニック布団丸洗い | 1点 | 8 800 |
2点 | 11 800 ※1枚あたり5 900 | |
3点 | 13 800 ※1枚あたり4 600 | |
羽毛布団丸洗い | 1点 | 8 800 |
2点 | 11 800 ※1枚あたり5 900 | |
3点 | 13 800 ※1枚あたり4 600 | |
しももとクリーニングのふとん丸洗い | 1点 | 8 800 |
2点 | 11 800 ※1枚あたり5 900 | |
3点 | 13 800 ※1枚あたり4 600 |
どのコースも1点から3点までで、価格も枚数で変わりはありません。
アトピーや敏感肌・皮膚疾患のある方を中心に人気のあるクリーニング店とのこと。
フレスコ
ウェブサイトのこだわりを見ると「フレスコは手で洗いません」という潔い文面に衝撃を受けてしまいました。
大阪に本社を置くフレスコは布団丸洗いへのこだわりを「品質の一定化」でアピール。
感情に訴えかける「職人が1つ1つ丁寧に洗っています」というアピール手法に真っ向から立ち向かう姿勢が面白いですよね。
普通なら職人手洗いの方が気持ち的に魅力的に思ってしまいます。
しかし「フレスコ手で洗いません宣言」は姿勢の問題ではなくちゃんと理由がありました。
それは「人力でのクリーニングだとどうしても品質にバラつきが出てしまう」というクリーニングの経験則。
よってフレスコは全国にある指定工場で同一のプログラムによる機械洗浄を徹底しており、仕上がり品質にバラつきがなくスピーディな対応を実現したのです。
加えてフレスコが掲げる特徴は下記。
- 漂白剤・溶剤は使わない
- 抗菌防ダニ加工はしない
- 石鹸は使わず中性洗剤で洗う
- 布団は動かさずに一気に乾燥させる
特に「石鹸は使わず中性洗剤を使う」という点は化学的な観点から「石鹸だからオールオッケーとは言えない」部分を的確に指摘しています。
気になる方はフレスコのウェブサイトにある「こだわり」を読んでみて下さい。
メニュー | 点数 | 価格(税別) |
---|---|---|
なんでもコース(羽毛・羊毛・綿・ポリエステル) | 1点 | 10 800 |
2点 | 12 900 ※1枚あたり6 450 | |
3点 | 14 850 ※1枚あたり約4 950 | |
羽毛掛け布団限定コース | 1点 | 8 400 |
2点 | 10 900 ※1枚あたり約5 450 | |
ロイヤルコース(掛布団のみ) | 1点 | 22 000 |
3枚までのクリーニングで、枚数が増えるごとに安くなっていくのは他と同じですね。
羽毛掛け布団限定コースとありますが、なんでもコースでも羽毛に対応しているので価格を抑えたい方はなんでもコースがおすすめ。
また、2回目の方は「リピート価格」があるのもフレスコの特徴。
リナビス
メニュー | 点数 | 価格(税別) |
ふとんクリーニング | 1点 | 11 200 |
2点 | 13 800 ※1枚あたり6 900 | |
3点 | 15 000 ※1枚あたり5 000 | |
4点 | 18 300 ※1枚あたり4 575 | |
5点 | 21 600 ※1枚あたり4.320 | |
6点 | 24 900 ※1枚あたり4 150 |
カンブリア宮殿で特集された「おせっかいクリーニング」のリナビス。
ふとんクリーニングというメニューのみで構成され、6点まで点数が増えれば安くなり続ける単純明快でわかりやすいシステムが高評価。
「家族の布団をまるごとクリーニングしちゃおう!」みたいなケースだと1枚あたりの価格はどこよりも安くなります。
加えて「毛布は6枚でも3枚でカウント」など、基準が緩い部分もあるので寝具を溜め込んでいる方には朗報ですね。
リナビスの特徴は下記。
- 布団を一枚一枚丁寧に検品
- ホタルが生息する地域の美しい水で洗浄
- 40℃以上の温水でやさしくクリーニング
- 一度自然乾燥を行ってから機械乾燥(乾燥時に生じる傷みを最小限に抑えるため)
- 仕上がり後も再度検品
- 防ダニ抗菌などの加工はしていない(仕上げ乾燥の熱風で滅菌している)
リナビスはおせっかいをウリにしているだけあり「入念な検品」で見落としがないようにクリーニングする点が高評価。
乾燥も一度自然乾燥を挟んでいるなど、他のメーカーでは見られない工程もあり仕上がり品質に期待が持てますね。
さいごに
マットレス類はどこも対応していない
人気のネット宅配クリーニングで見られた注意事項の1つに「マットレスはクリーニング不可」というのがありました。
やはりウレタンマットレスなどはクリーニングできないある意味デリケートな素材なのでしょう。
ウレタンマットレスは汚れてしまったら最後だと思って「汚れないようにシーツや敷きパッドに気を使って使用する」のが一番だと考えています。
参考になれば幸いです。