布団やマットレスを床や畳に直置きし続けてカビさせてしまった事はありませんか?
自慢にもなりませんが、過去に僕はフローリングに直置き&万年床でマットレスに黒カビを作ってしまいました。
この記事は「床に1年敷きっぱなしでもエア系マットレスならカビなかったよ!」という内容です。
敷きっぱなしでマットレスはカビるのか?
フローリング(床)や畳などに敷きっぱなしでカビる理由
僕が実際にカビさせてしまったマットレスはウレタン素材で、当時流行っていた低反発マットレス(ニトリ製)でした。
一人暮らしで寝具にも興味が無かった頃だったので、床に直敷きのまま3ヶ月くらい放置していたんですよね。
掃除機をかけようとマットレスを床から持ち上げたときに大量の黒カビを目にしてしまった訳です。
マットレスに多いウレタン素材や敷布団にある綿素材は、寝ている間に寝汗や湿気を吸ってしまいます。
それらが床の冷たさに触れたとき結露のようになってカビの発生しやすい環境ができてしまうということ。
一晩寝た翌朝に敷布団やマットレスを持ち上げて腰の部分を触ると湿っているのがわかるはずです。
これが長い期間維持され続けると、カビの繁殖に最適な環境となり・・・気づいた時には手遅れ。
はてな
具体的にどれくらい放置したらカビるの?
カビてしまう期間はその人の環境によって異なるので一概には言えません。
僕の場合3ヶ月程度で黒カビが目視できるレベルに育っていたため、1ヶ月でも危ないかもしれませんね。
翌朝の布団が湿っている位ですから、例えば3日放置しただけでも結構嫌な感じがしませんか?
どれくらい放置できるか?ではなく、ちゃんと対策しておくことが重要です。
スノコは敷きっぱなしに適したアイテムではない?
一般的に「折りたたみスノコ」などを用いて床とマットレス(布団)の間に隙間を作ることがカビ対策だとされています。
しかし、折りたたみスノコは高さの無いものが多いためカビないとは言い切れません。
床との隙間が2cm〜3cmであり、通気性が悪い置き場所だとそのスペース内に湿気が滞留してカビる可能性もあるため。
例えば下記のようなパターン。
ベッドやマットレスを壁に沿うようにレイアウトすることってよくありますよね。
でも、それだと空気の逃げ場が狭まるため湿気が滞留しやすい可能性があります。
注意ポイント
木製スノコはまるごとカビてしまう?
スノコといえば木製が一般的ですが、カビる時はスノコごとカビてしまう場合もあるようです。
そうなると寝具はおろか、スノコもダメになってしまいますよね。
しかし、スノコにはプラスチック製もあり、これは過去に購入し検証しました。
プラスチックなのでカビには強いですが、やはり一晩寝て起きた後は床が少し湿っていたため湿気は滞留しやすいようです。
個人的にはすのこ自体あまりおすすめできません。
万年床でもカビない最強マットレス
高反発ファイバーを使用したエア系マットレス
寝具素材としては比較的新し目な高反発ファイバーという素材があります。
一例としては下記のような素材。(メーカーによって差があります)
よく「エアーなんちゃら」「なんちゃらエアー」みたいな名称で販売されているのを見かけた方も多いでしょう。
だからお店の人に言っても何の事だかわからないはず。
自分はこのマットレスを購入し床敷きしていた事があったのですが、1年程敷きっぱなしにしてもカビませんでした。(僕の環境では)
1年という記録も引っ越しに際して検証が中断された結果ですから、1年経ってカビたという訳ではありません。
というのも、高反発ファイバーマットレスは下記の特性が最大のアピールポイントなのです。
エア系マットレスのメリット
- 通気性が抜群(寝具素材の中でも圧倒的)
- 中材は耐水性に優れお風呂場などで水洗いできる
- 高反発な寝心地で腰などに優しい
上記画像のように、春雨のようなテグスのような素材が複雑に絡み合ってできています。
空気の通り道が無数にあるため、湿気が滞留せず寝ている間もどんどん放出されていくのが特徴。
そのうえ水に強いので、万が一汚れてしまってもお風呂場で丸洗いできます。
寝具素材としての利便性はトップクラスな素材。
はてな
どうやって洗うの?どれくらいで乾くの?
高反発ファイバー素材は熱に弱いというデメリットがあるため、お湯で洗うのは控えましょう。
お風呂場に持ち込んだらぬるま湯程度のシャワーを全体にかけてあげるだけで洗えます。(洗剤などは不要)
持ち上げて上下に振れば水が切れるので、ある程度水を切ったら風通しのよい場所に立てかけておきます。
風通しが良い日陰などなら午前中に干して夜にはあらかた乾いているでしょう。
慣れるまで少し寒いと感じるかもしれないのがデメリット
この通気性の良さ、寝苦しい夏には快適極まりない反面、冬は慣れないと寒いです。
マットレスの上に布団でも敷いていれば問題ありませんが、この手のマットレスは敷布団を敷かずに使うのが正しい体圧分散マットレス。
高反発で(床への)底付き感がないので1枚でも使えるのです。
メーカーによっては厚めのマットレスカバーで対策している所もあり、何なら自分で敷きパッドを1枚付ければかなり改善されます。
とはいえ、暖かな空気や湿気を溜め込んでいた他の寝具素材と比較すると通気性が良い印象は残るでしょう。
ただ致命的な問題でもなく、全体的に優秀な素材だと言えます。
おすすめの高反発ファイバー(エア系)マットレス
airweave(エアウィーブ)四季布団
高反発ファイバー素材のマットレスを先駆けて有名にしたと言えるのがエアウィーブ。
この素材に特化した日本の寝具メーカーとして有名アスリートを起用したCM露出や百貨店などへの出店で恐らく一番知名度が高いでしょう。
しかし、寝具メーカーとして高級路線を意識しているのか価格も高いのが難点。
この四季布団はシングルサイズで約9万 ほどします。
また、3万 〜5万 程度で買えるエアウィーブはほとんどが「マットレスパッド」と呼ばれる既存の寝具の上に敷く寝具。
つまり単体で使うものではないため根本的なカビ対策にはならない点に注意が必要です。
さらに詳しく
購入・詳細【Amazonでエアウィーヴ四季布団の口コミを見る】
RISE(ライズ)スリープオアシス
ライズはプロアスリートと共に製品を開発し「仕事や家事育児・趣味に頑張る人」へ寝具の大切さを発信している日本の寝具メーカーです。
2011年設立なのでまだ歴史は浅いながら、品質と価格のバランスが取れた寝具で知名度が急上昇。
特にエア系マットレスである「スリープオアシス」は素材を高密度にすることで耐久性を向上させていると他メーカーよりも改善意識を高く持っているのが高評価です。
通気性を損なわない程度に独自の密度で作っていることから、他のエア系マットレスより少し重みがあるとのこと。
エア系マットレスは寝具の中では軽量という利点があるものの、それですぐにヘタってしまっては元も子もありませんからね。
中でもカビ対策でおすすめなのが「スリープオアシス エントリー」という、エントリーモデル。
上位モデルと同じエア系中材を使っているものの、シングルサイズで19 990 とアイリスとほぼ同じ価格帯になっています。
その上、公式通販サイトから購入すると「60日間のお試し安心保証」が付帯してくるのもポイント。
保証面や品質へのこだわりを考えるならやはり寝具メーカー品が安心です。
ちなみ上位モデルとなると、シングルサイズで29 990 〜と約1万 アップしマットレスカバーの質感が大きく変わっているのが違い。
エントリーモデルは両面ともメッシュを主としたカバーですが、上位モデルは片面がコットンニット、もう片面がミクロマイクロ素材となっています。
キルティングのデザインも異なり、高級感の違いが価格の差だとと言えますね。
また、上位モデルには「腰部硬めタイプ」という腰の部分だけ硬めの芯材を使ったタイプが選べるので、より丈夫さを求めるならエントリーよりも上位タイプがよいでしょう。
ライズの寝具は「スリープマジック」というウレタン素材のマットレスを所持していますが、品質が良かったのでおすすめですね。
アイリスオーヤマ エアリーマットレス
僕が使っていたエア系マットレスです。
特に「エアリープラスマットレス」は表と裏で使い分けられるリバーシブル。
- (表)メッシュカバー
- (裏)ニットカバー
ニット面を使えば寒さを和らげる事ができそうですね。
ちなみに僕はエアリーマットレスを1年以上使っていましたが、なんとなく1年位でヘタった感じはありました。
ヘタると床に直接敷いた時「底づき感」が出てきて寝心地が悪くなります。
シングルサイズでおよそ16 000 〜19 000 くらいの価格帯にありながら、1年ちょっとでヘタったのは何とも悔しい。
当時はエアリーマットレスがエア系マットレスで一番安かったので選びましたが、今ならライズを選んでいますね。
【関連記事】エアリーマットレス元愛用者の口コミとおすすめ
さいごに
敷きっぱなしにしたいならエア系マットレス一択
普通のマットレスや敷布団にスノコという選択をする人は多いかもしれませんが、モノも二倍になるうえカビる可能性は残ります。
エア系マットレスも100%カビないとは言い切れないものの、洗える点において他に敵う寝具がありません。
近年ではハウスダストアレルギーに気を遣う人からも注目を浴びているほど。
敷きっぱなし(万年床)ライフを快適にするために欠かせないアイテムだと言えるでしょう。
参考になれば幸いです。