マットレスを探していると「イタリア製」をアピールした製品をみることが良くあります。
「○○と言えば日本製」というように、寝具にも品質に定評のある生産国があるのかな?と考えてしまいますよね。
この記事では「イタリア製のマットレスはおすすめなのか?」について、メーカーなども含めて解説したいと思います。
イタリア製マットレスって良いの?
高品質なマットレスメーカーがイタリア製であっただけ
結論から言えばイタリア製かどうかは関係ありません。
マットレスには現在様々なメーカーがありますが、高品質な日本製はもちろん、高品質な中国製もあります。
つまり「生産国で決まるのではなく、メーカーで決まる」と言っても良いでしょう。
同じ国であっても工場や原材料の品質によってできるものが違うのは当たり前。
だからこそ、生産国だけに縛られる人は騙される可能性が上がるでしょう。
他の国のメーカーが「日本で組み立てればメイドインジャパンじゃん!高品質イメージをアピールできる!」と日本に工場を作り、自国から派遣した労働員を働かせたと考えてみましょう。
しかし、それは単に生産場所が日本であるだけで、完成した製品の品質とは何の関係もありません。
品質はあくまでそのメーカーがコントロールするもの。
イタリア製がアピールポイントとして使われるのは紛れもなく「マニフレックス」の功績ではないかと考えます。
マニフレックスといえばイタリア発の世界的寝具メーカー。
日本でも品質の高い高反発マットレスとして多くの人から支持を得ているため「マニフレックス=イタリア=イタリア製寝具=高品質」という流れなのでしょう。
とはいえ「イタリア製寝具なら皆高品質」はどう考えても成立しませんよね。
マニフレックスも類似品やコピー品の存在を把握している
マニフレックスは世界90カ国で展開している絶対的な知名度と信頼性を誇っています。
だからこそ、そこに目をつけた業者による「類似品やコピー品」が後を絶ちません。
マニフレックス公式に問い合わせをした際には「イタリア本国でも値段の安いコピー品が出回っている」との返答をいただきました。
日本において「低価格ライン」としてマニフレックスが公認しているのはドルミール(dormir)のみです。
ドルミールは日本の流通大手「イオン」が独占的に販売しているため、他の業者が入る余地はありません。
このことから「マニフレックス(本物)を除くイタリア製で品質がある程度保証されているものはドルミールくらい」と言えるでしょう。
ただ、ドルミールもまた低価格ライン故に価格なりのコストダウンが図られています。
この部分の関係性は下記記事でまとめました。
- 【関連記事】イオンの「ドルミール」マットレスはマニフレックスとどう違うのか?
- 【関連記事】ドルミール マットレスⅡとマニフレックス モデル246の違い
- 【関連記事】ドルミールウィングとプレミアムウィングって何が違う?口コミ評価
ドルメオ(dormeo)もイタリアながら日本での露出は少なめ
マニフレックスやドルミールの他には、ドルメオという寝具メーカーまたイタリア枠に入っていますね。(正確には東欧スロヴェニアの寝装品ブランドだったそうです)
2010年~2014年頃は西川系列が取り扱っていたようですが、現在(2018年)はほとんどメーカー名すら見ないほど露出度になりました。
とはいえ、ドルメオは「オクタスプリング」という特殊技術を持っており、現在はそれが用いられたマットレス(トッパー)を日本メーカー「ヤーマン」が販売しています。
ヤーマンは美容機器などを取り扱うメーカーなので、ドルメオから国内でのライセンスを取得したのかもしれません。(個人の推測です。)
ということで、寝具メーカーとして名のあるドルメオ製品もまた品質的に問題があるとは思えません。
【関連記事】ヤーマンのオクタスプリングマットレス口コミ評判への感想
イタリア製の格安マットレスは選ばない方がよい?
マニフレックスをイメージすると安物買いの銭失いになる可能性大
イタリア製をアピールする格安マットレスは「なぜイタリア製をアピールするのか?」を考えてみました。
それは「マニフレックスは高くて悩むなぁ〜という人を誘惑する存在になれるから」と結論付けています。
それくらいマニフレックス=イタリアというイメージが浸透しており、そのイメージに便乗しているのだと推測しますね。
しかし、単に生産国が同じだけで、同等品(同じ素材・同じ品質・同じ保証)であるなんてどこにも書いてないはずです。
どう考えてもマニフレックスとは別物でしかないため「同等品が安く買える」と軽い気持ちで選ぶと後悔する羽目になるでしょう。
それならまだ、低価格ラインのドルミールを選んだ方がまだマシであると考えます。
本家本流のマニフレックスが一番後悔しない選択になる
マットレスを選ぶ際に大切なことは「自分に合った硬さや反発力」「素材」「耐久性」です。
つまりは生産国など二の次なのですが、あえてイタリア縛りで考えるならマニフレックスが一番後悔しない選択となるでしょう。
なぜなら多くの業者が模倣する元となっているメーカーなのですから。
それほどに知名度があり、その知名度は「製品に対する信頼性や安心感」から作られたもの。
高級ブランドバッグのように「モノを持ち運ぶだけなら偽物でもいい」という人はいます。
しかし、寝具は「自らの身体を支え、毎日の睡眠をつくるもの」です。
もし模倣品があるとしても、見た目が同じだけで素材や耐久性が違うなら、それを選ぶ意味も価値もありませんよね。
さいごに
マニフレックスはアウトレットを活用するのがおすすめ
アウトレットと言えども「早く買わなきゃ!」というほど安い訳でもないのですが・・・。
しかし、マニフレックス正規代理店のアウトレットであれば長期保証もそのまま受けられるメリットがあります。
定価よりは安く買えるうえ、マニフレックス自体の品質や保証には何の問題もありません。
自分が過去にマットレスとベッドを購入した正規代理店「マニフレックス宮崎」のアウトレットも要チェックです。
参考になれば幸いです!