なかなか寝付けない人が安眠グッズを探したり、眠りが浅い人がサプリを求めることはよくあります。(僕もそうでした)
とはいえそれらを検討するまえにまず「寝る前の飲み物」で対策を検討してみるのは意外と悪い方法ではありません。
ですが、一口にハーブティーといっても、数多くの種類が存在するため「どれを選べばいいのかわからない!」という方も多いでしょう。
ハーブの種類はもちろん、1種類の茶葉だけを用いたハーブティーもあれば複数の茶葉をブレンドしたものもあります。
ここでは自らの経験を元に「睡眠導入として独自ブレンドされたナイトハーブティー」に的を絞ってまとめました。
ナイトハーブティーを睡眠に役立てよう!
ナイトハーブティーとは睡眠に役立つハーブをブレンドしたジャンル
ジャンルとか言いましたが自分が勝手に名付けただけです。
というのも、安眠用途にブレンドされたハーブティーは大体「スリープ(sleep)」とか「ナイト(Night)」って商品名に付いているんですよね。
種類で言えば単品のハーブティーの方がたくさんあります。
しかし・・・安眠に役立てたいと思う人の目の前に「単品ハーブティー」「ブレンドハーブティー」があったら後者を選ぶと思うんですよね。
僕もそうでしたから。
様々なハーブがブレンドされていることでハーブティー独特の「飲みにくさ」が解消されていたり、味わいにも変化があります。
なので今回は単品ハーブティーのオススメせず、ブレンドに的を絞ったという経緯です。
ナイトハーブティーに含まれやすいハーブ
とはいえ、一般的によくブレンドされているハーブの名前くらいは知っておきたいもの。
予備知識として「どんなブレンドにも1つくらいは入っている王道リラックス系ハーブ」を解説します。
キク科の植物となり、花の部分をハーブティーとして用いられるカモミール。リンゴを彷彿とさせる甘い香りが特徴で、ヨーロッパでは最も歴史のある民間薬とされています。カモミールティーの効能は「リラックス効果」「風邪の緩和」「粘膜の炎症を鎮める」など、ペパーミント同様、鎮静効果が高いといえますね。不眠症に悩む人にも愛飲者が多くいるといいます。
シソ科に分類される植物で、紫色の花が綺麗ですよね。香りが良く、ラベンダーの精油は香料や香水の原料としても用いられています。ラベンダーティーの効能は「不安やイライラの鎮静」「殺菌作用」「抗炎症作用」となり、シソ科ならではの強い殺菌力が特筆すべきポイント。体臭に悩む人や、ニキビ・肌荒れに悩む人にも良いとされています。
レモングラスは熱帯アジア地域に自生しており、インドの伝統医学であるアーユルヴェーダでも用いられてきた歴史的なハーブ。レモンのような香りを放つ事からレモン+グラス(草)と名付けられたとか。鎮痛や消化不良、炎症抑制などに役立つほか、何よりフレッシュな香りが心を爽やかな気分にさせれくれます。虫の嫌いな香りなのでアロマでも人気。
ミカン科に属する植物。オレンジフラワーの和名「橙(だいだい)」は、先祖代々などの「代々」と読みが同じであり縁起が良いためお正月飾りにも使われる。そんなオレンジフラワーティーの効能は「緊張・イライラの鎮静」「消化促進」「新陳代謝の活性化」など、美容方面でも良い影響をもたらす所がポイント。
シソ科の植物で「セイヨウハッカ」とも呼ばれています。食べるととっても清涼感がありますよね。有効成分はなんと1000種類以上だそうです。ペパーミントハーブティーの効能の中でも、特筆すべきは精神的な緊張や不安を沈める鎮静作用。ストレスや悩み事で眠れない毎日をサポートするハーブティーとして役立ちます。
オノナエシ科の植物で、中世の修道院で栽培され万病に用いられていたという崇高なハーブです。強烈な香りで好き嫌いが分かれる反面、ストレスが原因の睡眠障害にとても効果的だとして、ある大学病院での複数回による実験結果でも効果が証明されているほど。その他の効能としては「肩こり軽減」や「生理痛の緩和」
だいたいどのブレンドでも高確率で出てくるのは「カモミール」。
むしろカモミールがメインであり、補助的に他のハーブをブレンドしているといった印象すらあります。
そして、より眠りに対するチカラを強めようとしている製品には「バレリアン」が投入されてることもありますね。
バレリアンはサプリメント単体で売られていますが、オブラートに包まず言えば「ウ○コや蒸れた足の発酵臭」のようなスメルを放ちます。
カプセルに入ってるとか関係なくニオってくるので結構萎えました。
ただし、安眠に対する個人的効果はそこそこ実感があり、バレリアンが含まれておりながら臭いを感じない製品もありましたね。
安眠におすすめのナイトハーブティー6選【眠りが浅い人にも!】
MENT ナイトリセットブレンド
30袋入り
MENTは自律神経のバランスに目を向け、交感神経と副交感神経のスムーズな切り替えに役立てたい2種類のハーブティーを用意しています。
その名も「モーニングアップブレンド」と「ナイトリセットブレンド」。
寝付きの悪さや眠りの浅さといった悩みは「睡眠中やその前の出来事」だけが影響する訳ではありません。
1日の活動そのものが反映されると言っても過言ではないため、このような朝夜のブレンドは面白いと思いましたね。
冒頭で解説したカモミールとラベンダー以外にも何かと聞き慣れないハーブがたくさん。
ブレンドされているハーブ
- パッションフラワー・・・トケイソウとも言われ、神経の緊張や精神不安を和らげる
- カモミール
- スカルキャップ・・・タツナミソウとも言われ、神経系全般を落ち着かせる作用
- オート・・・オート麦、虚弱体質や滋養強壮
- リンデン・・・精神的ストレスやストレス頭痛を和らげる
- レモンヴァーベナ・・・鎮静作用やストレス、生理不順
- マーシュマロウ・・・粘膜の保護、のどの痛みや消化器官の炎症など
- ラベンダー
海外では単体でサプリメント化を果たしているハーブも多く、精神安定の面でも有意義なブレンドと言えるでしょう。
妊娠中や授乳中には飲めないハーブも数多く含まれているため、妊婦さんは控えて下さいね。
セレッシャル スリーピータイム
30袋入り
ネーミングとジャケットの良さから個人的にハマり込んでしまったスリーピータイム。
アメリカはコロラド州発の歴史あるハーブティーメーカー「Celestial Seasonings」のハーブティーシリーズです。
スリーピータイム以外にも膨大な種類のハーブティーが存在しています。
一部は海外通販でないと手に入らないものが多いのですが、スリーピータイムクラシック(普通のやつ)くらいならカルディなどの輸入食料品専門店でも売られていましたね。
ただカルディだと値段が高いうえ、在庫も店舗や時期によってまちまちなのでアイハーブからの個人輸入がオススメ。
アイハーブに記載されているブレンド内容は下記。
ブレンドされているハーブ
- カモミール
- スペアミント・・・興奮抑制、鼻づまりや口臭予防
- レモングラス
- ティリア(リンデン)・・・ナイトハーブを参照
- ブラックベリーの葉・・・滋養強壮、抗炎症
- オレンジフラワー
- サンザシ(バラ)・・・強心作用など
公式サイトで確認したのですが、細かく書いておらずあくまでカモミール・スペアミント・レモングラスがメインのようでした。
味わいに関しても確かに「爽やかさ」があるのでスペアミントやレモングラスが強く聴いているのかなぁと。
「スリーピータイムエクストラ」になるとバレリアンが含まれていますが、バレリアン臭くないので意外と普通に飲めます。
しかし、味で言えば圧倒的に「スリーピータイムピーチ」が美味しいので、不安ならピーチから攻めたほうが良いでしょう。
【関連記事】セレッシャル スリーピータイムの効果は?眠れるって本当?
enharb ぐっすりおやすみしたい時に
30袋入り
enherbというハーブ専門店のナイトハーブティー「ぐっすりおやすみしたい時に」。
「目的を名前にしちゃう系ってわかりやすいけど・・・どうよ?笑」とこういうネーミングを見ると毎度そう思います。
でもよくよく考えれば(セレッシャルの)スリーピータイムだって同じ事なんですよね。
日本語だと冗長になっちゃうのがなんともですが、仮に「睡眠茶」なんかだと秒でダセェ!ってなるのでもう諦めるしかありません。
話が逸れましたがブレンド内容は下記。
ブレンドされているハーブ
- バレリアン
- パッションフラワー
- カモミール
- レモンバーム・・・シソ科の多年生ハーブ。鎮静鎮痛や神経性不眠症など
- ペパーミント
- リンデン
ここまで読み進めてくれた方ならもうレモンバーム以外はご存知の通りだと思います。
レモンバームも以外と知られたハーブではよく奥様が家庭菜園的に育てていたりしますよね。
バレリアンがメイン級で入っているとなれば結構他のブレンドとは違う味わいとなりそうですね。
価格はそこそこしますが、バレリアンハーブ自体安くないので納得いきます。
パッカハーブス ナイトタイム
20P
シンメトリーなデザインがオシャレすぎる英国(イギリス)のオーガニックハーブティーメーカー「パッカハーブス(pukka harbs)」
価格もお手頃でありセレッシャルみたいな海外輸入ハーブティーですね。
つまりKALDIを始めとして輸入食品専門店でも見かけることがあるメーカーの1つでしょう。
ブレンドされているハーブ
- オート麦
- リコリス・・・日本では甘草と呼ばれる。解毒や抗炎症作用など
- カモマイル・・・カモミールはフランス語で、カモマイルは英語
- ラベンダー
- ライムフラワー(リンデン)
- ヴァレリアン
- トゥルシー・・・抗菌作用が強い、風邪予防など
リコリスとトゥルシーは他のハーブでは見かけないブレンドですね。
他はごく普通というか、あまり多くはなさそうですがバレリアンも入っています。
クリッパー オーガニック ハーブティー ナイティ ナイト
20P
クリッパーも英国発でありながら、フェアトレードを掲げたハーブティーメーカーです。
発展途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することを通じ、立場の弱い途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す運動である。
つまり発展途上国で栽培されるオーガニックなハーブを用いてハーブティーを作り販売しているメーカーと言えますね。
ブレンドされているハーブ
- シナモン
- カモミール
- ルイボス
- レモンバーム
- カノコソウ根(バレリアン)
- 香料(オレンジ由来)
シナモンやルイボスがブレンドされている点は珍しいので、シナモン好きな人は良いかもしれません。
他はナイトハーブティーとしての要件を満たしているブレンド内容です。
ヨギ ベッドタイム
20P
インドの雰囲気漂うYOGI TEAはアメリカに本部があります。
アメリカにヨガとアーユルヴェーダ、その人生観を伝えたヨギ・バジャン氏が弟子に振る舞っていたお茶からヨギティー社が生まれたとのこと。
つまり創立者はアメリカ人ではないということですが、シェアを持っているのはアメリカみたいな感じでしょうか。
日本の輸入食品専門店でも扱ってますし、もちろんアイハーブにもあります。(アイハーブの方がやっぱり安い)
ブレンドされているハーブ
- バレリアン
- パッションフラワー
- 甘草
- スペアミント
- カモミール
- スカルキャップ
- カルダモン
- シナモン
- セントジョーンズワート
- ラベンダー
- ローズヒップ
- ラズベリーの葉
かなり豊富にブレンドされていますが、甘草やシナモンのせいか口コミでは「変に甘い」と低評価する人もいました。
インドっぽくカルダモンも入っているので「スパイシーな味わいの中に甘さもある」という日本人の味覚では好みが分かれそうです。
それ以外に関しては精神安定サプリとして日本でもお馴染みの「セントジョーンズワート」が含まれている点。
網羅しているのでこれはこれでアリかもしれませんが、別に入っていなくてもいいスパイス類があるので味に注意が必要でしょうか。
さいごに
普段の生活習慣や食生活にも気をつけよう!
飲んでみたいハーブティーはありましたか?
ハーブのチカラは侮れないとはいえ、普段の生活週間や食生活が乱れていては意味がありません。
ハーブティーがもたらす効果を最大限に受けるため、基本的なリズムを整える意識も忘れないようにしましょう。
参考になれば幸いです。