敷布団の下にマットレスを敷いて眠る人は意外と多いものです。
「親がそうしていたから」と今まで特に疑問を持たず続けていた人もいるでしょう。
その反面、最近は「敷布団を使わずマットレス1枚だけ(敷きパッドなどは敷く)」というスタイルが急増中。
それはなぜか?自分はどちらにすればいいの?という方へ向けた記事となります!
敷布団の下にマットレスを敷く理由
畳の弾力性代わりにマットレス
昔の日本住宅はフローリングではなく畳でした。
畳は「い草」を編んで作られた床材であり、程よい弾力性がありました。
そのため畳の上に布団を敷く分には「畳が現在で言うマットレス代わりになっていた」とも言えるでしょう。
西洋文化が浸透しフローリングの住宅が増えると下記のようになります。
- ベッドに切り替える(ベッド用のスプリングマットレスなどと共に)
- 引き続き床に布団
引き続き床に敷布団を敷き続ける場合、フローリングでは硬すぎて底づきするのでマットレスを敷いて弾力性を上げていたのでしょう。
元々「畳に敷布団」という文化があった日本だからこそ、ベッド派と床敷き派に二分してしまったと言えますね。
安くてペラい敷布団が増えた
大量生産によるコストダウンで世の中には物が溢れていますよね。
昔は「とても高くて買えない」というモノが数多くありましたが、今は必ずといっていい程「廉価品」も存在しています。
全国各地にある量販店へ行けば数千 で布団一式が変えてしまう時代。
しかし「低価格かつ高品質か?」というと疑問を感じることも数多くありませんか?
ペラペラな敷布団では底づき感があるため、マットレスを敷かないと寝心地が悪く不快です。
「安くてペラい敷布団はマットレスを挟まないと使い物にならない」とも言えますね。
では、冒頭で書いた「マットレス一枚で寝る人たち」はなぜそのようなスタイルなのでしょう。
敷布団+マットレスをおすすめしない理由
そもそも敷布団は必要なのか?
昔は一組で結構値の張る布団も、大量生産によってリーズナブルな価格になり同時に品質も落ちました。
数千 程度で変える組布団はペラペラ過ぎて床に直敷きしたら背中が痛くて仕方がありません。
それを解消するにはマットレスを下に敷くことなのですが、そんなペラペラな敷布団いらなくないですか?
「布団一式を買って敷布団も付いてきたからなんとなく使ってるけど、腰が痛くなる」
後から適当なマットレスを買い足して凌ごうとせず、ちゃんとした「1枚で使えるマットレス」を用意した方が幸せになれます。
「1枚で使うマットレス」とは、体圧分散性に優れた高反発マットレスなどですね。
厚みが10cm程度かそれ以上あり、床に1枚で敷いても底づきしない寝心地が特徴です。
今までずっと「敷布団+マットレス」できた人には違和感を感じるかもしれませんが、何もおかしな事ではありません。
体圧を適切に分散するため腰などにも優しく今後より浸透していくと思います。
床に直接敷く以上カビの可能性は避けられない
敷布団の購入を検討する際「カビ対策のためにマットレス敷いた方がよいかな?」と考えている方もいるでしょう。
しかし、敷布団がカビずともマットレスがカビます。(万年床せずにちゃんと布団とマットレスを畳んでいるなら別)
基本的に床敷きはちゃんと湿気を逃がさないとカビるのですね。
ただ、個人的な経験談として高反発ファイバーという特殊繊維を用いた通称「エア系マットレス」では敷きっぱなしでもカビた事はありませんでした。
(あくまでの僕の環境下なので100%とはいい切れません)
この「エア系マットレス」は通気性が格段に優れた高反発マットレスの1種類。
僕はこのマットレス1枚だけをずっと床に敷いて寝ていた時期があったのでこのような例外を知りました。
それ以外にも1枚で使う体圧分散マットレス(高反発マットレス)は通気性を確保しているものが多いですね。
ウレタン表面にこのようなスリット(溝)があるタイプは体圧分散性と通気性にも優れています。
また、厚みがある折り畳みマットレスならZ字で自立するので乾燥も簡単。
敷布団+マットレスではお互いが薄いものであることが多く、自立させて乾かすことは出来ません。
■1枚で使うマットレスの上に敷布団を敷いて寝るのはアリ?■
ナシです。なぜなら、1枚で使うマットレスは直接その上に寝ることで体圧分散できるように設計されています。
逆に言えば、マットレスに布団を敷いてしまってはメリットが消えてしまうということ。
どうしても敷布団がいいという場合は「複層構造になった体圧分散敷布団」を選ぶと良いでしょう。
1枚で使うマットレスを選ぶ時の注意点
敷布団の下に敷く用を選ばない
需要があるためか、今でも「敷布団の下に敷く用のマットレス」は販売されています。
しかし、このマットレスを1枚で使うのはおすすめできません。
あくまで敷布団と床の間に挟めるだけのマットレスですから、1枚で使える品質ではない事が多いでしょう。
値段としては数千 で買えるものですから、その価格帯を除けば必然的に避けられるのではないかと思います。
あまりに安すぎるマットレスを選ばない
誰しも安ければ安い方が良いですよね。
僕も比較対象がいくつかある時、つい値段に目がいってしまいます。
しかし、寝具選びは価格よりも性能や品質を重視して下さい。
多少高くても「数年使うならこれくらい多めに出してみよう」と考えた方が結果的に満足度が高いですね。
価格が高ければ高いほど良いか?というと違うので一概には言えないのですが、マットレスにはそれぞれ特徴があります。
- 通気性を重視している
- 水洗いができる
- 体圧分散性が高い
- 寝心地や良い
- コンパクトに折り畳める....など
このような特徴を見て「自分には何があると良いか?」を考えて選ぶことが大切。
例えば蒸れて寝苦しい日々を送っていた人なら通気性は大事ですよね。
朝起きて腰や肩に違和感がある人なら耐圧分散性を重視したいもの。
「毎日健康的で元気になった自分」をイメージしながら、マットレス選びをしましょう。
当サイトでは高品質なマットレスの相場価格としてシングルサイズで30 000 〜の寝具メーカー品を推奨しています。
「この価格以下だからダメ」とかそういう括りではないのですが、およそこの位の価格を見ておけば買って後悔することはないでしょう。
さいごに
体圧分散マットレス1枚で寝る方が全てにおいてお得
寝心地や身体への優しさに加え、カビ対策や耐久性などほとんどにおいて高性能な体圧分散マットレスが勝っています。
唯一敵わない点があるとすれば価格でしょうか。
でも、すぐにヘタって買い直す頻度が増えれば安い寝具だって高くつくものですよね。
この記事がより良い寝具選びの参考になれば幸いです。