緑色のウレタンフォームが印象的なセルプール ハイブリッドマットレスEX。
高反発マットレスを探している最中に見つけて「ちょっと気になるかも」と評価や口コミ、レビューを気にしている人もいるかもしれませんね。
この記事では「セルプールとは何者か?」から、高反発マットレスとしての印象まで解説したいと思います。
セルプール(cellpur)ってどんなマットレス?
EUROFORM社とLENZING社の共同開発
この見出しだけでは何が何なのかさっぱりなので、下記に日本での輸入代理店を務めている篠原化学の説明を引用します。
ヨーロッパ最大級のウレタン発泡メーカー“EUROFORM”社とセルロース繊維のリーディングカンパニ-“LENZING”社の共同開発した世界初の“モイスチャー・マネージメントする芯材-セルプール(cellpur)”。
その中芯をダイレクトにインポート。日本人の生活習慣を徹底研究し、畳の部屋でも洋室でもピッタリとマッチングするデザインを開発。眠りの「質」を追求したセルプールです。
つまりは海外のウレタンメーカーと繊維メーカーがタッグを組んで開発したのがセルプールという芯材(素材)ということですかね。
セルプール ハイブリッドマットレスEXは日本限定で展開しているモデルのようで、2015年4月に一度リニューアルしているとの記載がありました。
個人的に海外メーカーは実際に公式サイトを見つけないと気が済まないのですが、セルプールの公式サイトらしきサイトを発見。
【参考】https://www.cellpur.at/jp/
サイト内で変更できる言語は「英語・日本語・ドイツ語・中国語・韓国語・トルコ語」で、問い合わせの対応は「日本・韓国・ロシア・スロバキア・チェコ・トルコ」が用意されていました。
その日本の問い合わせ先に篠原化学の名前を発見。
また、ユーロフォーム社の公式サイト(セルプールのページ)、レンチング社の公式サイトは以下となります。
テンセルパウダー含有による湿度コントロール素材
この「レンチング社のセルロースパウダーをユーロフォーム社のウレタンに混ぜた」というのがセールスポイントの1つ。
テンセルパウダーはユーカリの木(コアラが好きなヤツ)が原料なのですが、テンセルパウダーはウレタンの吸湿・放湿性能に一役買うとのこと。
寝ている間に湿度をコントロールするため、蒸れを軽減して最適な睡眠環境になるという理論です。
ちなみにユーカリの葉っぱには毒性があるのものの、コアラは長時間眠ることで解毒を行っているんだそうです。
じゃあ何故コアラはユーカリの葉を食べるのか?というと、木という安全な場所に身を潜めないと他の動物に食べられてしまうから。
「木の上は安全だけど食料がないなぁ・・・おっ、これはユーカリの葉っぱ!」
そんな経緯からユーカリの葉を食べ始め毒に苦しんだ先祖もいたことでしょう・・・結果として今は毒に打ち勝ったんですからすごい進化です。
ホライゾーンカットと水洗い耐性のあるウレタン
ホライゾーンカットとはいわゆる「ウェーブ加工」であり、言い換えるなら波型というか・・・洗濯板みたいな表面加工です。
これにより「元々通気性に優れたセルプール素材がさらに快適に」といった具合でしょうか。
セルプール ハイブリッドマットレスEX(セミダブルサイズ:118×197×8cm)
さらに、芯材は水洗い(手洗い)、側生地は洗濯可能。
ウレタンで水洗いできるウレタンはちょこちょこ存在しますが、これは評価できるポイントですね。
一枚もののマットレスですが、芯材は中でちゃんと3分割されているので持ち運びも苦にならないでしょう。
ただ、ポリエチレンファイバーのように水を思いっきりスルーする素材ではなさそうです。
- ちゃんと絞れるのかどうか?
- 乾燥に1日以上かかるのでは?
などなど、水洗いできてもそれが実用レベルにあるかはまだ疑問として残りますね。
セルプール ハイブリッド・マットレスEXはあり?なし?
レビューはおおむね高評価!でも低評価も考慮すべき
販売サイト(楽天市場)のレビューをみてみたところ下記のような低評価口コミがありました。
- 購入後半年でヘタった
- 仰向けはいいが、寝返りが打ちにくい
- 体重があると薄く感じる
- 他の高評価を見て期待しすぎた(思ったのと違った)
もちろん高評価もそれ以上にあるので「なし」ではありませんが、全体的にレビュー数が少なく参考にするにも難しい印象。
価格も日本の寝具メーカーマットレスと良い勝負になるくらいなので、勢いで選ぶのはおすすめできません。
セルプール ハイブリッド・マットレスEXの 予算
- シングルサイズ・・・ 54 000
- セミダブルサイズ・・・ 67 500
- ダブルサイズ・・・ 81 000
特に腰痛や腰への負担対策として導入を考える場合、他の選択肢ともよく比較してからの方が間違いありません。
洗える高反発マットレスは他にもあるので「どうしてもセルプールじゃないといけない理由」が明確になる前に決めてしまうのは後悔する可能性大。
【関連記事】エアウィーヴの類似品はどう?似てるマットレスを集めてみた
購入後半年でヘタったや、薄く感じるなどの声から個人的に「高反発っぽくない寝心地なのかな?」とも感じます。
特にウェーブカットやプロファイル加工があるマットレスは「どこから測ってその厚みなのか?」を注意する必要があるでしょう。
波の頂点(山)から測るのが一般的かもしれませんが、谷の部分はそれよりもずっと薄くなりますよね。
「凸凹を付け足している」というよりは「凸凹になるよう削っている」と考えられるので、無加工のウレタンマットレスよりも薄く感じやすいのです。
「薄かったらどうしよう」と心配なら無加工ウレタンやブロック加工を
素材的にはメリットも数多くありますが、薄く感じるのが心配なら無加工ウレタンやブロック加工がおすすめ。
ブロック加工は下記のような感じですね。
これはライズという日本メーカーの高反発マットレス「スリープマジック」ですが、硬質ウレタンとブロック加工で寝心地は抜群。
プロファイル加工より点1つあたりの支持力が強いので体格のある人・体重のある人でも薄く感じることはまずないでしょう。
【レビュー記事】ライズの高反発マットレス!スリープマジック購入レビュー
また、無加工なら硬さを選べる「モットン」が優秀です。
表面加工ナシでここまで寝心地に優れるマットレスはなかなかお目にかかれません。
【レビュー記事】腰痛対策マットレスモットンを1年間使ってみた口コミ評判
さいごに
面白いマットレスではあるので今後の発展に期待
しかし、セルロースパウダーを配合して通常のウレタンとは違う特徴を作り出したのは面白い工夫ですよね。
水洗いできる点についても実際に試してみたい所です。
マットレス選びの参考になれば幸いです。