大手日用品・家具メーカーのニトリでは寝具もお手頃価格で取り揃えているため愛用している方も多いでしょう。
そこで「ニトリには体圧分散に優れた高反発マットレスや敷布団も売っているの?」と思う方もいると思います。
この記事では一般的な敷布団ではなく、身体に優しい体圧分散敷布団に絞ってまとめてみました。
ニトリの体圧分散敷布団についての印象
寝具メーカーの半額以下も多い
ニトリの敷布団は2018年8月現在で約20製品ほどありますが、全てが体圧分散を意識しているわけではありません。
敷布団としての機能性をアピールしたものはラインナップの中でも価格が高めに設定されていますね。
とはいえ、寝具メーカー製の敷布団や高反発マットレスはおよそ30 000 〜が目安価格帯。
ニトリは6 000 〜20 000 とかなりお手頃な価格に設定しています。
価格だけ見ればニトリの圧勝ですが、品質面では必ずしも一番とはいえません。
「餅は餅屋(もちはもちや)」ということわざがある通り、寝具は寝具メーカー品が品質・サポート共に安心できることも多いです。
特に体圧分散マットレス・敷布団を選ぶにあたっては寝具メーカーの製品の方が評判や口コミも多いですね。
ちなみにニトリでは敷布団のカテゴリーに体圧分散マットレスを含めています。
一般的なマットレスカテゴリーでは敷布団の下に補助的に敷くようなマットレスが多く見受けられました。
体圧分散マットレスは基本1枚で使うモノであるため「敷布団と呼んだ方が誤解が少ない」と判断したのでしょうか。
そのため「見た目は明らかにマットレスだよね」という製品も敷布団カテゴリーに置いてあり、敷布団と呼ばれているので注意しましょう。
トレンドはしっかりと抑えている
例えば当サイトでも人気のエア系マットレス。
高反発かつ通気性の高さが特徴ですが、ニトリでは「エアトリップ」という名称でこの手のマットレスを扱っています。
他にも、ウレタン加工でおなじみのプロファイル加工(凸凹)
体圧分散マットレスによくある素材や加工はしっかりと抑えているようです。
ただ、他の記事でも書きましたが「ボコボコだから体圧分散に優れている」とは一概に言えません。
全く表面加工をしていないシンプルな高反発ウレタンのマットレスでも「腰に優しい」「寝心地がいい」など高評価を得ている製品があります。
このような加工は見た目のインパクトもあるので、寝具として適さないウレタンに加工を施して販売している業者も中にはいるでしょう。
「同じボコボコ加工があるなら安い方が良いじゃん」と価格で選んで後悔しないよう注意して下さい。
ニトリの体圧分散敷布団まとめ
※価格はすべて税抜き
クリーン&高通気 敷布団(エアトリップ) 18 426
ニトリが東洋紡と開発したとされる芯材(エアトリップ)を用いた高反発マットレスですね。
東洋紡と言えば「ブレスエアー」ですから、呼び名が違うだけで芯材自体はブレスエアーではないでしょうか。
この高反発ファイバー素材はメーカーによって呼び名が違うため、かなりの種類があります。
知名度で言えばエアウィーブが圧倒的でしょうか。
通気性がよい反面、密度の低い製品はヘタリやすいと言われているため注意が必要。
価格的には、あと1万 プラスでライズの「スリープオアシス」も射程圏内にあるくらいの値段ですね。
他にも似た素材を用いたメーカーをまとめた記事があるので、興味のある方は参考にしてみて下さい。
【関連記事】エアウィーヴの類似品はどう?似てるマットレスを集めてみた
低反発 敷布団 シングル(プレミアフィット) 18 426
高反発ウレタンの波に押されて低反発ウレタンはすっかり影を潜めてしまったと思えば、以外に新しい活路を見出しています。
それが「高反発ウレタンとの組み合わせて使う」というもの。
低反発ウレタンだけでは沈み込み過ぎるため、下に高反発ウレタンを用いて「柔らかいのに沈み込み過ぎない」というバランスにしているのですね。
このマットレスは高反発ウレタンを低反発ウレタンで上下から挟み込んだ3層構造が特徴。
寝具メーカーで言えば「エムリリー」が似た設計のマットレスを販売しています。
体圧分散 敷布団(テンデササエル3) 16 574
これぞ「THE 体圧分散」といったマットレスですよね。
この凸凹加工(プロファイル加工)は点で支える体圧分散性もアピールされてますが、個人的には通気性の良さを一番に感じます。
高反発ファイバーのような寝心地の硬さはなく「優しい肌当たりで蒸れにくい寝心地」とでも言いましょうか。
とはいえ、ウレタンにも硬さの違いがあります。
このマットレスは高硬度ウレタンを使用しているとのことなので、より凸凹感を得やすいモデルでしょう。
プロファイル加工マットレスであれば、寝具メーカーなら西川系列が一番。
価格的にはニトリの数倍になるものの「品質・寝心地」ともにクオリティが高く仕上げられています。
高反発+硬質4層 敷布団 11 945
芯材がウレタンフォームなのに敷布団の雰囲気を持っているモノを自分は「ウレタン敷布団」と呼んでいます。
その他の特徴としてはカバーにキルト加工がしてあるのも多いですね。
この製品は片面が高反発ウレタン・もう片面が硬質ウレタンになっている敷布団。
カバー部分に入っている巻綿が上下で2層+高反発ウレタン1層+硬質ウレタン1層で合計4層という意味です。
画像を見ただけで価格相応の質感がわかるほどなので、個人的には微妙な印象ですね。
このようなウレタンなどが層構造なった敷布団なら「雲のやすらぎ」が現状で理想形だと考えています。
他にもマニフレックスのおふとんタイプもおすすめ。
体圧分散 敷布団(タイアツブンサン3) 9 250 ~ 12 871
さきほど紹介した凸凹加工の別バージョンといった感じでしょうか。
今度はプロファイル加工ではなく、ブロック加工が用いられています。
なのに価格は抑えられているのですが、ポイントはウレタンとカバーでしょうか。
カバーはニット素材のシンプルなもので、ウレタンは「ウレタン」としか書いてありません。
つまり「低反発か高反発かすら書けないただのウレタンにブロック加工で箔をつけた」と解釈しました。
この価格だったら相応かなぁと思いますが、本当に理想的な体圧分散を意識したいなら僕は選ばないですね。
ブロック加工であれば、ライズの「スリープマジック」がとても良い寝心地です。
総評
ウレタン素材のデータが不明瞭
この価格でそれを求めるのは酷なことかもしれませんが、ウレタン素材の品質やデータがほぼわかりません。
現状なんとなく「加工や見せ方」でお得感を出していますが、画像で見ても質感レベルが感じ取れるのも惜しいですね。
一度買ったら2~3年は使いますよね。
そう考えた時に「安く済ませるべきか、少し高くても品質を重視するか」の判断が必要になります。
良いものだと10年近く使える製品もあるため「どちらが本当にお得か?」は目の前の値札(価格)だけでは決められません。
自分の身体、そして睡眠に関わる寝具だからこそ、じっくり検討してもらえればと思います。