良いマットレスが欲しいけど、メーカーや選び方がよくわからない。おすすめはどれ?
一口にマットレスといっても多種多様な製品が存在していてわかりにくいですよね。
この記事では「最低でも5年〜10年は理想的な状態で使い続けられるマットレス選び」を掲げておすすめメーカーのマットレスランキングをまとめています。
この記事がきっかけであなたに合う最高のマットレスが見つかれば幸いです。
興味関心のある今「きっかけ」となれば嬉しい。
最高のマットレスを選ぶために知っておきたい3つのこと
① マットレスの素材を把握しておこう
ひとくちにマットレスと言っても、素材は様々ありどれを選ぶかで得られる特徴が変わってきます。
まずはどんな素材があるか確認してみましょう。
レーダーチャートは個人的視点に基づく目安値です。マットレスの品質や加工によって大きく異なることがあります。
低反発よりも硬めの寝心地で腰を支えると人気の高反発ウレタン。硬さも豊富であり、凹凸加工やブロック加工など表面にも工夫しやすいのでかなりのシェアを誇る素材。基本水洗いは出来ないものの、できる製品もある。
2000年頃に爆発的ブームとなった低反発ウレタン。手を押し当てると形に沿って沈んでいき、ゆっくりと戻るのが特徴。温度変化に弱く寒い環境で硬くなったり、腰が沈みやすい。近年は高反発マットレスの層素材やトッパーに多い。
そういえば、今使っている敷布団などの上に敷く寝具「トッパー」も増えてきたよね。
コイル1つ1つを独立させ点で支える体圧分散性が特徴。本来ポケットコイルは高価なベッドマットレスに使われていた傾向にあるものの、今では一部格安マットレスにも使われている。価格帯で素材品質は大きく異なるので注意。耐久性は高い。
全てのコイルが連結され1つの面となっていることから硬めの寝心地があるボンネルコイル。安価なベッドマットレスに多く使われている傾向にあるものの、格安ポケットコイルが増えているため少しずつ影を潜めているような。耐久性は高い。
本来あるはずの枠を取ったから横揺れしやすいっていう不満もでているみたい。
その他のポイント
- メーカー独自の素材もある(例:高反発でも低反発でもない素材と謳ったウレタンなど)
- 高反発ウレタンや高反発ファイバーの上に薄めの低反発ウレタンを重ねたマットレスがある
- ポケットコイルの上にウレタンを重ねたマットレスもある
- コイルマットレスのようなノンコイルマットレス(芯材はウレタン)もある
このように「マットレスは必ずしも1つの素材だけで構成されている」という訳ではありません。
2つ(あるいはそれ以上)の素材を組み合わせたマットレスも増えています。
② お店で買う?ネットで買う?
実店舗で買う場合は品物を見たり触れたりすることが可能です。しかし、マットレスは売り場面積を圧迫するため大量に展示することはありません。また、近年圧縮ロール梱包のマットレスが増えたため在庫があっても開封確認ができないパターンがほとんど。(一度開封すると元に戻せないため)
実店舗の注意点
- 展示品以外は試し寝できない(在庫開封は不可)
- 取り寄せ商品の場合は結局ネット注文と変わらない
- アウトレット品の情報などほとんど得られない
ネット購入では実店舗とは比較にならない商品を横断的に比較検討することが可能。その反面、無名の格安品も多く「価格に釣られて低品質なマットレスを掴まされた」という人がいるのも事実です。とはいえ優良寝具メーカーの多くは「お試し制度」を設けてネット購入の問題点を解消する動きも見せています。
ネットの注意点
- 価格帯や商品数が莫大で悩みやすい
- 比較しやすいため価格の安さを優先してしまいがち
- 返品や返金の対応をしてくれないお店もある
どちらもそれぞれ利点はあるものの、個人的な意見を述べるなら店舗で15分程度寝たくらいではわからないことの方が多いです。
一定期間使い続けることで気づく良さや悪さもあるため、実物に触れられるメリットは「見た目の安っぽさ(質感)」がわかる程度でしょうか。
であれば、30日や60日といった返品返金保証を設けている所でネット購入を検討するほうが価値判断をしやすいと考えています。
また、ネットだと「アウトレットコーナー」のある通販サイトもあるので、よりお得に良いマットレスを得られるチャンスも。
③ あなたの就寝環境スタイルはどれ?
以前はおよそ「ベッドフレームに乗せる分厚いマットレス(20cm程度)」と「床や畳に敷く薄型三つ折りマットレス(5cm程度)」と分かれていました。
しかし、5cm前後が普通だった以前からどんどん厚みが増していき、今や10cm前後が一般的となっている感覚すらあります。
さらにベッドマットレスをベッドフレームに乗せず、床や畳の上でそのまま使うスタイルの人も増えてきているとか。
今の生活スタイルと照らし合わせて「快適に使い続けるためにどの素材を選ぶべきか(選べるのか)」が重要です。
ベッド派
ベッドフレームにマットレスを乗せる派の人はどの素材を選んでもOK。10cm以上の厚みを持つノンコイルマットレスなら見た目にも違和感はありません。もちろんコイル系でも良いでしょう。
ベッド不要派
ベッドを所持しない派の場合「床面からどれくらい高さが欲しいか?」で選ぶべき素材が変わります。20cmほど欲しいならウレタンやコイル、10cm以下でもいいならどの素材でも問題なし!
省スペース派
省スペース派の方はそもそも「折りたたみ」のできないマットレスを選ぶことは少ないはず。とにかくシンプルかつコンパクトであることを求めると、高反発ウレタンや高反発ファイバーの三つ折りがオススメ。
ベッド派の人はどの素材でもおよそ問題ありませんが、ベッド不要派や省スペース派の人だと選択肢に入る素材にも縛りが出てくるでしょう。
逆に「じゃあどのスタイルにも合う素材ってどれよ?」と言うと下記になります。
どのスタイルにも適応できる素材
- 高反発ウレタン
- 高反発ファイバー
コイルにも一部三つ折りタイプや丸められるタイプがありますが、ごく一部のメーカーのみで販売されており寝具品質も未知数であるため現時点では省いています。
高反発ウレタンか高反発ファイバーをメインにしたマットレスならどのスタイルでも適応できるでしょう。
ベッド派におすすめのマットレスランキングトップ5
【1位】モットンジャパン「腰痛対策マットレス モットン」
厚さ:10cm / S 39 800 ・SD 49 800・D 59 800
腰痛対策マットレスの定番としてロングセラーを誇るモットン。
シンプルながらも徹底した品質管理で総合的に満足感が得られる人気のマットレスです。
自分にとっては初めての高価格帯マットレスがモットンでしたね。
寝返りが打ちやすい高反発性がありながら、しっかりと身体を下から支えて気持ちのよい睡眠をサポートしてくれます。
厚みが10cmあるため床にそのまま敷いても使え、ベロア調のカバーは高級感と品の良さがありました。
他のマットレスは三つ折りですが、こちらは折り目のない1枚板形状なのでスマートに見えるのもメリットですね。(三つ折りにすることは可能・バンドが付属)
【関連記事】腰痛対策マットレスモットンを1年間使ってみた評価レビュー
【2位】マニフレックス「フラッグFX」
厚さ:22cm / S 95 040 ・SD 113 142・D 141 428・WD 152 743・Q 164 057
マニフレックスといえばイタリアの誇る有名寝具メーカーですが、その評価を築いてきた売れ筋ベッドマットレスがフラッグFXとも言えます。
厚さ22cmのボディには独自フォームである「エリオセル」を使用しどこまでも快適な寝心地を提供してくれるでしょう。
また、マニフレックスといえば長期保証がポイントであり、ベッドマットレスは驚異の12年保証。
高いマットレスではありますが、向こう12年は確実に添い遂げられる相棒として心強いこと間違いありません。
自分がよく利用する正規代理店「マニフレックス宮崎」にはアウトレットページもあるので要チェック!
【3位】ムーンムーン「ビブラートワン(Vibrato1)」
厚さ:25cm / サブスクリプション(月額)
横向き寝のYOKONE2や光目覚まし時計のintiで高い評価を得ているムーンムーンが満を持して発表したマットレス「Vibrato1」。
硬さの違う3層ウレタンからなる精密な体圧分散性能に加え、波を模した加工「ビブラートスリープシステム」で今までにないフィット感を実現しています。
なにより寝具業界で初とも言えるサブスクリプション制がこのマットレスの強み。
月額制度を導入することで高額な高機能マットレスをお手頃価格で使い続けることが可能なのです。
また、4年を目処に新品と交換されるためマットレスのヘタりなども心配ご無用。
新しい寝具のスタイルとして着実にユーザーを増やしています。
ベッド不要派におすすめのマットレスランキングトップ5
【1位】モットンジャパン「腰痛対策マットレス モットン」
厚さ:10cm / S 39 800 ・SD 49 800・D 59 800
ベッド派でも1位に選出したモットン。
寝具としての潔さとシンプルながらも日に日に愛着の増す寝心地はベッドの上でも床の上でも変わりません。
開封動画はベッド派の説明部分および下記記事を参考に。
【関連記事】腰痛対策マットレスモットンを1年間使ってみた評価レビュー
【2位】一番星「雲のやすらぎプレミアム」
厚さ:17cm / S 39 800 ・SD 49 800・D 59 800
理論的に構築された5層構造で17cmのボリュームを誇る敷布団兼マットレス。
「高反発マットレスは気になるけどマットレス1枚で使うのはなんだか・・・」という方にはおすすめの1枚です。
また、雲のやすらぎプレミアムはリバーシブル仕様になっているのがポイント。
リバーシブル敷布団のポイント
- 春夏と秋冬で素材が違うため年間を通して快適に使える
- 布団の両面を交互に使うため製品寿命が長い(ヘタりにくい)
日本工場で布団職人が1つ1つ手作りしているのも好感が持てますよね。
【3位】ライズ「スリープオアシス」
厚さ:5cm / S 29 990 ・SD 34 990・D 39 990
ライズの主力製品としては「スリープオアシス」と「スリープマジック」の2つだと思っています。
こちらのスリープオアシスは高反発ファイバー繊維を持ちいた高通気性、水洗い可能なマットレス。
上位モデルもありますが、それよりもお手頃な「スリープオアシスエントリー」もラインナップしより多くの人から支持を集めています。
床や畳に敷く方の中でも敷きっぱなしにしちゃう人は高反発ファイバーマットレスがおすすめ。
省スペース派におすすめのマットレスランキングトップ5
【1位】ライズ「スリープマジック 極厚プレミアムマットレス」
厚さ:12cm / S 39 900 ・SD 49 900・D 59 900
日本の寝具メーカー「ライズ」これで3つめとなるランクインとなります。
マットレスの価格と品質のバランス的に「期待を外さない寝具メーカー」の1つとなりつつありますね
ライズのマットレスで特に人気が高いのはスリープマジックであり、旧型と新型があります。
新型は特殊ウェーブ加工が特徴であり、どちらも持っていますが僕は新型が好みです。
通気性と耐久性にも妥協していません。
寝心地は硬質ウレタンを使っているためしっかり目ですが、ウェーブ加工のクッション性があるので硬すぎません。
- 【レビュー記事】【最強?】スリープマジック 極厚プレミアムマットレスの口コミ評価レビュー
- 【レビュー記事】ライズの高反発マットレス!スリープマジック購入レビュー
【2位】マニフレックス「イルマーレウィング」
厚さ:11cm / S 36 720・SD 49 680・D 62 640
マニフレックスもまた当サイトではよく登場しますが、個人的に結構好きなんですよね。
何と言っても寝具の幅が広く、日本仕様として「おふとんタイプ」まで作る柔軟さ。
三つ折りシリーズの1つ「イルマーレウィング」は厚さ6cmのエリオセルと厚さ5cmのエリオセル・ソフトを用いた2層構造。
エリオセルソフトは115Nと柔らかい寝心地で、通常のエリオセルは170Nと硬めの寝心地。
裏表で好みの寝心地を選べるうえ、保証期間も10年と高耐久に自信アリなので子ども用マットレスとしても優秀です。
ただ、ソフト面は結構柔らかいのでエリオセル目当てなら三つ折りでの売れ筋である「メッシュウィング」を検討した方が少し安くなります。
あるいは予算が出せるなら最上位モデルの「DDウィング」も選択肢に入れたいですね。
【レビュー記事】マニフレックス イルマーレウィング購入!口コミ評価レビュー
【3位】エムリリー「エコヘルス」
厚さ:9cm / SS 22 980 ・S 24 980 ・SD 30 980・D 36 980
ベッド派でも登場したエムリリーの別シリーズ。
特徴は「低反発×高反発」の2層構造。
低反発(エコヘルスフォーム)の優しい沈み込みを得ながらも、下層の高反発が沈み込み過ぎないようサポートしてくれます。
とはいえ両フォームがどれくらいの厚みなのかわからない(断面画像がない)のが少し残念なところ。
保証は3年であり、若干他のマットレスよりもリーズナブルですね。
【関連記事】エムリリーのマットレスってどう?優反発とは?印象レビュー
マットレス選びでよくある疑問
1人で寝るのにシングル以上のサイズって変?
35才男性
睡眠の大切さを知り「5年10年使えるなら」と奮発して高いマットレスを買おうと考えています。1人で寝るので普通はシングルサイズだと思うのですが、セミダブルやダブルを選ぶのは変でしょうか?「遊んでそう」とかって思われませんか?
結論から言えば「例え1人でキングサイズを使っても変ではありませんし、予算とスペースが許すなら積極的に検討すべき」だと思います。
ホテルで広いベッドに寝たことがある方も多いと思いますが、ゆとりがあって落ち着いて眠れませんか?
もちろんシングルサイズがダメということはありません。
しかし「少しでも良い睡眠を取りたい」のであれば、自分がワクワクするような選択をすべきです。
一部で「ダブルベッドに1人で寝ている人は遊んでる印象がある」という声も聞いたことはありますが、その1点だけで決めつけるような人を気にかける必要はありません。
予算内に収めるために品質を犠牲にしては本末転倒!注意だよ!
安いマットレスと高いマットレスは何が違う?
26才女性
私から見れば安いマットレスも高いマットレスも「ただの大きな板」にしか思えません。できることなら安いマットレスが良いのですが、高いマットレスとの違いが知りたいです。
安いマットレスと高いマットレス、絶対とは言い切れないものの下記がポイントとなります。
(※当サイトではノンコイルでシングルサイズ1万 以下を安いマットレス、概ね3万 以上を高いマットレスとしています。※コイルならその3倍程度)
マットレスの安い or 高い
- ヘタりにくく長く使えるかどうか?(耐久性)
- 快適に眠れるかどうか?(個体差や化学臭など)
- 保証やアフターサービスはしっかりしているか?
高いマットレスは使用している素材や加工に妥協が少ないから高くなるのです。
だから耐久性や快適性を長く維持することができ、万が一不具合があっても対応できるのですね。
安いマットレスでそれらを満たすと商売として成立しません。
様々な面でコストダウンせざる得ないのでヘタりやすかったり、素材に悪臭がしやすいなど不満点もできやすい。
さらにそれら不満に対応(保証)するコストもかけられないので結局「買った人だけが損をする」のですね。
目先の安さも大事だけど、考え方次第で手の届く範囲でもある。
マットレスの上にそのまま寝ていいの?
52才女性
最近、腰を気遣おうと高反発マットレスというものを検討しています。使用している写真を見る限りマットレスの上にそのまま寝ているようなのですが、敷布団は必要ないのでしょうか?
「マットレスの上には別途敷布団を敷かなければいけない」と考える人もいるでしょう。
しかし、基本的に適切な体圧分散性を謳うマットレスは敷布団を必要としません。
というのも、何も敷かずそのまま横になって初めて適切な体圧分散がなされるように作ってあるためです。
もちろん床や畳に1枚で敷いても底づき感はありません。
このスタイルは2014年頃から一気に浸透してきた印象ですが、抵抗感がある方は敷布団の見た目をしている「ウレタン敷布団」を選ぶのがおすすめです。
【関連記事】腰痛におすすめの体圧分散敷布団を徹底的に探してみた
今使っている布団に敷く「トッパー」って何?
48才男性
マットレスを探していたら、同じメーカーでも価格の安いトッパーというものがありました。今使っている敷布団やマットレスに敷くだけで寝心地が良くなるそうですが、本当ですか?また、何も敷かずにトッパー1枚で使うことはできますか?
マットレスの中には「トッパー」と呼ばれるマットレスや敷布団の上に敷くマットレスが存在します。
主な目的としては「寝心地を変える」というものなのですが、トッパー1枚では薄いため底づきしてしまうでしょう。
また、例えば「腰の部分が凹んだ敷布団の上にトッパーを敷くこと」は根本対策ではなくただの誤魔化しです。
個人的にトッパーには否定的なスタンスなのですが、下記の場合にはアリだと思います。
こんな方におすすめ
- 通気性を良くしたい(高反発ファイバーのトッパー)
- 買ったばかりのマットレスが硬すぎた(低反発ウレタンのトッパー)
【関連記事】今の布団にマットレスパッドを敷いたら腰痛に良い?悪い?
【関連記事】寝心地を気軽にチェンジ!マットレスパッドおすすめランキング
さいごに
最高のマットレスで毎日を変えよう
いかがでしたか、合計14種類のマットレスをまとめましたが、それぞれ微妙に持ち味が異なり面白いですよね。
まだまだこの何倍ものマットレスが存在しますが「長く愛用する」という点ではどれも優秀だと言えるでしょう。
お気に入りのマットレスが見つかれば幸いです!