「脚のある椅子やソファーよりも座椅子が好き」という方は多いものです。
自分の脚をまっすぐ伸ばせますし、背もたれの角度も調節できたりと便利ですよね。
しかし、腰の事を考えると座椅子は良いのでしょうか?座椅子を選ぶ時の注意点を解説したいと思います。
座椅子って腰に優しいの?
姿勢を崩しやすいぶん注意が必要
座椅子を使うときはテレビを観たりご飯を食べたり、テーブルで何かをする時ですよね。
頻繁に自分の脚の場所や姿勢を変えたりする方も多いでしょう。
座椅子でありがちな「あぐら」や「横座り(女の子座り)」「体育座り」などは腰に負担がかかりやすいのでNG。
脚のある普通の椅子と比較して、姿勢が崩れやすいという特徴を持っています。
知らず知らずのうちに腰に負担のかかる姿勢をしてしまう可能性があるでしょう。
ソファなどもそうですが「座り心地が良い=腰に優しい」という訳ではないので注意が必要です。
腰に負担を減らすために骨盤を意識
椅子が腰に悪いというのは「骨盤」が関係しており、腰掛けた際に骨盤が後ろに傾いてしまうことが腰の負担へと繋がってしまうのです。
つまり「常に骨盤を立てる」のを意識すると良いのですね。
ちなみに腰への負担を考えた時に理想的な座り方は「正座」です。
しかし、正座は膝を曲げるため下半身の血流を悪化させるなどデメリットもあり完璧ではありません。
「じゃあ腰痛を気にする人にとって座椅子は辞めたほうがいいか・・・」というのは早計。
人間は何に座っていても、立っていたとしても無意識に姿勢を崩してしまうもの。
だからこそ「自然と良い姿勢を作り出してくれる座椅子」を選ぶことで腰の負担もグッと少なくなるのです。
座椅子の選び方
腰に悪い座椅子のポイント
良い座椅子を探す前に「腰に悪い座椅子のポイント」も知っておくと良いでしょう。
個人的には下記のように考えています。
- 座面がヘタりやすい(悪い姿勢に引きずられる)
- 座面が滑りやすい(姿勢が安定しない)
- 座っても背筋が伸びる感じがない
座椅子に限らず言えることですが、良い椅子は正しく座った時にとても座り心地がよいものです。
だからこそ座椅子を選ぶときはこれらの点を意識したいですね。
あまり安いものは選ばない
安いからダメという訳ではありませんが、あまり安いと下記のような問題が起こりやすかったりします。
- リクライニングが壊れる
- 生地や詰め物がすぐダメになる
座面の詰め物がすぐペチャンコになると、クッションなどを敷いてかさ上げする方もいるでしょう。
しかし、そのような対策はかえって座りにくくなるものです。
ダメになると処分するのも面倒なのが座椅子なので、値段で衝動買いなどはしない方が良いですね。
腰痛対策に人気のおすすめ座椅子
匠の腰楽座椅子コンフォシート
整体師・家具デザイナー・馬具職人という異色のコラボによって開発されたコンフォシート。
座椅子としての性能はもちろんのこと、和室洋室問わずにマッチするデザイン性も魅力ですね。
普通の座椅子よりも立体的かつ厚みがあるため自然と背筋が伸びるような姿勢を保てるのが大きな特徴。
価格は3万 台半ばと座椅子にしてはお高めですが、その分妥協の無いクオリティを体感できます。
アーユル メディカルシート
カブト虫のツノを彷彿とさせる背もたれが印象的なアーユルチェア。
これは「坐骨で座る」という目的を達成するために必要な形状だったと言えるでしょう。
アーユルチェアは2005年に初期モデルが発売されて以降多くの支持を増やし、現在では「モダンかつ姿勢にも良い」と多くの学校や学習塾・企業でも採用されているほど。
この「メディカルシート」はそんなアーユルチェアの座面を座椅子にしたモデル。
別売りの脚を付けることでチェアとしても使えるほか、一般的な脚付き椅子に置いて座ることも可能。
アーユルチェア全般に言えることとして「座面が硬め」という特性があるためリラックスというよりは「姿勢を正したまま集中する」という用途に最適。
価格は17 000 程度と少しお高めですが、特許を取得した性能は伊達ではありません。
ストレッチ座椅子 Exe boat(エグゼボート)
「座椅子に長時間座ると腰が痛くなる」という悩みに着目したストレッチ座椅子エグゼボート。
普段使いにも良いボリューム感に加え、28通りのリクライングによる微調整が特徴です。
普通の座椅子では腰部分だけがリクライニングするのみですが、エグゼボートは背もたれもリクライニング可能。
なぜなら「逆向きに座る」という新発想の使い方もできるため。
背もたれを脚で挟み込むように座ることでお腹が支えられキレイな姿勢を取りやすくなるのですね。
背もたれのリクライニングが読書などで疲れやすい腕を支える役割も特筆すべき点。
価格は15 000 程度。
最後に
腰痛が気になるなら寝具にも気を配ってみる
座椅子は起きている間に使うものなので、いわば「日中の腰痛対策」としての目的ですよね。
しかし、人間の1日の3分の1は睡眠ですから「睡眠中の腰痛対策」も決して無意味なことではありません。
腰痛予防に関心を持つなら、マットレスといった寝具にも気を配ってみるとより良いでしょう。
下記記事も参考になれば幸いです。