よく「椅子代わりにバランスボールを使うと腰痛によい」なんて言いますよね。
デスクワーカーである自分はちょっと椅子(オフィスチェア)にこだわりがある方なのですが、半年ほどバランスボールを使っていた時期がありました。
今はまたオフィスチェアに戻した理由も含めて書きたいと思います。
バランスボールを椅子代わりにしない方がよい理由
不安定な分、正しい姿勢を保てないと腰痛に悪影響
自分は「腰のためなら多少高くても意味のあるものを」と少し高めのオフィスチェアを選んでいます。
初代はスチールケース社のシンクチェア、その後バランスボールを挟み、今現在はハーマンミラー社のセイルチェアを使用。
これらのオフィスチェアに座り続けて感じたことは「姿勢を支える安定性」です。
決して椅子に縛り付けるような「固定」ではなく、あくまで柔軟性を維持しつつ姿勢を保つ。
これは高品質マットレスにも言えることで、価格は高いものの年単位で見ればコストパフォーマンスは高いでしょう。
バランスボールは2 000 〜3 000 程度で買えるので、お試しでやる分には取っ付き易いですよね。
ですが、バランスボールの不安定感は人によっては状況を悪化させるだけに終わることもあります。
不安定な所でバランスを取るからこそ鍛えられるという声もありますが、それは全ての人に当てはまることではありません。
気の緩みで転倒し単独事故になりかねない
バランスボールのそもそもの使い方として「ながら」は結構危険です。
特に「机」がある所で椅子として使うと、ふとした気の緩みで単独転倒事故を起こす可能性もあるでしょう。
バランスボールから転げ落ちて家具や家電の角に頭を打って危篤・・・なんて笑えません。
(他人の目がある会社内などではまだ良いのかもしれませんが)
また、不安定なので作業に集中しにくく「それが作業効率を高める(早く仕上げようと)」という意見もある反面「まったく仕事にならない」と言う人も。
僕自身バランスボールに座りながら仕事していた時は、とにかく頻繁に席をたつことが多かったですね。
身体の全感覚のうち、半分をバランスボールに奪われている感じ。
目の前の仕事に集中したいのに、身体の状態を保つことにリソースを奪われているので長く座り続けられません。
「座りっぱなし」もダメなので、その解消にはなると思いますが・・・。
バランスボールの腰痛対策としての効果は正直なところ、かなり人を選ぶと言ってよいでしょう。
高さが合わないと肩の位置が上がり凝りやすくなる
これはあくまで僕個人が感じたことですが。
バランスボールって色々なサイズがあり、空気量によって自在に高さを変えられると思いますよね。
ですが、バランスボールは空気をパンパンになるまで入れて使うのが一般的。
空気量が少ないとバランスボールとしての機能を果たせていません。
で、パンパンに空気を入れた状態で机との高さが合わないと肩が上がったり変な姿勢になりやすいです。
僕は使い始めてすぐこの点で肩や首が凝りやすくなった気がします。
「椅子に座り続けないといけない人」の腰痛対策
腰をサポートしてくれる椅子を選ぶ
先ほどオフィスチェアを挙げたように、数年に渡って長く使えるうえ腰への負担が少ない安定感の高い椅子を選ぶのがおすすめ。
しかし「テーブルで編み物をする」といった作業でオフィスチェアはなんだかやり過ぎ感もありますよね。
そんな時は「アーユルチェアー」など坐骨を意識してサポートする椅子もあります。
ちょっと変わった形をしていますが、2005年の発売以降さまざまな企業や学習塾でも採用される高機能シートです。
既存の椅子に置いて座ることもできれば、別売りの脚を付けてこれ自体を椅子にすることも可能。
高機能オフィスチェアは大体5万〜15万くらいが相場価格帯ですが、こちらは1万 台半ばとお手頃な価格も魅力ですね。
意外と軽視しがちな寝姿勢
腰を労ろうとする人の多くは「日中の姿勢」に目を向けやすいようです。
日中は頻繁に動き回りますし、腰への負担になるような行動も増えてしまうので当然と言えば当然でしょうか。
しかし、時間として1日の3分の1を費やしている睡眠時の寝姿勢も見直してみる価値があります。
首に負担のかかる寝方をすると「寝違い」を起こすことがあります。
一度寝違えると日中じんわりと首が痛くて嫌な気持ちになりますよね。
これって「寝ている時の姿勢が日中の自分に影響した」と言えませんか?
つまり、寝ている時に腰の負担となるような姿勢をとっていると日中に辛い思いをする可能性があるということ。
だからこそ「理想的な寝姿勢を維持して眠る」ことが大事だと思っています。
そのためにはマットレスや敷布団、あるいは枕といった寝具が合っているかどうかを再確認する必要があるでしょう。
「寝具を見直してみようかな」と思う方はぜひ下記記事も参考になれば幸いです。
【関連記事】高反発マットレスのおすすめランキングと選び方まとめ【保存版】
さいごに
バランスボールは椅子代わりにしない
特に「もしバランスを崩して転倒したとき」が一番注意して欲しいところです。
バランスボールをエクサ して使うときも、周囲の十分なスペースを持って使いますよね。
これは不慮の転倒でどこかに身体をぶつけないための基本的な配慮ですが、椅子代わりに使うとなると配慮できません。
個人的に体験してみて「そんなに試す価値はないよ」という結論の記事でした。
参考になれば幸いです。