お腹の大きい妊婦さんはもちろん、最近では「いびき対策」として広まっている横向き寝。
横を向くだけで”横向き寝”になるため気軽に試すことができる反面、合わない枕で横向き寝をすると首や肩が痛くなることも。
この記事では横向き寝に最適な枕のポイントとおすすめの横向き寝枕をまとめています。
横向き寝がしやすいおすすめ枕ランキング
1位 ムーンムーン YOKONE2
素材:ウレタン 15 000
横向き寝枕といえばYOKONE2が一番。こればかりは不動の1位です。
まぁ枕オタクの僕も長らく使ってる枕なので一番良くわかってるのが理由ですね。
もちろん横向きだけではなく、仰向け寝でも寝やすいので心配は無用。
見慣れない形状ですが、枕としてのデザイン性を維持したまま横向き寝のポイントである「頭・腕・首・肩」をしっかり抑えています。
特に効果的なポイントとなるのは「腕の位置」であり、YOKONE2はそれをちゃんと考慮しているんですよね。
逆に言えば、横向き寝対応を謳っている枕で4つのポイントを全て網羅している枕はかなり少なく、素材含めYOKONEのクオリティを超えるレベルは未だ無いのが現状です。
価格は以前19 000 でしたが、値下げキャンペーンで15 000 ほどになりました。
このまま値下げが定着するならともかく、一時的なものなら今がチャンスですね。(ちなみに僕は19 000 で買いましたが・・・)
【レビュー記事】YOKONE2愛用者が語る!仰向け横向き両対応の最強枕レビュー
2位 マニフレックス バイオシェイプレギュラー
素材:ウレタン(エリオセルMF) 14 256
イタリアが世界に誇る寝具メーカー、マニフレックス。
主に高反発マットレスが人気でありながら、枕も特徴の違う数種類を取り揃えており妥協のない寝具展開が魅力です。
中でもこのバイオシェイプレギュラーは人間工学に基づいたエルゴノミック枕として高評価。
中央のくぼみが横向き寝の時にぴったりと肩をフォローしてくれるほか、マニフレックスの独自素材「エリオセルMF」が理想的な横寝姿勢を保持。
似たような形状で低価格のエルゴ枕もありますが、寝心地や快適性の差は明確に違います。
3位 アスモット スリープマージピロー
素材:ウレタン 19 800
日本が誇る枕ブランド「ASMOT」のハイグレード枕ともいえるスリープマージピロー。
見た目は普通ですが、中身は複雑にカッティングされた2種類のウレタンにより構成されています。
ウレタンという素材そのものの弾力性だけではなく、カッティングによる弾力性を付加しているのがこの枕のポイント。
これにより頭を乗せた時の沈み込みがコントロールされて後頭部や頸部を絶妙なポジションで支持することができます。
仰向けはもちろん、横向きになってもこの機構は効果的に働くので、普通の枕では得られない安定性を得ることが可能。
僕も買って体験してみましたが、日本らしい緻密な作りを感じられました。
【関連記事】スリープマージピロー購入レビュー!美魔女美容枕を体感!
4位 ロフテー エスカルゴピロー
素材:ポリエチレンパイプ 21 600
ロフテー枕工房の横向き寝専用枕として存在しているのがエスカルゴピロー。
「どこがエスカルゴなんだろう?」という疑問もありますが、アシンメトリーで変わった形状をしていますよね。
横から見るとまるで山脈のように<高い・低い・やや高い>という高さの違いを設けているほか、横向きで耳の当たる部分にくぼみをがあるなど工夫も凝らしてあります。
実用性を考えると「左右にも前後にも非対称だし、右向きから左向きに寝返りした時に寝心地が変わっちゃうよね・・・」とか思ったり。
必ずしも右横向きにしか寝返りしない人は稀でしょうし、普通なら右にも左にもゴロゴロ寝返りするじゃないですか。
とはいえ面白い枕であるのは変わらないので、ピンときた方は検討してみる価値がありますね。
5位 昭和西川 muatsu スリープスパピロー
素材:ウレタン(プロファイル加工) 12 980
点で支えるムアツシリーズのハイグレード版ピロー「ムアツ スリープスパピロー」です。
僕が持っているのは高弾性でハイタイプ(高さがあるタイプ)なのですが、両サイドの盛り上がりが横向きでジャストフィットしました。
もちろんYOKONEのようなフィット感まではいかないですが、仰向け横向き両対応型ですね。
また、特有の凸凹加工(プロファイル加工)があるため蒸れにくいのがポイント。
表面のウレタン素材は適度な支持感で耳も痛くないですし、横向き寝枕の選択肢に加えて良い製品だと思いました。
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横向き寝枕を選ぶときのポイント・注意点
"仰向け寝だけ"や"横向き寝だけ"ではなくどちらも取る
57才女性
横向き寝の枕を探していますが、完全に「横向き寝だけ」を意識したほうがよいのでしょうか?私は仰向けで眠ることもあるので、今後横向きでしか眠れないと思うと窮屈に感じます。
人は寝返りによって体圧が一箇所に集中するのことを避けたり、就寝中の体温調節をします。
睡眠において必要なことであるため、寝姿勢がどちらかに偏ってしまったり、どちらかに強制するのはおすすめできません。
(お腹の大きい妊婦さんであれば横向き寝を維持するほかない場合も多いですが)
枕を選ぶときは「横向き寝しやすい」だけではなく「仰向けでも寝やすい」点に注目してみて下さい。
そのためには形状だけではなく枕の素材(寝返りに追随して形状変化できるかどうか)にも注意しなければなりません。
個人的にはウレタンをおすすめしますが、ウレタンでも安い枕だと「形状だけエルゴノミック(人間工学)を意識したハリボテ枕」が数多くあります。
全てがダメとは言いませんが、寝姿勢によって適切なサポートができない枕だと首や肩の痛みにつながることもあるので注意して下さい。
「右向き」「左向き」のどちらかで固定されると窮屈
31才女性
横向き寝に興味を持っていますが、寝ている間に仰向けに戻ってしまうので背中までクッションの伸びている枕を検討しています。横向き寝には良いのでしょうか?
背中までクッションが伸びている横向き寝枕といえばフランスベッドの「スリープバンテージ」などが有名です。
デザインも普通の枕というよりはお昼寝クッションみたいな雰囲気を持っていますよね。
こちらも前述したように「寝返りを妨げるもの」という点で個人的にはどうかと思います。
それこそお昼寝目的や寝返りを打てない妊婦さん用であれば話は別ですが・・・。
また、横向きには「右向き」「左向き」があり、このタイプの枕ではどちらか片方に固定されます。
もし右で寝ているときに左向きになりたいと思えば、一旦起き上がって枕を裏返してから再度寝る必要があるということ。
面倒くさいですよね。
価格が安いのでお手軽ですが「安いから買ってみたけどいつの間にか使わなくなる商品」の典型だと思います。
肩が痛くなる時は「マットレス(敷布団)」にも注目
45才男性
横向きで眠ると肩が痛くなります。いびき対策として横向き寝を続けたいのですが、肩が圧迫されて痛いので仰向けに戻ってしまいます。諦めるしかないでしょうか?
肩が痛くなるときは枕の高さを見直してみる必要もありますが、同時に肩が接している部分(敷布団やマットレス)にも注目してみて下さい。
例えばですが、硬い床の上に一晩寝れば誰でも身体の痛みを感じますよね。
同様に、今使っている敷布団やマットレスが硬すぎる場合は横向き寝のときに適切な体圧分散ができていない可能性もあります。
また、先程書いたように「右向き」「左向き」のどちらかで固定されると肩にかかる負荷も増えます。
場合によっては肩甲骨が内側に巻き込んだまま硬くなる「巻き肩」になる可能性もゼロではありません。
右向きで寝ていたなら、適度にゴロンと寝返りをうち左向きになって負荷を均等にできるような寝方が理想的だと言えますね。
さいごに
手軽にできる反面、枕の違いが大きく影響する寝方
横向き寝は仰向け寝と違って人の体格が大きく影響する寝方だと言えます。
だからこそ枕の違いで寝やすさも変わってくると感じました。
横向き枕選びの参考になれば幸いです。