和室にベッドを置きたいという人は意外と多くいるものです。
今までは畳に直接敷ふとんを敷いていたものの「起き上がるのが大変」とベッドを導入するパターンも増えているとか。
しかし、畳にベッドを置くと凹みや日焼けが気になりますよね。
これらにできる対策はあるのかどうかを考えてみました。
和室の畳にベッドを置く時の「ヘコミ・日焼け」対策
へこみを完璧になくしたいと思えばベッドは使えなくなる
まずベッドの脚によるへこみ対策ですが、これは「木板やゴム板・EVAクッション」などを敷いて対策するほかありません。
上記はダイソーに売っているEVAのクッションです。
これでもやはり脚からの重量を受けているため、長期間置き続けることで少しずつへこみになる可能性はあるでしょう。
数年置き続けたのち、何も置いてない所と触り比べるとやっぱり違いを感じるものだと思います。
少しのへこみにも敏感になる場合「そもそもベッドを置かないほうがいい」という結論しかありません。
へこみをしっかり対策すると日焼けの影響を受けやすくなる
「出来る限りへこみを減らしたい」と思った時、面積の広くて分厚い木板などを使うのが最適です。
なぜなら、脚の接地面を広げることで畳にかかる圧力がより分散されるため。
しかし、畳みを覆うように木板を設置すると木板の下だけが綺麗な畳のままで周囲との色差が出来てしまう可能性があるのですね。
これはベッドに限らずタンスなどを置いた時も同様。
畳の劣化や日焼けは単純に「窓からの日光が差し込むかどうか?」だけではなく、人が歩いて擦れたり空気が流れたりすることでも変化します。
木板の下は人が歩くこともなければ空気にもあまり触れないため、置き続けるとやはり色差に繋がるでしょう。
畳にベッドを置くのは諦めるべきなのか?
なんのためにベッドを導入するかによる
そもそも和室でオシャレなインテリアにしようとベッドを入れる人は少ないかと思います。(和室には敷布団スタイルの方がオシャレだと思う)
若い人でもたまたま部屋が畳などであれば、和風なオシャレを目指した方が絶対にいいでしょう。
「和室 ベッド コーディネート」などで検索すると和室にベッドを置いている様子が見れますが、どれだけカッコよく撮っても正直違和感しかありません。
となると、和室にベッドを導入したい人は「ベッドであることのメリット」を重視していると考えられますよね。
それは冒頭でも触れた「敷布団だと起き上がるのが辛いから、ベッドで楽に起き上がりたい」というような状況。
仮にそうであれば、畳が凹もうが日焼けしようがベッドを置いた方が幸せになれるのではないでしょうか。
もし部屋が賃貸で畳を綺麗に使わなければならないにしても、そのために毎日辛い思いをして起き上がるのは変な話です。
「賃貸だから画鋲は使えない」なら我慢すればいい(ラブリコやディアウォールでも使って下さい)と思いますが、住まう人の健康や肉体的負担になる条件を守り続ける必要はないと考えますね。
畳はいつでも取り替えられるもの
床の張替えは数が多いので時間を要しますが、畳は比較的簡単に真新しいモノに取り替えられます。
加えて今は「昔ながらのい草畳」だけではなく、和紙を使用したものやポリプロピレン素材の畳がありますよね。
変色しにくく耐久性もあるなど、より今の時代に合った素材が開発されています。
畳を取り替えるのもタダではないので「なるべく綺麗に使いたい」という気持ちもわかりますが・・・。
いくら綺麗に使ってもいずれ交換しないといけない時がくるのですから、あまり神経質になると何もできなくなってしまいます。
さいごに
どうせ置くなら身体に優しい寝具を選ぼう
「あー、やっぱり畳のへこみや変色は諦めるしかないか・・・」とため息混じりにベッドを置くのは気分が下がりませんか。
ベッドを置くことで得られるメリットもあるのですから、そのメリットが増幅されるような考え方をした方が良いです。
例えば「畳のことなんて気にならないくらいに寝具にこだわる」方向性を貫いてみるとか。
その方が「これだけ心地よい環境なのだから仕方がないか」と思えてくるはずです。
ベッドやマットレス・枕の記事もたくさん書いているのでこちらも参考になれば幸いです。