「新しい枕が欲しい」と思ったとき、気になるのは枕の価格ではないでしょうか?
安い枕なら1 000 くらいでも買えますが、高いものになると5万 近いものもあります。
「できれば5千 〜1万 以内でおすすめされてる良い枕があれば・・・」と考えている人も多いでしょう。
しかし、寝具マニアの自分は「枕においては1万 以下という価格帯こそ後悔しやすいゾーンである」と考えています。
この記事ではその理由とおすすめの価格帯を解説したいと思います。
1万 以下の枕は損しやすい3つの理由
① ヘタりやすい低品質の枕が数多く紛れている
枕にとって1番大切なことは自分の頭に合っているかどうかです。
いくら高級な枕でも頭に合っていなければ寝心地が悪いのは想像が付きますよね。
しかし「なら安い枕でもいいじゃん」と考えるのは早計です。
安い枕は素材の品質がそれなりである事が多く、思った以上に長持ちしないのが問題。
使い始めは「フィットするじゃん!」と思っても、それが長続きするかは別問題なのです。
ヘタっているのを気にせず使い続けると適切な寝姿勢が保てず肩こりや首こりの原因となることも。
1万 以下の全ての枕がダメとは言いませんが、ハズレを掴まされる可能性が高いのがこの価格帯だと覚えておいてください。
② 素材品質が悪いと臭い(化学臭)に悩まされる
これはウレタン枕に多い傾向ですが、やたらと化学臭が抜けない枕があるのをご存知でしょうか。
この臭いによって気分を悪くしたり、頭痛が起きるなどの悪影響を及ぼす可能性もゼロではありません。
実際にアマゾンや楽天で低価格の枕のレビューを見てみると「臭いが取れなくて頭痛がする」といったレビューを数多く見つけることができます。
また、ウレタンに違う素材を混ぜて他の枕との差別化を図るパターンもあります。
しかし、製品開発が甘いのが材料に問題があるのか「臭くて眠れない」と低評価レビューを得ている枕はだいたい1万 以下に見られやすい傾向にあるでしょう。
③ 寝具メーカー品であってもそれなりの品質である
中には1万 以下の枕をラインナップしている有名寝具メーカーも存在しています。
例を挙げるなら「ムアツ」で有名な寝具メーカーの昭和西川。
ムアツ枕には5 000 で買えるモデルと10 000 以上で買えるモデルが存在します。
上の枕は5 000 のムアツ枕で、下の枕は12 000 のムアツ枕(スリープスパ)。
このように同じメーカーでも価格帯の大きく異なる製品があるのですが、5 000 のほうは見るからにコストダウンしているのですね。
5 000 のムアツ枕は店舗で実物を触りましたし、12 000 のムアツ枕は実際に購入して持っています。
素材はもとより細部の質感も全然違うのです。
昭和西川ほどの有名寝具メーカーにもなると「寝具メーカーとして恥ずかしくないグレードの製品と、コストダウンした低価格品」が存在します。
上位グレードの方が寝心地など全ての面で快適であるため「寝具メーカーだから安くてもOK」なんてことはありません。
そもそも5 000 の枕が最高なら12 000 の立場がないですからね。
つまり1万 以内で寝具メーカー品を見つけた所でモノは価格相応だったりするため「もったいない」と思うのです。
【関連記事】西川ムアツまくら「スリープスパ」口コミ購入レビュー
後悔しない枕のおすすめ価格帯はいくら?
品質と快適性を求めるなら1万 がボーダーライン
昔はドン・キホーテやニトリにある2 000 くらいの枕を使っていた僕ですが、睡眠に興味を持ち始めてからあえて1万 を越える枕を使っています。
というのも1万 レベルの枕は「本当にハズレが少ないのか」を身をもって検証するため。
もちろん価格が高い=良い枕ではありません。
しかし、高い枕は良質な素材をしっかり使っているため、そのメリットは確かにあるのです。
ヘタりに対する強さ(耐久性)はもちろん、愛着という気持ちの面でもその効果は高いでしょう。
僕のいままでの経験だと、枕は1万 を超えてくると品質が安定してくるという印象でした。
単純にそれだけ掛けられるコストが違いますからね。
また、特定の悩みへの対策もしっかりと考えられているのが高性能枕の特徴です。
高すぎる必要はなし!1万 ~2万 が狙い目の価格帯
長い間枕を調べてきましたが、多くの高品質枕は大体この価格帯に収まっている傾向にありました。
中には5万 近い枕もありますが、それらはラグジュアリー系(ホテル仕様の高級羽根枕)になってきますね。
相当なこだわりが無い限りはボリュームゾーンである1万 〜2万 で選ぶのが間違いありません。
仮に15 000 の枕を2年〜3年ほど使うとしても1日あたり約15 〜20 です。
まぁ5 000 程の枕を同じ期間使えばもっと安くなりますが、途中でヘタって交換したら結果同じ位になるでしょう。
頭を乗せた時の気持ちよさも違えば、気分も変わってきます。
1万 以上の枕を選ぶときに思ったこと
これはまだ寝具に興味を持ち始めた頃の自分が思っていたことを書いています。
同じように考えている方がいたら参考にしてもらえればと思い書きました。
他にもっと良い枕が出るのでは?
「枕も年々進化しているのであれば、少し待ってたら別の良い枕が登場するんじゃ?」
そんな事を考えて手出し出来ない事もありました。
しかし、それを言ったらいつまでも買えませんし、家電だって洋服だって何だってそうだと思います。
特に寝具については「安い製品ほどすぐ消える」という点に注意。
安い製品は売れ続けない限りすぐに撤退を余儀なくされ、好きな枕も数年後には残っているかどうかわかりません。
ですが、ある程度の価格帯だと滅多に販売中止にはならず、むしろ後継製品が出るもの(グレードアップする)
その価値をしっかりと理解して選択する消費者が増えることで、メーカーも期待に応えてくれるでしょう。
もし枕が合わなかったらどうしよう
寝具に1万 以上出せなかった以前の自分は「買ったのに合わなかったらどうしよう」という不安がありました。
でも思い切って買ってみたら、意外なことにピッタリだったんですよね。
その後、睡眠に興味を持ち始めて何個か1万 以上の枕を使ってきましたが、高さ(cm)の違い以外はどれも快適でした。
高さ調節機能は多くの製品に標準であるため、高さに関しての不安はかなり解消されています。
耐久性や品質面においても心配がほぼなく、あとは寝心地や形状の好みでしかありません。
つまり、1万 以上の枕は予算さえ許せば「あとは寝心地の好みを見つけるだけでほぼ理想に近づける」というかなりイージーモードなのです。
1万 以上〜2万 以下のおすすめ枕
めりーさんの高反発枕 12 800
最大50通りの高さ調節で唯一無二の高機能枕
めりーさんの高反発枕は腰痛対策マットレス「モットン」を販売している寝具メーカーモットンジャパンの製品。
12 800 という価格でありながら、丁寧な縫製と品のあるベロア調カバーを使った外観がお値段以上に見えます。
もちろんすごいのは外観だけではなく、その中身に圧倒的人気の秘密が。
なんと、枕自体が高反発ウレタンによる調節シートで構成されているのです。
全体の高さを変えるシートの他に、前後の高さを調節するハーフシートなどもあり組み合わせは50通り。
つまり「1つの枕で50種類のフィット感を試せる」と言っても過言ではありません。
調節シートも1シートずつ丁寧にインナーカバーで覆われており、高機能枕のスタンダードかつ最適解なモデル。
【関連記事】めりーさんの高反発枕の口コミ!圧倒的調整力で肩こり対策!
昭和西川 ムアツまくら スリープスパ 12 960
点で支える体圧分散性と通気性を備えた高機能枕
昭和西川といえば凸凹のプロファイル加工を用いた「ムアツシリーズ」が人気。
中でもハイグレードモデルである「スリープスパシリーズ」から出ている「ムアツまくら スリープスパ」がおすすめ。
シンプルかつ流れるようなデザインがオシャレですよね。
ムアツ枕 スリープスパには「ロータイプ」と「ハイタイプ」があり、さらにそれぞれで高さ調節が可能。
寝心地的には硬めで、沈み込みはほとんどありません。
ついでに言えばデコボコを頭で感じることもないので、見た目のイメージ通りデコボコした寝心地を求めている場合は期待ハズレとなるでしょう。
しかし、ムアツならではの通気性や肌当たりの良さは流石と言えるクオリティ。
【関連記事】西川ムアツまくら「スリープスパ」口コミ購入レビュー
[muatsu-makura-sp]
ピローグランデ 18 442
イタリアが誇る高級ホテルクラスのラグジュアリー枕
イタリアの世界的寝具メーカーであるマニフレックス社のウレタンフォーム枕。
とはいえ単なるウレタン枕ではなく、独自素材であるエリオセルMFを使っているのがポイント。
エリオセルMF(マインドフォーム)は高密度なのにしっとり柔らかい感触が特徴で、低反発ウレタンとも違うフィット感を与えてくれます。
加えてマニフレックスのマットレスにおいてはハイグレードモデルにしか搭載されないのがエリオセルMFですから、寝心地は抜群。
その他通気性を高めるためにホール加工を施し、寝返りを打っても安心感のある広めの横幅も高評価。
マニフレックスはプロスポーツ選手御用達の寝具ブランドとしても知名度が高く、選んで後悔しない高品質枕です。
長期保証を受けられるよう、購入する場合は正規代理店がベスト。
【関連記事】マニフレックスのピローグランデを体験!肩こり口コミと評判
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スリープマージピロー 24 800⇒ 19 800
国産寝具メーカーがこだわり抜いた日本産美容枕
定価は2万 を越えるのですが、 5 000 OFF中なのでご紹介。
国産寝具ブランドであるASMOTの最上級モデルと言っても過言ではない枕がこのスリープマージピロー。
2種類の特性を持ったウレタンフォームを特殊形状加工で組み合わせて絶妙なフィット感を生み出しています。
そのため、普通のウレタン枕では成し得ない体圧分散性とクッション性があり、特に上部のフォームはしっとりと上質な肌当たり。
高さ調節も2段階で可能。モチモチした枕が好きな方におすすめの一品です。
【関連記事】スリープマージピロー購入レビュー!美魔女美容枕を体感!
YOKONE2(ヨコネ2) 15 000
さらなる進化を遂げた横向き寝枕のスタンダード
その名の通り、横向き寝に特化した枕です。
東洋医学では横向き寝は仰向け寝よりもメリットが多く、睡眠の質が上がると言われてきました。
しかし、普通の枕は仰向け寝を想定して作られているため、横向き寝を行うと身体に負担がかかりやすいのです。
そこで登場したのがYOKONEという訳ですね。
YOKONEは2017年2月頃にバージョンアップ版のYOKONE2にモデルチェンジしており、さらに枕としての性能がよくなりました。
高さ調節シートや形状の見直し、枕カバーの高性能メッシュなどを取り入れ、以前のと比較して仰向けでも寝やすくなった印象です。
【関連記事】YOKONE2愛用者が語る!仰向け横向き両対応の最強枕レビュー
さいごに
枕選びに迷うなら「めりーさんの高反発枕」を検討したい理由
いかがでしたでしょうか?実に様々なメーカーが高機能枕を販売しているのを知っていただけたかと思います。
これらは個人的に試したことがある枕なので、どれも好きな枕ですね。
とはいえ何を選べばいいか迷う場合、50通りの組み合わせができる「めりーさんの高反発枕」が無難な選択だと考えています。
なぜなら、素材的な好みはあれど「高さが合わない」で悩むことはほぼ無いと言えるため。
また、価格も1万 台前半なので他の枕よりもお手頃感がありますよね。
もちろん、ここで紹介した以外にも良い枕はたくさんあるので、自分で探してみるのもアリ。
長く愛用できる自分だけの相棒が見つかるよう、この記事が参考になれば幸いです。