低反発ブームの時から徐々に知名度を上げ、今でもCMや通販番組で露出し販売されているマットレスの1つに「トゥルースリーパー」があります。
2017年8月現在では種類もいくつか増えましたが、オーバーレイマットレス(今あるマットレスの上に敷く)の「トゥルースリーパープレミアム」が1番主力でしょうか。
実際に実物を体験してきたので「トゥルースリーパープレミアム」の印象をレビューしたいと思います。
トゥルースリーパープレミアムのポイント
今使っている布団やベッドマットレスに敷くだけで寝心地が変わる
「別にマットレスをまるごと取り替えなくてもいいよ」というのがトゥルースリーパープレミアムのアピールポイント。
オーバーレイマットレスなので最初から選んで貰うよりは下記のような人へ的を絞っている感じがありますね。
- 最初に安い寝具を買っちゃって寝心地がよくない
- 布団がヘタってきた気がする
- 今の寝具をグレードアップしたい
いずれにしても「現状に不満はあるが、今ある布団やマットレスを残したい」人に受けているようですね。
今使っている寝具を残したいという気持ちは何でしょうか・・・。
新しく買ったから捨てるのは惜しいということなら納得いきますが、この点は後で触れたいと思います。
体圧分散性の高い低反発素材「ウルトラ ヴィスコエラスティック」
NASAが宇宙飛行士のために開発したと言われる低反発素材にヒントを得て開発されたのがウルトラ ヴィスコエラスティック。
弾力性や復元力に優れ、体温や体圧によって反発力や形が変化するため、まるでオーダーメードのようにカラダにぴったりフィット。
まさに“快眠用”の低反発素材を100%使用しています。
引用:https://www.truesleeper.jp/lineup/futon/premium/
この「NASAが〜」というアピールはウレタン寝具では結構他のメーカーも謳っているポイント。
これを言うだけで最先端なイメージがありますからね。
しかし、個人的に気になるには「体温や体圧によって反発力や形が変化する」の部分。
ウレタン素材の特徴を用いて言い換えるならば「寒いと硬くなるし温かいと柔らかくなるよ」と。
2018年現在は高反発ウレタンが寝返りや通気性、体圧分散性の面でも適切であると言われています。
身体にカッチリフィットするのではなく、寝返りがしやすい位に反発力のある方が適切な体圧分散性であると・・・。
同時に「気温の変化で硬くならない」というウレタン素材をアピールするメーカーも増えました。
確かに僕も寒い部屋で低反発ウレタンマットレスを使っていた頃は寝る前にガチガチで寝にくかったものです。
そういう点を考えると、この売り文句って低反発ブーム当時のままなのかな?って思ったりしますね。
トゥルースリーパープレミアムに寝てみた印象と感想
正直オーバーレイマットレスとして意味を成すか微妙
上記画像を見てわかる通り、そんなに強く手で掴んではいません。
それでもペシャンと潰れる感じがあり「ここに身体を乗せて意味があるのか?」
良く言えば繊細、悪く言えばペラい・安っぽいというというのが第一印象でした。
実際に「トゥルースリーパープレミアム」に横になってみると、ピッタリ身体にフィットします。
「寝心地の柔らかさ」では文句無しの100点満点。
ウレタンフォームマットレスの柔らかさや心地よさを十分に感じられます。
でも、個人的に体圧分散性や寝返りのしやすさには難がありました。
高反発ウレタンの反発性に慣れたのもありますが、この薄さと柔らかさにその辺は求められません。
「寝心地の良さ」には2種類ある
- 適切な体圧分散性のおかげで寝返りなどがしやすいという寝心地
- とにかく体圧分散性が高く純粋に横になってリラックスできるという寝心地
高機能寝具を求める人の大半は1番だと思います。
睡眠中の身体への負担を最小限にして、良質な睡眠を得る。
それが翌日の元気を生み出し好循環のサイクルを作り出すから。
逆に2番は寝具ではなく、ソファなどの家具に求められる部分。
プライベートタイムに心地よさに包まれてリラックスするというような寝心地と言いましょうか。
僕が寝てみて感じた事は「トゥルースリーパープレミアム」は圧倒的に後者なんですよね。
リビングのお昼寝マットなら最強レベルだと思います。
結論
「今ある寝具に敷くだけ」は注意したい
個人的にはあまりこの考え方は好きではありません。
ただ例外もあって、通気性を良くするために敷くエア系素材のオーバーレイマットレス(トッパー)であれば納得いきます。
(※エア系・・・高反発ファイバーをブロック状に加工した通気性の良い中材)
なぜなら「体圧分散性の最適化や寝返りのしやすさをどうにかしたい」というより「通気性を良くしたい」に重点があるから。
本当の意味で身体への負担を考えるなら、オーバーレイマットレスでどうにかなるものでしょうか?
ヘタっているマットレスや布団の上に強いても、土台がダメダメならその影響を受けると思いませんか?
戸建住宅で基礎工事を手抜きしたら、建物にどれだけ手をかけても危険であることは誰にでも理解できるはず。
ある問題に対して何かを被せて解決できることはほとんどありません。
根本的に変えてしまうのが1番体感・実感共に優れる方法なのではないかと思います。
「トゥルースリーパープレミアム」についてもう少し付け加えると、シングルサイズで25 000 近い価格。
あともう1万 程度予算をつけられれば「体圧分散性や寝返りのしやすさ」などを満たした高品質なマットレスが狙えます。
僕なら何年も使うことを考えて、まるごと取り替えてしまう決断を下しますね。
下記記事もマットレス選びの参考になれば幸いです!