東京西川がイトーヨーカドーなどで販売している快眠寝具ブランド「Afit(アフィット・エーフィット・エイフィット)」に触れてきました。
印象および「この寝具は買いか?」について解説したいと思います。
東京西川Afitとは?
寝心地とデザインの両立を目指した寝具ブランド
まずAfitの読み方についてですが、公式では「アフィット」と書かれていました。
そして、Afitのパンフレットを飾っているイメージキャラクターは「Generations from Exile Tribe」のメンバー。
今人気の音楽アーティストです。
このことから若者層をターゲットに据えた寝具ブランドだと感じられますね。
就職や進学で一人暮らしを始める若者などへ訴求しているのでしょうか。
まるでオシャレな家具店のようなビジュアル重視のパンフレットです。
実際僕もでしたが、一人暮らしを始めた時は適当な寝具を使いがち。
激安量販店で買える布団一式1万 以下の人もいれば、ソファーベッドの友人もいました。
一人暮らしを始める前は家具家電と必要なモノが多く、寝具を吟味する機会がないんですよね。
加えて「寝具なんて寝られりゃ十分!むしろ寝ないでオール万歳!」な年齢ですから、なおさら寝具への投資意識はないでしょう。
しかし、若いうちこそちゃんとした寝具で眠るのが良い習慣につながると・・・今なら思います。
Afitは決して安いとは言えない価格帯ですから、買うとしたら保護者(親)でしょう。
それに新興メーカーならともかく、東京西川ですから年配者へのアピール力は強そうです。
東京西川Afitのマットレスってどう?
1枚で使えるプロファイル加工マットレス
2017年9月現在でラインナップは4種類。
- 健康マットレス 軽量・コンパクト
- 健康マットレス 特殊立体フォーム
- 三つ折り敷きふとん
- 三つ折りベッドマットレス
「健康マットレス」と名付けてあるタイプがAfitのイチオシなようで、卵パックのような凹凸の「プロファイル加工」が特徴。
3つ折りタイプは特筆すべき点がなかったので、健康マットレスについて少し書きたいと思います。
健康マットレス 軽量・コンパクトについて
3つ折りマットレスはよくありますが、こちらは4つ折りのマットレスでちょっと珍しいですね。
持ち運んだり、収納する際は3つ折りより4つ折りの方がブロック感が出てスッキリします。
部屋があまり広くない賃貸物件での使用を想定しているのかもしれませんね。
こちらが中に入っている実物のサンプル。
価格は高品質マットレスの相場よりだいぶ安いですね。
厚みもプロファイル加工から下の無加工部分がほとんどなく薄さが目につきます。
公式の厚みでは6cmですが、プロファイル加工部分ありきの数値なので・・・。
「厚みがない=軽い」ではあるものの、長く使うと考えた時の耐久性がすこし気になる所。
マットレスカバーの側面はメッシュ仕様になっており、湿気を逃がすのに一役買っています。
ここは高評価ですが、だからといって敷きっぱなしはカビる可能性が高いです。
毎日マットレスを起こして湿気を逃がす必要があるため、他のウレタンマットレスとあまり変わらない可能性が・・・。
健康マットレス 特殊立体フォームについて
こちらは一気に価格が跳ね上がり、高品質マットレスの相場価格帯に近づきました。
折りたたみではなく、1枚モノのプロファイル加工マットレスですね。
厚みも8cmあるのでこれなら耐久性の面でも信頼がおけるでしょう。
画像を見たところ無加工部分(凸凹の下)が「軽量・コンパクト」より厚いのがわかります。
折りたたみマットレスのように折り目がないので、スマートな印象である反面、折りたたみはしにくいでしょう。
僕が使っている腰痛対策マットレス「モットン」でも同様ですが、こちらはマットレス生地にマジックテープがついているようです。
「敷いたらほとんど折りたたまない人」にとっては1枚モノのマットレスはおすすめです。
Afitのマットレスは他のブランドよりもアリ?
東京西川というブランド感を除くと、これといった特徴はプロファイル加工くらいです。
4つ折りのプロファイル加工マットレスは少し珍しいので、それを求めている人にはアリ。
ただ厚みがなく薄く感じる点と耐久性が気になること位ですね。
「健康マットレス 特殊立体フォーム」は正直なところ、これといって感想はありません。
この価格帯を選択できる方であれば、もう少し高品質マットレスを知った上で吟味した方がより納得がいくでしょう。
下記の記事も良ければ参考にしてみて下さい。
【参考記事】高反発マットレスのおすすめランキングと選び方まとめ【保存版】
東京西川Afitの枕ってどう?
クイック2WAYまくらは2種類の中材がある
Afitはマットレスだけではなく、枕やふとん、シーツなどトータルコーディネートが出来る展開となっています。
そのため枕もラインナップされており、その名も「クイック2WAYまくら」
「何がクイックで何が2WAYなの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
これらは「枕の高さ調節」を指しており、枕の前後で高さが違う(高いor低い)ことによる2WAY。
さらにそれを簡単に変えられる(クイック)という意味。
「枕を180度回転させること」をクイックと説明するとなんだか拍子抜けしてしまうかもしれません。
そしてこの枕は「さわやか通気パイプ」と「ふんわり粒わた」の2タイプがあり、どちらも詰め物を抜いて高さ調節ができます。
価格はそれぞれ3 900 +税と激安まくらに分類されますね。
さわやか通気パイプ
基本的に形状や見た目はかわらず、中身だけが違うようです。
当然ですがパイプの方がシャリ感があります。
ふんわり粒わた
うん、粒わたですね。
Afitの枕は良くも悪くも「普通」
正直に言えば「マットレスとセットで買ってもらうためにとりあえず用意しました感」があります。
何もかもが普通すぎて「クイック2WAYまくら」という何かアイデアを感じられるネーミングの後に見ると少しガッカリ。
価格はお手頃ですが、快眠枕や高性能枕と言われるものとは程遠いです。
寝具は体圧を受け止めるマットレス(敷布団)と枕が重要なので、そこそこなマットレスを使うなら枕にもこだわりたい所。
せめてウレタン枕のラインナップを加えてもよかったのでは?と思いました。
高性能快眠枕について知りたい方は下記記事も参考にしてみて下さい。
【関連記事】よく眠れる!おすすめ人気枕ランキング10選と快眠枕の選び方
Afitマットレスと枕の総評
寝具としての目新しさはない
東京西川の製品であることは置いておいて、何かソソられるような特徴があるか?というと特にありません。
人気のアーティストをイメージキャラクターに迎え、オシャレ感のあるパンフレットやパッケージデザインを施した普通の寝具というのが個人的な印象でした。
実際のところ、今流通しているマットレスや枕で「これ強烈にダサいな」って製品なんてないですよね。
だからこそ、洗練されたイメージを寝具自体のデザインで表現するのってすごく難しいと思うのですよ。
(寝具は形状がそもそも洗練されてますし)
となると、外側(広告やパッケージ)で魅せる他ないのですが、それは寝心地や耐久性とは関係ありません。
寝具自体も至って普通なので、あえて選ぶ理由が付けにくいのです。
そこに気付いている人にはあまり見向きされないブランドだろうなぁ〜と。
参考になれば幸いです。