最近、たまごのケースみたいなデコボコ形状のマットレスの人気が再燃しています。
別名プロファイル加工マットレスとも言いますが、他のマットレスとどう違うのでしょうか。
プロファイル加工マットレスの特徴
優れた体圧分散性
身体を面ではなく点で支えるのが一番の特徴です。
ウレタンフォームに凸凹の加工を施すことで耐圧分散性を向上。
ポケットコイルマットレスのように荷重の強い弱いを個別の点で対応するため自然な寝姿勢を維持できるのですね。
面で支える場合はお尻と背中など、身体の出っ張る部分とそれ以外では体圧の強弱に差が出ます。
これを上手く分散するのが難しい所であり、プロファイル加工はそれを容易にするための加工とも言えるでしょう。
また、点による指圧効果でリラックスできるなどのメリットもあります。
空洞を作る事による通気性
凸凹の上に身体を乗せるため、身体とマットレスの間に空洞が出来やすく通気性に優れます。
空洞があるとそれだけ空気の流れ道になりますから、蒸れを軽減することが出来るでしょう。
ウレタンフォームマットレスは製品にもよりますが比較的蒸れやすいもの。
プロファイル加工によってそのデメリットを解消しているのです。
しかし、汗が即座に発散されたりマットレスの側面から逃げていくか?というとそうでもありません。
吸収した汗や湿度は下に溜まりやすいので普通のウレタンフォームマットレス同様、床などに直敷きするとカビるでしょう。
寿命は面で支える製品より劣る
プロファイル加工は欠点が無いようにも見えますが、面で支えるマットレスに比べると寿命で劣るでしょう。
上記画像のように、点で支えるマットレスは面と比べてスカスカな状態だと言えます。
だからこそ体圧に合わせて変化したり、通気性の良さを生んでいるのですけどね。
同じ素材であり、上から同じ圧を与え続けた時に早くヘタれるのはスカスカな方ですよね。
もちろん使用者の体重や体格などでも変わりますが・・・。
おすすめの点で支えるマットレス
昭和西川ムアツふとん
点で支えるマットレスといえば昭和西川の「ムアツふとん」です。
宇宙ロケット開発にも用いられているタマゴ型構造を応用し病院向けに床ずれ防止用マットとしてスタートしました。
1971年が最初の発売ということなので、点で支えるマットレスのパイオニアということになりますね。
量販店の点で支えるマットレスってどう?
ウレタンフォームの品質による
家具の量販店などに行けば似たような点で支えるマットレスが格安で販売されています。
「プロファイル加工がされてるなら一緒なんじゃないの?値段で決めるのがお得じゃない?」
そう思ってしまうかもしれませんが、重要なのはウレタンフォームの品質。
量販店のマットレスを悪く言うつもりはありませんが、プロファイル加工をするとそれなりに見えてしまいます。
安い素材にプロファイル加工を施せばなんだかすごく良い製品に見えるのですね。
でも、安い素材はそれだけ耐久性や反発性などが劣ります。
買いやすい製品を何回も買い直してもらって利益を作るスタイルである事を考えれば、自分にとってどちらが良い選択かわかるでしょう。
結論(点で支えるマットレスって買い?)
ウレタンマットレスで蒸れが気になる人なら
個人的にはプロファイル加工はそこまで重要視する必要はないと考えています。
というのも、凸凹よりウレタンの品質が大事だから。
しっかりと考えられたマットレスであれば面でも点でもさほど関係ありません。
ですが「ウレタンマットレスを使いたいけど蒸れやすい」という人ならおすすめ。
点で支えられる感覚を苦手に思う人もいるかもしれないため、可能なら試し寝しに行くのが良いでしょう。