寝起きに肌が乾いていたり、喉が痛いという場合はまず乾燥を疑ってしまいますよね。
そこで加湿器の導入を検討している方も多いと思いますが、気になるのが「カビ」や「結露」
寝室はベッドや布団など湿気の滞留しやすいポイントが多いですから、うっかりするとカビさせてしまいかねません。
この記事ではカビ対策しながら加湿器を効果的に使う方法を解説しています。
寝室で加湿器を使うなら
最適な室温は20℃前後、湿度は45%〜60%を目指す
カビを発生させないためには、まずは最適な室内の温度・湿度を意識することが欠かせません。
なぜなら、カビなどの発生には下記のような条件があるため。
- カビは室温20℃〜30℃、湿度70%以上の環境で発生しやすい
- ダニは室温25℃〜30℃、湿度60%以上の環境で繁殖しやすい
- 湿度が0%〜40%と低湿度になると風邪やインフルエンザウイルスなどが活発
適度な温度・湿度を保てないとカビだけではなく、ダニやウイルスも活発になるので注意したいですよね。
乾燥を感じるからといって単に加湿器を使えばいいという話ではなく、適湿をコントロールできないとあまり意味がないのです。
逆に言えば、湿度を適切にコントロールできたなら寝室であろうがカビは発生しにくいと考えられますね。
室温は20℃前後、湿度は45%〜60%くらいを目安にすることを覚えておきましょう。
加湿器を選ぶ時の注意点と自分が使っているもの
湿度をモニタリングできない&超音波式加湿器は選ばない
加湿器は安いものだと3 000 くらいから、高いもので50 000 くらいまで幅広くあります。
自分も以前乾燥に悩まされたときがあり、急ぎで3 000 ほどの加湿器を買いました。
価格も安くコンパクトな音波式加湿器。
ミストが吹き上げる様はなかなかオシャレだったのですが、加湿の制御が効かないのが難点なんですよね。
他にも超音波式加湿器の欠点は数多くあります。
- 水を振動させ細かく霧状にしたものを噴出しているだけなので、加湿器の周りばかりが濡れた感じになる
- 水道水をそのまま噴出しているので、ミストが家具に当たり続けるとカルシウムで白くなることがある
- 清潔を保たないとすぐ雑菌が増殖し、雑菌ごとミストにして拡散してしまう
- コンパクト=加湿運転時間が短く、寝る前に水を入れても朝起きるとすでに空っぽで止まってる
- 加湿の強弱はつけられても、湿度モニタや湿度設定などがないので水が無くなるまで加湿し続ける
安い代わりにこれだけのデメリットがあるので、個人的にはこの手の加湿器はおすすめしません。
今はSHARPの加湿空気清浄機を使っていますが、こちらは湿度モニタが付いているうえ、水を含ませたフィルターに風を当てて気化させる方式なので電気代もかからずとても快適です。
価格も1万 代前半なので超音波式よりは高いですが、空気清浄機能もあり長く使うことを考えれば決して高すぎる訳でもないと思います。
雨天の湿度上昇に備えて除湿機もあったほうがいい
年中乾燥しているなら加湿器だけでも良いですが、天候や季節によって湿度が変わる場合は注意が必要です。
特に雨の日などは湿度がグッと上がるので、自分の住居だと加湿していなくても70%超えのカビ注意ゾーンに入ってしまうのですね。
だからこそ、除湿対策としての除湿機も欠かせません。
こうなると家電家電と出費がかさみますが「カビを発生させて衣類や寝具・部屋に大損害を与えることに比べれば致し方ない」と考えるようにしてます。
ちなみに使用メーカーはアイリスオーヤマ。
こちらも設定した湿度以下になると除湿を止めて送風のみ行う湿度設定やタイマーがありとても便利です。
ちなみにコンプレッサー式は「ブゥンブゥンブゥンブゥンブゥン」という作動音があるので、音が気になる人は注意が必要。
自分は寝床に離れた所で動かしているのであまり気にならず眠れています。
湿度計は別にあるとなおよし
家電に湿度を感知する機能があるとはいえ、どれも正確な値を示しているかはわかりません。
一応ブレがあるものとして、アナログな湿度計があると比較対象になるので部屋に1つ置いています。
湿度計なら100 ショップにもありますが、エンペックスの温湿度計は精度が高く優秀なので長らく使ってますね。
加湿器を使わない場合の対策
濡れタオルなどは気休め程度と思った方がよい
濡れタオルや洗濯物・あるいは霧吹きで乾燥対策なんて話も聞きますよね。
僕も実際に試したことがあるのですが、基本的にそんな程度の加湿じゃ話になりません。
今まで濡れタオル加湿で救われたと思った場面が一度もありませんでした。
濡れたタオルが乾く程度の加湿量じゃ全然足りないんですよね・・・。
そう考えるとやっぱり家電などで長時間加湿し続けられる設備が便利だと感じます。
マスクを付けて寝るのはアリだけど
喉が乾く人であればマスクを付けて寝るのも良いでしょう。
しかし、寝ている時にマスクを着用することで違和感があったり、息苦しさを感じて寝付けなくなることも。
加えて同じマスクを連続で使うと雑菌が溜まりますから、衛生的によくありません。
毎日取り替えるとしてマスク代がかさみますね。
ちょっと変わり種ですが、安眠ドームなどは顔部分の重点加湿に良いと感じる人もいるでしょう。
【参考記事】かぶって寝る枕・安眠ドームで快眠できるか?口コミ調査
さいごに
最適な湿度と空気の循環がカビを防ぐ
この記事では適切な湿度を保つことについて触れましたが、寝室においては「空気の循環」も大切です。
特にベッドの下の空間などは湿気が滞留しやすいので、窓を開けて新しい空気を取り込んだり、サーキュレーターを回すのも良い対策でしょう。
参考になれば幸いです。