シーツや敷きパッドは定期的に洗濯しますが、敷布団は何年も使いっぱなしの人が多いでしょう。
寝込んで汗をびっしょりかいた時や、子供やペットのおしっこが染み込んでしまった時に家庭用洗濯機で洗えると便利ですよね。
そこで、家庭用洗濯機で洗える敷布団があるか調べてみました。
家庭用洗濯機で洗える敷布団はあるの?
芯材まで丸ごと洗える敷布団はほぼ存在しない
調べてみると1万 以下で洗濯機で洗えると謳っている敷布団の多くは「カバーだけ洗濯機で洗える」という意味の製品が多かったです。
実際シングルサイズの敷布団でも丸ごと洗うとなればかなりの体積があります。
例え洗濯容量10kgの大型洗濯機でもギリギリでしょうし、もし洗濯槽に入ったとしても油断はできません。
洗濯機は撹拌による水流で汚れを落として洗うものですから、敷布団でギュウギュウになってしまっては単なる浸け置きと一緒。
脱水に関しても重量がありすぎて洗濯機がガタガタ暴走して水漏れや故障を招く可能性も。
メーカーとしてもクレームの原因となる敷布団は作りたくないでしょうから「側生地(カバー)だけ洗えるようにして洗えるとアピールしよう」が限界に思えますね。
結論としては現状で丸ごと洗える敷布団はほぼ存在しないと言えます。
また、もし存在していたとしても「洗濯機で洗えること」を優先していると考えられるため、敷布団の機能が損なわれている場合もあるでしょう。
例えば極端にペラッペラな敷布団であれば、体積が小さいので洗濯機で洗えるかもしれませんが寝具として問題です。
寝具の目的は「快適性を上げ質の高い睡眠を得るため」ですから、洗濯のためにそれらを犠牲にするのはおかしな話ですよね。
敷布団を洗いたいならクリーニングが一番
家庭用洗濯機では今後も(寝具として問題ない品質で)洗える敷布団が出る可能性は低いでしょう。
となると、敷布団はクリーニングに出すのが一番ということになります。
もし家で洗濯できたとしても、マットレスのように自立しにくい敷布団は乾燥させにくいもの。
一軒家で庭に丈夫な物干し竿があるならともかく、集合住宅やマンションでは乾くまでに時間がかかり過ぎて生乾きの問題も起こりそうですね。
その点クリーニングは注文や発送といった手間を除けば、布団を送りつけたら後は洗い上がりを待つだけなので便利です。
全国対応の布団丸洗いサービスで有名なのは「フレスコ」でしょうか。
専用の布団発送キットに入れて送るだけなので便利ですし、有料ですが貸ふとんサービスも嬉しいですね。
どうしても自宅で洗いたい場合
エア系マットレスならお風呂場で洗える
どうしても自宅で洗いたいなら、敷布団をやめてポリエチレンファイバー素材の高反発マットレスに取り替えるのも1つの方法。
当サイトでは勝手にエア系マットレスと呼んでいます。
このポリエチレンファイバー素材は水に強いため、芯材をごそっと取り出してお風呂場のシャワーで洗えるのですね。
側生地(カバー)は洗濯機で洗えますから、実質「丸洗い」できる唯一の寝具。
デメリットとしては寝心地が少し硬めなことでしょうか。
高反発マットレスに分類されるため寝心地は良いのですが、慣れるまでは違和感を得やすい素材でもあるでしょう。
ちなみに僕も一時期使っていました。
使うのをやめたのはヘタってしまったからなのですが、格安のエア系マットレスを使っていたのであまり長く持ちませんでした。
寝具メーカーのしっかりしたエア系マットレスなら長く愛用できる品質となっています。
有名ドコロとしてはエアウィーブですが、ライズというメーカーもお手頃価格でハイクオリティなので参考までに。
同じくライズのK18マットレスは洗えるウレタン素材を使っているので、お値段高めですがこちらもいいですね。
【関連記事】ライズのK18 3Dブロックベッドマットレスがすごい!
防水シーツで汚れを付きにくくする
これは洗う方法ではないのですが「防水シーツ」を使うことで、水分を弾くことが可能。
敷布団やマットレスが洗えないのならば「汚れないように徹底ガードする」のも1つの考え方だと思います。
ただ、防水シーツと聞くと寝ている時に蒸れそうなイメージですよね。
これまた安い製品はわかりませんが、ちゃんとした製品であれば「湿気は通して水は通さない」という加工や生地を用いています。
シーツは一部分ではなく、ボックスシーツのように布団やマットレスを丸ごと覆えるサイズだと寝ている時に動かないのでおすすめ。
【関連記事】マットレスを濡らしてしまったら?乾かし方はないって本当?
さいごに
無理やり洗うと絶対に後悔する
「洗えないけど、我慢できないからとりあえず浴槽で手洗いだ!」なんてことをすると確実に後悔します。
そもそも自宅で洗うことを想定していないモノは型崩れの原因にもなり、洗う前の状態に戻らない可能性もあるでしょう。
最終的に捨てて新しい布団を買う羽目になるので、それなら最初からクリーニングに出した方が良かったかもしれません。
- 丸洗い対応のクリーニング店に出す
- 敷布団からエア系マットレスに取り替える
この2つが最有力の選択肢であり、長い目で見るならエア系マットレスの方がお得ですね。
(クリーニングだと1回1万 くらいするので、3回頼めば3万 =高品質なエア系マットレスが買える)
参考になれば幸いです。