逆流性食道炎でお困りの方は「胃酸が逆流しないように上半身を少し高めにして眠ると良い」とされています。
そのため通常の首と頭のみを支える枕ではなく、上半身までなだらかにスロープさせてくれるような枕が選ばれているのをご存知でしょうか。
この記事では逆流性食道炎の方の睡眠をサポートできる枕をまとめました。
逆流性食道炎対策で選ぶ枕の注意点
首と頭のサポートも意識しないと寝姿勢での負担が増える
例えば上記のような直角三角形の枕 が「逆流性食道炎 枕」などと検索すると見つかります。
なだらかな傾斜がついていますが、この上に頭を乗せると頚椎(首部分)がしっかりとサポートされにくいでしょう。
人の頭は後頭部から首にかけてカーブしているため、このような真っ平らなところでは「顎を引いた寝姿勢になりやすい」と考えられます。
言わば枕なしで寝ているような状態ですね。
そこで「この上にさらに枕を置けばいいのでは?」という考えも浮かびますが、それでは頭の位置が高くなりすぎてしまいます。
頚椎の所が盛り上がっているか、頭部と背中を別々に持ち上げる構造の枕を選ぶほうがよいでしょう。
逆流性食道炎対策枕を使い続けるのは良くない?
今現在、食道炎に悩んでいるという場合であれば仕方ありませんが、良くなってからもこの手の枕を使い続けるのは考えものです。
というのも、綺麗な直立姿勢をそのまま横にした状態が理想の寝姿勢であると言われているため。
逆流性食道炎に向いている枕の多くは「普通なら選ばない高さの枕」だと言えます。
背中も持ち上げているので直立姿勢にすると前かがみになっていると言えるでしょう。
この手の枕のレビューも調べてみると「使い続けたせいか首や肩が凝るようになった」など違和感を訴えた口コミもありました。
そのため、症状が良くなってきたら高すぎない枕に切り替えていった方が良いかもしれません。
枕は体調や気分によって使い分けるため複数個持っていても変ではありませんし、僕自身もお気に入りの枕がいくつかあります。
逆流性食道炎対策枕におすすめの人気枕ランキング
【 1 】キタザワ Slope Pillow(スロープピロー)
低反発ウレタンと粒わたによる複合素材でかなりボリューム感のある枕「スロープピロー」
頭部枕と背中枕の2部構成であり、背中枕の中材はポリエステル綿のみ。
頭部枕は粒わたを抜いたり、ウレタンパーツを抜き差しすることで高さ調節が可能です。
枕カバーは天然由来繊維のテンセルを使用し、自然の風合いでサラッとした肌触り。
価格は12 960 と寝具メーカーの安眠枕相場と同じくらいですね。
【 2 】トゥルースリーパー セブンスピロー
通販大手のショップジャパンが展開する寝具ブランド「トゥルスリーパー」の枕がセブンスピローです。
背中から肩まですっぽりと覆う大型の枕であり、横幅もほぼベッド 同等。
素材はトゥルースリーパー同様に低反発ウレタンが使用されています。
傾斜は浅めですが、頚椎のあたりをしっかり支える盛り上がり部分もあり逆流性食道炎の方にも愛用者がいるとのこと。
この枕はうつ伏せや横向き・・・あるいは「枕の下に手を入れて眠りたい」というような人には向かない枕だと思いますが、仰向け限定なら悪くありません。
価格はシングルサイズで14 800 、ダブルサイズで19 800 (どちらも税抜)
【 3 】傾斜寝姿勢サポート枕
直球なネーミングがわかりやすい傾斜寝姿勢サポート枕。
頭部はアクアビーズと綿、腰〜背中部分には羽毛を使うなど部位によって素材が違うのがポイント。
アクアビーズは出し入れすることで高さ調節ができるので、好みの傾斜にすることもできます。
羽毛を使っているせいか本体価格は28 000 と他よりも高めな価格設定ですね。
3日間のレンタルサービスを行っており、レンタル後に購入すると2 000 割引になるというサービスも行っています。
【 4 】Gerd pillow(ガードピロー)
細かく分割された枕で徐々に傾斜がついていくガードピロー。
枕が自在に動くので曲げたり伸ばしたりと使用シーンに合わせて変形させられるのが特徴。
中材はポリエチレンのソフトパイプであり、出し入れで高さを変えられるうえ通気性も良さそうですね。
枕カバーはシルクのような柔らかさを持つテンセルを使用。
価格は12 800 。
さいごに
枕選びは1万 〜を目安に
枕は安ければ数千 程度、高いものになると3万 近いものまで豊富にあります。
ある程度品質で安心感が欲しいなら1万 〜の価格帯を目安にすると良いでしょう。
このくらいになると枕としての耐久性や寝心地、縫製などもクオリティが良いものが多く満足しやすいもの。
参考になれば幸いです。