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マットレス

オルサエリオセルって何者?マニフレックスの同等品なの?

楽天市場などショッピングモールでは格安のマットレスが数多く販売されています。

中でもレビュー数などから注目されているマットレスが「ORSAELIOCEL®(オルサエリオセル)」使用の高反発マットレス。

イタリア製やエリオセルという点が有名寝具メーカーのマニフレックスを思わせますが、これらは関係性があるのでしょうか。

調査をしてみたので、その一部始終をまとめてみたいと思います。

オルサエリオセルについて調べてみた

イタリア製をアピールした格安高反発マットレス


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オルサエリオセルは楽天市場にて「noone(ヌーン)」という店舗が独占で販売しているマットレス。

店舗運営は静岡県浜松市にある「株式会社ヌーン」が行っているようです。

 

この店舗は寝具に特化しているというよりは、ソファカバーやクッションなども取り扱うお店のようですね。

2018年6月時点でのオルサエリオセルマットレスの販売総数は32 500本とあるので、いつ頃から販売していたのかは不明ですがそれなりに売れているのがわかります。

レビュー総数も2 700件(2018年1月時点)。

 

商品説明を読む限り「ORSAELIOCEL®(オルサエリオセル)を使用」とあるので、オルサエリオセルは芯材の名称であると受け取れますね。

つまりは独自素材なのでしょうか?

オルサエリオセル自体が何者であるのかは詳しく説明されていないですが、特徴としてはマニフレックスを意識したものである印象が強いです。

 

本国イタリアでの詳しい情報は得られず

「イタリア製であるならイタリアの情報があるはず」とイタリアの検索エンジンでオルサエリオセルを調べてみました。

すると、トップに出てきたのは販売店舗「noone」のページ。

関係なさそうなサイトはぼかしたのですが、上から3番目のPDFは柔らかさに関する論文のようで、複数ある検証素材としてオルサエリオセルが使われているっぽいですね。

ちなみに英語で書かれていましたが、研究者は日本の方のよう。

 

調べたらイタリアのフォームメーカーなどがヒットすると思っていただけに「あれれ?日本のサイトがヒットしちゃうの?」といった印象です。

 

商標登録を調査してみた結果

よくよく思うとオルサエリオセルは商標登録されていることに気づき、特許情報プラットフォームにて商標検索してみました。

すると1件ヒット。

なんでも、静岡県浜松市にある「株式会社ラック」という会社が持っている商標でした。

2009/05/15に登録されていると記載があるので、販売を始めて10年くらい経っているのでしょうか。

 

また、株式会社ラックのウェブサイトもあったので、下記にご紹介させていただきます。

【参考】http://www.luck-corporation.co.jp/

 

ウェブサイトにはオルサエリオセルの販売ページリンクもあるため、こちらの会社が大元なのかと思いました。

しかし「株式会社ラック」と「株式会社ヌーン」は所在地が近いこと、法人情報から代表者が同じことがわかったので関連していると言えます。

 

商標を調査している途中で下記のような商標判決データを見かけました。

http://shohyo.shinketsu.jp/originaltext/tm/1283209.htm

マニフレックスの商標において、過去に一悶着あったような事が書かれています。

内容としては「マニフレックス製品の販売にあたりマニフレックスという名称を商標登録したことについて、マニフレックス社から取り消し要求された」というもの。

マニフレックスにはアフリカマーケット仕様の低価格品があるのを初めて知りました。

 

イオンが日本で独占販売しているドルミールはマニフレックスに問い合わせた上で「エクスクルーシブラインである」と回答を頂きましたが、もしかしてそれでしょうか。

あくまで個人的な推測です。

【関連記事】イオンの「ドルミール」マットレスはマニフレックスとどう違うのか?

 

オルサエリオセルとマニフレックスの関係性は?

正確な情報はなく、関連性は不明

では「イタリア製をアピールしているものの、マニフレックスとは無関係なのか?」と疑問を持つ人もいるでしょう。

オルサエリオセルには「もしかして名前が違うだけで同じもの?」とか期待しちゃうような商品説明やアピールが多いですし。

 

しかし、もしマニフレックスの低価格版だとしたらイオンが独占的に販売しているドルミールは「独占じゃないじゃん」って話になるので、その筋はなさそうです。

とはいえイタリアに何社もウレタンメーカーがあるのかは不明ですし、イタリア製だから皆レベルが高いのか?というとそうでもないでしょう。

 

何よりオルサエリオセルの硬さは140N相当(新A法 JIS K6400-2 6.4による)との記載があります。

ちなみに新A法になる前の旧D法では122Nとのこと。

マニフレックスの一般的なエリオセルは170Nなので、数値からして一致しません。

(そもそもシングルサイズで1万 ちょっとって安すぎです)

【追記】

マニフレックス(株式会社フラグスポート)へ問い合わせた所「まったく関係のない製品です」と回答をいただきました。

本国イタリアでもマニフレックスの類似品は多く出回っているとのことです。

 

レビューは高評価が多く評判は上々、でも個体差がある?

オルサエリオセルのレビューは全体的に高評価が多いです。

しかし、低評価レビューをみると結構人によって書かれていることが異なっていました。

  • 硬すぎる
  • 柔らかくて沈みこむ
  • 臭い
  • 高反発には程遠い
  • 昔買ったのとモノが違う

そのほか「マニフレックスは金額的に難しいから」「マニフレックスと同等品だと思い」という一言が添えられているレビューも。

個体差が大きいのか、仕入れ先がちょくちょく変わっているのか一部品質にバラツキがあるようですね。

 

特に楽天市場ではレビューが多いですが、Amazonではあまり溜まっておらず、かつ強烈な低評価も。

単なるスポンジのマットレスで、寝るとグッグと沈み、朝起きると首、肩、背中と腰に痛みと疲労感が毎度出ます。
3日で耐えられなくなり、へったった低反発マットレスを復活しました。
違う商品が届いたのかと箱を見ましたが、間違いがないようです。使い方が悪いのでしょうか?

引用:全く合わない、高反発とは? Amazon カスタマーレビュー

 

とはいえ8割は高評価なので「安くて良かった!意外とアリ!」と感じている人も多いことがわかります。

検討される場合は自分がこの8割に入れるかどうか、しっかりとレビューを見定める必要があるでしょう。

 

さいごに

マニフレックス目当てならマニフレックスがいい

レビューを見ていて気になったのが「かなりマニフレックスと比較されている」という点。

やはりイタリアという言葉がマニフレックスを思わせるのでしょう。

「本当はマニフレックスがいい」と考えているなら、予算を工面してマニフレックスを選んだ方が無用な悩みを抱えなくて済みます。

マニフレックスの正規代理店では長期保証付アウトレットも存在しているので、チェックすると思わぬ掘り出し物があるかもしれません。

参考になれば幸いです。

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