普段から重い掛け布団を使っている方で、起きた時にダルさや疲れを感じる事はありませんか?
この記事では重い掛布団を使うことによるデメリットと、腰に優しい寝具環境について解説したいと思います。
重い掛布団のデメリット
寝返りの邪魔をする
軽すぎて身体からズレてしまうのもダメですが、被っている人が「重い」と感じる掛布団も問題です。
寝ている間の身体の動きを邪魔しやすく寝返りにも悪影響をもたらすでしょう。
寝返りは睡眠中の体温調節はもちろん、体圧が一部分に集中しないようにする大切な行為。
寝起きに疲れやすかったりダルさを感じる場合は「うまく寝返りできていない可能性」も疑ってみる必要がありますね。
硬く冷たくなりやすい
重い掛け布団の詰め物は綿(コットン)であることがほとんどです。
綿わたは吸湿性と保温性に優れるといいますが、吸った湿気を自然に放出することはできません。
つまり「天日干し」や「打ち直し」というメンテナンスが欠かせない寝具。
これらを怠ると綿が硬くなるだけでなく、冷たく感じる上にヘタリも早くなります。
「良い状態で使い続けることが現代の生活様式では難しくなっている」と言えるでしょう。
重い掛布団は腰痛と関係ある?
腰痛は掛布団よりも敷布団
前提として腰痛の原因は寝具だけではありません。
しかし、寝具を疑うのであれば掛布団より敷布団の影響が強いでしょう。
眠っている間、腰は敷布団の上に乗っているためですね。
例えば映画館の座席などで「座り続けてたらお尻が痛くなった」という経験はありませんか?
これはお尻にかかっている圧力を座面が上手く分散できていないことが原因。
同じように睡眠時の腰に加わっている圧力がうまく分散されないと腰痛につながる可能性もあります。
そのため腰への負担を考えるならば体圧分散性に優れた敷き布団やマットレスに変えるのが1番。
【重い掛布団が影響するとしたら寝返り】
もし重い掛け布団と腰痛を関連付けるならば、やはり寝返りがポイントとなるでしょう。
腰への負担を分散させようと寝返りした時に、それが妨げられたらストレスですよね。
重い掛布団はやめるべき?
疑問に感じるなら見直していった方が良い
睡眠中は無意識に起こる身体の動き(寝返りなど)を妨げない方が良いです。
という意味では重い掛布団はあまりおすすめできません。
「少し重い方が安心して眠れる」という方もいますが「重い」という感覚は人それぞれ。
日頃から鍛えている若者と筋力が弱まってきた年配者では感じ方も違うはずです。
そのため「自分がどう思うか?」を大切にしてみて下さい。
少しでも疑問を感じるならその勘は間違っていないと言えるでしょう。
軽くて暖かい掛布団に毛布やタオルケットで調節
重い掛け布団から軽いものに変えた時「軽すぎて落ち着かない」という方は多いもの。
そんな時は毛布やタオルケットで調節するのが良いでしょう。
重い掛け布団は後で調節することが出来ませんが、軽い掛け布団なら毛布などで調節ができます。
また、人はいつも使っている環境から変わるとどんな形であれ落ち着きません。
例えばホテルなどでは普段の寝具とガラッと違うので寝付けない人もいるでしょう。
しかし、長く使っていれば慣れが出てきてそれが「普通」になります。
重い布団もまた「慣れ」からくるもので、気になるのは最初の1週間くらいですね。
【腰痛予防】腰に優しい睡眠環境をつくる
体圧分散性に優れた寝具を選ぶ
敷布団やマットレスは体圧分散性に優れた「高反発タイプ」がおすすめ。
日本では床や畳に敷く場合「マットレス+敷布団」というスタイルが定着していますよね。
体圧分散性が重要視されている今は「マットレス1枚で眠る」スタイルも普及しています。
(といっても敷布団の下に敷いているようなマットレスではありません)
「マットレスの上にそのまま寝るのはなんか嫌だ」という人は「複層構造の敷き布団」もあります。
これは複数の素材を地層のように重ねて作られた敷き布団のこと。
厚みが10cmを超えるものがほとんどで、マットレスと敷布団を兼ねているため床や畳に敷いても底づき感がありません。
複数素材で作られているため体圧分散性も優れており、敷き布団派はこちらを選ぶ方が多いですね。
マットレスも複層敷布団も下記の記事で詳しく触れているので参考になれば幸いです。
【関連記事】腰痛におすすめの体圧分散敷布団を徹底的に探してみた
軽くて暖かい掛布団を選ぶ
軽くて暖かいといえば「羽毛布団」が挙げられますが、羽毛布団には下記のようなデメリットもあります。
- 価格にかかわらず毛が飛び出てくる(安い羽毛布団は特に出やすい)
- 獣臭や羽毛独自のニオイがある
- 天然素材故にダニの住処になりやすい
- 定期的な手入れをしないとペタンコになる(性能も落ちる)
- 洗濯できないものが多い
昔とくらべて羽毛布団の価格帯も広がったため買いやすくなった反面、品質的におすすめできない製品も増えました。
個人的な主張として「羽毛にこだわりがない限りは特殊繊維を用いた掛布団がいい」と考えています。
特殊繊維とは普通のポリエステルではなく、防ダニや抗菌加工、吸湿速乾性や保温機能を向上させた繊維のこと。
ユニクロなど衣料メーカーでも特殊繊維を用いた機能的なインナーを販売していますよね。
天然素材も良い面はたくさんありますが、日々積み上げられていく科学技術も馬鹿にはできません。
参考までに寝具メーカーとして定評のあるモットンジャパンが販売している2枚合わせ布団「ママウォーム」をご紹介。
ママウォームは「シンサレート®」「ウォーマル®」「フィルハーモニー®」と3つの特殊繊維を使っている点が最大のポイント。
それぞれ保温性や吸湿速乾性といった得意分野の違う素材を使っているため欠点が見当たらないんですよね。
個人的にここまで特殊素材を重ねた掛け布団を他に知りません。
90日間の返金保証に加えて、3年間の品質保証を備えているのも高評価。
最後に
重い掛布団から寝具環境を見直す
ここまで読んでくださった方は睡眠あるいは寝具に対して興味のある方だと思います。
もしこの記事が参考になったなら、少しずつでも寝具環境を見直してみて下さい。
「自分にとって本当に心地よい寝具で眠ること」には毎日を変えてくれるチカラがある感じました。
寝起きのダルさや疲れ、腰への負担がある方はこれをきっかけに良い方向へいけば幸いです。