個人的に「カビ対策としてのスノコベッド(ロール)」に関しては結構否定的な方です。
(カビ対策以外に何対策すんだよってツッコミはなしで)
特に桐などの木材を使ったものは「高さがあるなら悪くはなさそうだけど、個人的には選ばないかな」という具合。
しかし「プラスチックだったらどうだろうか」とひそかにニトリでプラスチック製スノコベッド(エアスリープシングル)を購入し試していました。
かれこれ使って1ヶ月は経つので使用感をレビューしてみたいと思います。
ニトリのプラスチック製スノコベッド(エアスリープ)について
定価9 000 程の折り畳めるプラすのこ
ニトリのプラスチック製スノコことエアスリープは6つ折りになっており非常にコンパクトな一品。
見た目には軽そうに見えますが、意外と重いのでそれなりに荷重への耐久性を考慮していると考えることもできますね。
一般的な成人男性なら脇に抱えて持つこともできますが「両手で支えないとちょっと持ちにくいなぁ」という感じ。
定価で9 000 程となっておりスノコにしては少し高い位でしょうか。(桐スノコだともっと安いのもありますよね)
6つに分かれた面には上記のような棒状のパーツが付いており、それらを連結させるとギザギザの状態で固定できます。
つまりこの上に布団を置けば効率的に乾かせますよ〜という工夫なのでしょうけど、めっちゃセットしにくいです。
画像のように片側3箇所、同じく反対側にも3箇所を固定する必要があり「律儀に毎日やる人がこの世にどれだけいるのだろうか?」と考えてしまいますね。
全ての固定箇所が連動していて一度でこの状態にできるなら話は別ですが。
そもそも敷きっぱなしにしたいけどカビるのが嫌だという人のための「すのこ」のはずですから、こんな面倒くさいことはしたくないでしょう。
また、敷布団の場合は谷部分にも布団が入り込むことで成立するようですが、三つ折りマットレスを乗せた時は安定性が崩れ「この機構いらなくね?」と感じました。
プラスチック製なのでスノコ自体へのカビに強い
プラスチックの利点といえばカビだったり、汚れに対する手入れのしやすさでしょうか。
桐すのこの使用者の口コミでは下記のようなパターンを拝見したことがあります。
布団と一緒にすのこもカビた
布団がすのこ板の当たってない部分に沿うようにカビた
もはやスノコの意味がないのですが、素材が変わることで何か変化が生まれるかもしれないと。
実際この程度の高さを付けたところで湿気は滞留し続けるためカビやすいことには変わりないのですが・・・。
プラスチック製スノコは木製のそれよりもより隙間が多い気がするんですよね。
見てわかるように、プラスチックが塊として存在している部分がほぼなく、まるで一枚のプラ板を切り抜いたり凹凸をつけて作ったような形状。
木材でこういう処理はできないので、普通の木製スノコよりも通気性に勝るのではないと思ったのですね。
プラスチック製スノコベッドを1ヶ月ほど使ってみた感想と結論
寝起き時点で床を触ると濡れていた
このスノコに厚み10cmほどの高反発マットレスを敷いて寝てみました。
季節は冬で床の冷たさもさることながら、朝起きてスノコをどけて蒸れやすい背中部分の床を触った所おもいっきり濡れていましたね。
スノコのおかげで濡れた床とマットレスが接触することはないのですが「これが自然に乾燥するまで結構かかりそう」というのが印象です。
ついでに言えば、自分の環境ではマットレスの片側が壁に面しているため余計に湿気が抜けにくいのではないか?と。
下記は布団やベッドを俯瞰してみた図です。
部屋のすべての壁から離して置けば、スノコに流れてくる空気が湿気と共にうまく出ていきますが、壁に面していると出にくい気がします。
つまり、湿気が滞留する原因となり、このような環境ではカビも発生しやすいと言えるでしょう。
ちなみに僕は万が一カビるのも嫌なので、マットレスはすのこの上でZ字干し(下記画像参考)にしていました。
気にしないで敷き続けていたらカビになっていた可能性も・・・なきにしもあらずでしょうか。
結論:プラスチック製スノコだからといって油断はできない
「プラスチックスノコならカビ対策によいかも」とお思いの場合も、やはり油断はできません。
プラスノコはカビないけど、布団やマットレスだけカビてしまう可能性もありますからね。
やはり湿気を効率的に抜くにはある程度「高さ」が必要なのかなぁ〜と感じました。
今現在、カビ対策よりはサイト運営上の興味でマニフレックスのベッドを使っています。
基本的なスペックは満たしながらもとてもスリムでミニマルなベッドであり「ベッドは邪魔になるから嫌」なんて人にも存在だけ伝えたいと思う良品でした。
カビ対策においてはベッドを使えば一発で解決されるため、妥協とは言いたくないですが、選択肢として再考してみても良いでしょう。
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最後に
床に敷くなら乾燥が大事
僕もめんどくさがりなためできれば敷きっぱなし(万年床)が好きなのですが、それだとカビの恐怖がつきまといます。
床に敷くならやはり「面倒くさくても毎日乾かしてあげる」のが一番対策として有効でしょうか。
敷布団をお使いの場合はフニャフニャで干しにくいですが、厚みのある三つ折り高反発マットレスだと「Z字干し」もできるのでいくらかお手軽になります。
ぜひ参考になれば幸いです。