朝起きてふと「なんか汗臭い」と感じることはありませんか?
熱を出して寝込んだ時や、夏の寝苦しい夜などであれば仕方がありませんが、日常的に汗臭さを感じている人もいるでしょう。
毎朝シャワーを浴びれば汗臭さは解消されるものの「そもそも予防はできないの?」と思うはず。
通気性のよいマットレスで寝起きの汗臭さを予防
汗が布団の中で蒸れて雑菌が繁殖
寝起きで汗臭いと感じる原因の1つとして「寝汗による雑菌の繁殖」が考えられます。
人は一晩のうちにコップ一杯分の汗をかくと言いますよね。
この汗が蒸れることによって、まるで「ブーツや革靴の蒸れ」と同じような状況になっているとしたら?
そもそも汗をかかなければ汗臭さはないのですが、発汗自体を抑えるのは無理があります。
でも、靴の蒸れて臭う場合は「メッシュ地の靴に変える」「定期的に靴を脱いで換気する」といった対策が有効ですよね。
この対策を寝具に当てはめるならば「より通気性のよい就寝環境に変える」のが一番効果的な対策と言えるでしょう。
通気性を良くするならマットレスが一番
寝具と言えば、主に下記の3つをイメージするでしょう。
- 枕
- 掛布団
- 敷布団(マットレス)
中でも通気性の向上に効果的なのは、全身を支えている敷布団やマットレスになります。
大半の人は仰向けで眠ると思いますが、汗をかいて蒸れを感じやすいのは背中から腰あたりではありませんか?
身体と敷布団の密着している所が一番蒸れやすいため、汗の多くは敷布団に集まるのですね。
(床に敷布団を敷いて放置するとカビるのはこのため)
また、日本では床や畳で寝る際「敷布団+マットレス」という組み合わせ方をしますが、今は「敷布団を使わずマットレス1枚で眠る」というスタイルが浸透。
床に敷いても厚みがあり底づきしないマットレスが増えているため、それらを検討するのが良いでしょう。
体圧分散性に優れているため寝心地もよく「綿入り敷布団よりも腰や身体に優しくて寝やすい」という声もありますね。
【ベッド用マットレスを使っていて蒸れている方】
先程までの説明は床や畳、或いはベッドフレームに敷布団を敷いて寝ている方を想定していました。
しかし、中には金属バネの入ったスプリングマットレス(ベッドマットレスともいう)で汗臭さを感じている人もいるはず。
その場合はマットレスの上に敷く「マットレスパッド(トッパー)」というアイテムで通気性を上げる手段があります。
通気性のよいマットレスの選び方
高反発ファイバー(エア系マットレス)素材を選ぶ
上記のような芯材を見たことがある人も多いのではないでしょうか。
当サイトではエア系マットレスと呼んでいますが、高反発なファイバー繊維を用いたマットレスは通気性が抜群です。
複雑に絡み合ったファイバーが空洞が熱や湿気をどんどん逃してくれるうえ、水洗いできるのもポイント。
空洞の多い素材であるため、製品により「ヘタりやすい」という問題もあります。
安い製品を選ぶとすぐダメになってしまう可能性もあるため注意が必要。
【関連記事】万年床でもカビないマットレスはエア系がおすすめの理由
ウレタンマットレスなら表面加工のあるタイプを
エア系マットレスは最強レベルの通気性を誇る反面、寝心地がパリパリしていて好き嫌いが生じやすいといえます。
そのため寝心地の柔らかさを求めるとウレタンマットレスに軍配が上がりますね。
ウレタンフォーム自体はそもそも蒸れやすい素材ですが、だいぶ改良され素材自体の通気性も改善されました。
加えて表面に溝加工を施しているタイプだと、通気性においては文句なしと言えるレベル。
「エア系マットレスはちょっと不安かも」という場合はこちらを選んだ方が良いでしょう。
【関連記事】ライズの高反発マットレス!スリープマジック購入レビュー
寝起きの汗臭さと寝具についての疑問
敷布団やマットレスは毎日乾燥させるべき?
できれば毎日乾燥させた方がよいでしょう。
特に床や畳に直接敷いている場合、ちゃんと乾かさないとすぐにカビが発生します。
寝具は一度カビたらどうしようもなく、もったいないですが精神衛生的にも捨てたほうがよいと思っています。
敷布団や薄手のマットレスは自立しないので乾かす場合に「物干し台」が必要になる場合が多いでしょう。
しかし、厚みのある高反発マットレスだとこれが出来ます。
マットレス1枚で寝れる上に、このようにすぐ自立させられるため手間が省けて便利です。
布団乾燥機を使うのは有効?
布団乾燥機の高温なら湿気を飛ばせるうえ、ダニや雑菌なども死滅させることができますよね。
しかし、寝起きの汗臭さで言えば「睡眠中の蒸れ」に注目しなければなりません。
布団乾燥機でカラッと乾かしたところで、布団自体の通気性が悪く蒸れるようでは予防はできないでしょう。
蒸れによる雑菌の繁殖だけが臭い原因?
汗蒸れによる雑菌の繁殖はあくまで原因の1つですから、人によっては違う原因で臭っている場合もあるでしょう。
例えば汗は運動習慣や食生活、ストレスとも関係していると言います。
臭いやすい汗をかいてしまう状況にあるならば、寝具の通気性以前の問題。
とはいえ普段就寝中に「蒸れやすい」「暑さで寝苦しい」と思うなら検討の余地はありますね。
通気性を良くしたら寒くないの?
厚み5cmの格安エア系マットレスを床に直敷きして寝ていた時「寒い」と思うことはありました。
しかし、当時自分が使っていたエア系マットレスはカバーもスカスカなメッシュ仕様。
そこで厚めの敷きパッドを1枚敷いたら寒くなくなったという経験があります。
寝具メーカーのしっかりした製品であれば側生地にも厚みがありますから寒さは感じないでしょう。
床からの冷えが気になる場合は厚み10cm程度のウレタンマットレスが最適です。
さいごに
カバーなどにも目を向けてみて
普段着る服や下着は毎日取り替えますが、寝具のカバー類は数日おき、あるいは数週間おきという人も多いでしょう。
以外にそういう所が雑菌の拠点となっていることも。
この記事で寝具や就寝環境に興味を持っていただければ幸いです。