腰痛対策にマットレスを選んでいる方の多くは高反発タイプをお探しではないでしょうか?
柔らかくで腰が沈んでしまうより、適度な硬さで反発する方が腰に与える負担が少ないイメージもありますよね。
硬めのマットレスは具体的にはどう良いのかを解説します。
硬めのマットレスだと腰痛に良いのか?
体圧分散性を重視すること
単に硬めのマットレスではあればなんでも良い訳ではなく、体圧分散性のある硬さが大事です。
体圧分散とはその名の通り体圧を分散する性能。
例えば座面の硬い椅子に座り続けているとお尻が痛くなりませんか?
かといって柔らかすぎても不安定で座りにくいはずです。
「人間はどんな素材に体重をかけるか」で体圧分散性に差があり「身体の受ける負担に違いが出る」ということ。
- 座り心地の良いソファーやオフィスチェアー
- 歩きやすい靴や走りやすいランニングシューズ
どれも相応の品質を持ったモノを使うと「長時間使っても全然疲れにくい(違和感を感じにくい)」のです。
そのため、寝具も単に硬いだけでは腰痛におすすめできず、体圧分散性を考慮しなければいけません。
自然な寝姿勢を作ること
また、睡眠中は身体を横にして全体重をマットレスに預けますよね。
そのためマットレスが「体重に対してどう沈み込むのか」も重要になってきます。
1番理想的な寝姿勢は「背筋を伸ばし垂直に立った時の姿勢」と聞いたことはないでしょうか。
寝姿勢は枕も込みで考える必要があるため、マットレスだけでは叶えられません。
それでも、頭部より下はマットレスが直接支える領域。
体圧を分散しながらも自然な寝姿勢を維持してくれる方が腰痛に優しいと言えます。
- 腰部分がヘタってヘコんできたマットレス
- 全体的に柔らかく沈み込みやすいマットレス
腰痛持ちはこのどちらか、あるいは両方で嫌な経験があるのではないでしょうか。
それは寝ている時に自然な寝姿勢が崩れて腰への負担が集中してしまっているからと考えられますね。
硬めのマットレスはどう判別する?
N(ニュートン)の数値で判別
マットレスの硬さにはニュートンという単位が使われています。
区分 | 用語(表示名) |
100ニュートン以上 | かため |
60ニュートン以上 100ニュートン未満 | ふつう |
60ニュートン未満 | やわらかめ |
高反発マットレスが注目を浴びだした頃からニュートンの表記をする製品が増えてきました。
だいたい100ニュートンを越えると硬めだと判定されるようでですね。
また、ニュートンの値と適正体重をまとめた表もあります。
体重 | 高反発マットレスのN値(モットン調べ) |
〜45kg | 100N |
50kg | 140N |
60kg | |
70kg | |
80kg〜 | 170N |
こちらは腰痛対策マットレスで定評のあるモットンジャパンによるデータ。
大体の人は140Nでしっかりと体圧分散の恩恵を得られると考えて良いでしょう。
モットンについて気になる方下記も見てみて下さい。
さいごに
硬さとヘタリやすさは別物
なんとなく硬いと丈夫な気がしますが、ヘタリやすさはまた別問題です。
そのため「繰返し圧縮残留ひずみ試験」という試験方法で復元率を提示している製品がおすすめ。
これは僕が現在使っているマットレス(モットン)の品質表示タグです。
復元率には96%とありますが、これは非常に高い数値。
概ね90%を超えていると耐久性を期待できるマットレスであると言えるでしょう。