株式会社エイティー今藤が運営する寝具専門店「マイまくら」
完全オーダーメイド枕をメインとして日本全国のショッピングモールに出店しており、その数は2018年6月現在で40店舗になる勢いです。
そんな「マイまくら」のオリジナル商品が「からだ枕ライト2」
現物を調査に行ってきたので、その印象をのび睡眠的にレビューしてみたいと思います。
からだ枕のポイントとメリット
マットレスなのに枕とはこれいかに
今までマットレスや枕を調査しつつ、ネーミングについて考えてみると個人的に下記の分類ができています。
- スポーティーな英単語系(AiR<東京西川> / SLEEPMAGIC<RISE> etc...)
- 優しさ感じるひらがな系(じぶんまくら<タナカふとんサービス> / ムアツふとん<昭和西川> / イタリアンふとん<magniflex> etc...)
- 漢字固め系(整体枕 / 四季布団<airweave> etc... )
- それ以外
からだ枕を分類するならば「優しさ感じるひらがな系」に属するでしょう。
しかし、マットレスや敷布団がその方向性を選ぶと100%「○○ふとん」となってしまうのをあえて「頭を乗せるものが枕であれば、身体を乗せる敷布団やマットレスもまた(身体にとって)枕だといえる」という屁理屈にも思えてくるヒネりを効かせているのが何ともイレギュラーな存在ですね。
失礼を承知で言えばこれを見た時「奇をてらい過ぎちゃってる感」を感じてしまい、昨今の摩訶不思議なバンド名と親しい香りがしました。
もし友人知人へこの商品を伝えるときにも「名前に枕がつくけどこれはマットレスである」というくだりを話さなければいけないので面倒な気もしますね。
特に屁理屈の部分をどれくらい柔軟に解釈できるか?によって性能云々の前にこの製品へのイメージが左右されるでしょう。
ちなみに知人は「は?枕は頭を乗せるものだろ、意味がわからんな〜」と・・・やっぱり枕と言えば頭に乗せるソレをイメージするのがごく普通の解釈ですから、一言で片付けると「紛らわしいわ!」なんですよね。
例えば当サイトでも人気のモットンは一見それだけでは何の製品かわかりませんが「腰痛対策マットレス モットン」とセットで記載していることが多いです。
つまり単体では不可解な製品名であっても頭に本来の固有名詞を付ければ意外と問題ありません。
が、この製品にそれをすると「体圧分散マットレス からだ枕」みたいなマットレスなのか枕なのかハッキリしない雰囲気が出るので何とも・・・ですね。
【関連記事】腰痛対策マットレスモットンを1年間使ってみた口コミ評判
製品はごく一般的なプロファイル加工マットレス
と、ネーミングだけで長々と書いてしまいましたが製品自体は極めてシンプル。
一般的なプロファイル加工(凸凹加工)マットレスであり、厚さは8cm。
前モデルの「からだ枕ライト」は厚み5cmだったので「からだ枕ライト2」の変更点は厚みが3cmプラスされたのみのようです。
側生地のメッシュもごく普通のメッシュ生地でこれといって特筆すべき点はありません。
メッシュも色々あるのですが、RISEのスリープマジック、枕ならYOKONE2にあるメッシュが質感も高く肌当たりも良かったですね。
今は製品のレベルが格段に上がっているので普通のメッシュというだけでは「ふーん」で終わりやすい気もします。
メリットらしいメリットは正直感じられないのですが、下記のウェブ購入であれば30日間の返品返金保証があるのでお試ししたい方には良いサービス。
からだ枕の口コミや評判と共に考慮したいこと
30 000 という価格と他の選択肢の存在
- からだ枕ライト・・・19 800 (シングル)
- からだ枕ライト2・・・29 800 (シングル)
ライト2が出てきたことによって、前モデルは1万 ほど安く買えるようです。
どちらにせよ機能性マットレスでよくある「安すぎないけどバカ高くもない」ラインにありますね。
ちなみにこの価格帯はマットレス激戦区ともいえるので、予算的に問題がないなら他にも選択肢が数多くあります。
また、前モデルの「からだ枕ライト」は19 800 でお手頃ではあるものの、厚みが5cmかつプロファイル加工である点に注意。
凸凹部分も込みで5cmの厚みなので、無加工のウレタンマットレスよりも沈み込みやすく1枚で使う場合「底づき」に注意する必要があります。
今やウレタン系マットレスの標準的な厚みは10cm前後にまで上がりました。
5cm厚はマットレスパッド(既存の敷布団やマットレスの上に敷く用途の寝具)で増えてきているので、1枚で使う人は厚みにも注意してみて下さい。
プロファイル加工マットレスである理由
表面が凸凹しているプロファイル加工は見た目にもわかりやすく「良い寝具っぽい」と思えてきますよね。(実際はカバーで隠れるのですが)
しかし、プロファイル加工はボコボコしている分、無加工のマットレスよりも弱い部分があることを考慮した方がよいでしょう。
特に横からの力が加わるとボコボコの付け根に亀裂が入ってしまうなどは店頭にあるウレタンサンプルを見てもわかります。
これは違うメーカーのプロファイルウレタンサンプルですが、ちょうど左下の手がある部分でウレタンに亀裂があるのを確認できます。
寝返りなどで激しく動く人であれば意外と痛みやすい加工かもしれません。
そのためこの手の加工が欲しいなら「ブロック加工」を考えてみるのもアリですね。
上記はRISEのスリープマジックですが、山のような凸凹ではなく、等間隔に溝を作ったような凸凹がポイント。
これなら横からの力にも強いですし、スリープマジック自体が硬質ウレタンで硬めなのでしっかりと身体を支えてくれます。
【関連記事】ライズの高反発マットレス!スリープマジック購入レビュー
さいごに
ネーミング以外の押しがイマイチ弱い印象
全体的な印象としては「変わったネーミングだけど、モノ自体は極めて普通」といったものでした。
シンプルでも質実剛健というか、抜かり無い品質と性能を誇る製品もあるため「変わった素材や形状だから良い」なんてことはありませんが、個人的には「うおっ!これ欲しいぜ〜!」と唸る感覚がなかったことが全てでしょうか。
ちなみに「マットレスの表面加工の有無で劇的に変わるか?」というと、多少寝心地や通気性は変わりますが「プロファイル加工だから100%良い」という結論には至りませんでした。
マニフレックスやモットンのように表面が無加工でも寝心地が良く身体が楽なマットレスはあるので、何はともあれ「色々な製品を検討してみる」ことが大切かと思います。
参考になれば幸いです。