タナカふとんサービスが運営する「じぶん敷ふとん」
オーダー敷布団サービスは珍しいですが、果たしてどのようなメリットがあるのでしょうか。
じぶん敷ふとんについて考えてみました。
じぶん敷ふとんの特徴
3ステップで自分に合った敷布団がわかる
じぶん敷きふとんは下記の3ステップにて作り上げていきます。
- 測定
- 判定
- 体感
「測定」フィッティングスリーパーという診断システムを使い行います。
頭と足の重さが違うように、人間が横になった時は体重の割合が身体の部分部分で異なりますよね。
測定後のデータでは6つの体型パターンのどれかに「判定」されるとのこと。
敷き布団の中材は5分割されており、これらのデータを元にこの5分割された中材の硬さをそれぞれ選びます。
- 大キューブ(硬い)
- 中キューブ(ふつう)
- 小キューブ(やわらかい)
そのため3✕3✕3✕3✕3=243通りのパターンがあるという事なのですね。
「体感」では最適と思われる中材配置で横になってからさらに「サポートパッド」なるものを用いて微調節。
これが「じぶん敷きふとん」の内容です。
ちなみに価格は以下の通り。
- シングルサイズ・・・150 000 +税
- セミシングルサイズ・・・190 000 +税
- ダブルサイズ・・・220 000 +税
既製品かつ寝具メーカーの体圧分散敷布団が1枚30 000 〜60 000 とすると、だいぶ差がありますね。
1年以内なら配列を1度だけ交換可能
購入後一年以内なら配列を1度だけ変えられます。
個人的には「いい値段するくせにたった1回だけかぁ・・・」と思ってしまいました。
また、以下のような条件もあります。
- 同じキューブ(中材)への交換は不可
- 2回目以降は有料
- 布団は店舗まで購入者が持ってくること
長期使用後の中材交換は1パーツごとに下記の価格。
- シングルサイズ・・・20 000 +税
- セミシングルサイズ・・・26 000 +税
- ダブルサイズ・・・15 000 +税
敷き布団自体は5分割(5パーツ)されてますから、ヘタりやすい箇所だけ変えたとしても高いメンテナンス料です。
ちなみにダブルサイズは二人用なので構成パーツは5パーツ✕2人の計10パーツ。
そのため少し安いですが、変えるとなら2人一緒になると思いますし1回で30 000 +税は見ておいた方がよいでしょう。
じぶん敷ふとんは買いなのか?
【肯定派】何はともあれオーダーメイド
買いと考える人の1番の理由は「オーダーメイドだから」ではないでしょうか。
診断システムなどを用いて機械的に割り出されたデータを使い構成していくことに「じぶん敷きふとん」の価値があります。
5分割されていることでヘタった部分のみ取り替えられるメンテナンス性も評価すべき点ですね。
【否定派】価格が高すぎる割に魅力が薄い
オーダーメイドとはいえ、体圧分散敷布団・マットレスの数倍はする価格です。
ヘタった部分の交換も、1パーツ交換費用にプラス2万 すれば既製品の体圧分散敷布団が買えるほど。
「それなら数年ごとに進化した体圧分散寝具を買い替えた方が良い」と考える人もいるでしょう。
個人的な意見としてはどちらかといえば否定寄りなのですが、その理由は中材5分割にあります。
交換できるのがメリットではあるものの、足部分のパーツ(下記画像右の2パーツ)は正直どれでもいい気がするのですね。
頭や肩、特に腰は硬さの違いが実感できると思うんですけど・・・。
となると既製品でも「腰の部分が硬めになった製品」があるためそっちで試してみてもいいのでは?と思うのであります。
243通りのパターンは一見すごいですが、具体的に「こういう人はこういうパターンになりました」というのを243通り見てみたいと思うのですね。
恐らくほとんどの人は243通りのうち、絞られた数パターンに落ち着いているのではないでしょうか?(これは僕の想像です)
既製品でもよく研究された寝具はサンプルデータを蓄積し「1番受けの良い仕様」を決めて開発しているはずです。
じゃないと多くの人に喜んで貰えないですからね。
そう仮定すると「標準から大きく外れた人」以外は既製品で十分満足できるのではないか?という理屈。
あとがき
オーダーメイドの寝具選びはしっかりと検討
一概にオーダーメイドだからOKかというとそうでもないよう。
「枕をオーダーメイドで作ったけどダメだった」という話を聞いたことがあります。
「既製品のどこがどうダメで、それを満たす製品がないからオーダーメイドする」
このくらい目的が絞られている上でのオーダーメイドが間違いないのかなぁ?と思いました。
参考になれば幸いです!