浪越指圧アソシエイツと京都西川が共同開発したという「JCCプレミアム枕」
指圧のプロと眠りのプロが生んだ健康枕という触れ込みですが、実際はどうなのでしょうか。
JCCプレミアム枕の中身
セルフ指圧がウリの構造
日本の指圧を世界のSHIATSUにまで押し上げた指圧療法創始者 浪越 徳治郎氏。
その孫にあたる浪越 孝氏が代表を勤める浪越指圧アソシエイツと京都西川(こちらは寝具で有名ですね)が共同開発したとのこと。
ちなみに徳治郎氏の息子である和民氏は日本指圧専門学校の理事長を務めているのだそうで、浪越一族は代々指圧に深い関わりを持ち続けているようです。
そんなこともあり、共同開発の枕も「セルフ指圧」を他の枕にはない特徴として位置づけているのがわかります。
販売ページをサラッと見た時はヒノキチップが目に入ったため「おぉ!ヒノキチップが中材でセルフ指圧なのか!」と思ったのですが、よく読むと標準仕様ではありませんでした。
ヒノキチップは購入時にプレゼント(キャンペーン?)されるもので、枕の中材は100%ポリエチレンパイプ。
しかも貰えるヒノキチップは50gですから、指圧というより香り付けや防虫くらいの作用と考えた方がよいですね。
正直「中材がパイプならそこらのパイプ枕でもセルフ指圧になるのでは?」と心の中で思ったり思わなかったり。
枕は3部屋構造で中材ズレと高さ調節に貢献
これは個人的に好きですね。
枕を3つの部屋に区切ってそこに中材を詰めていくタイプ。
ウレタン枕だと結構関係ないのですが、流動性のある中材では頭部の荷重によって中材がズレやすくなります。
枕を適度に区切ることで中材のズレが軽減されるほか、部分的に高さの調節がしやすくなるでしょう。
更に高さ調節シートが2枚付いてくるのでかなり微調節が聞きますね。
ただ、高さ調節シートの素材がウレタンなのはなんだかミスマッチ感もあります。
パイプは水洗い可能なのに高さ調節シートがウレタン故に水洗い出来ません。
これならパイプの出し入れだけで高さ調節として、予備の中材(パイプ)を余分にくれた方が嬉しいですね個人的には。
総評
この枕でセルフ指圧が叶うのかは疑問
実際に使っていないためあくまで個人のイメージで言っているに過ぎませんが、中材も表面も特に「普通のパイプ枕」だと思います。
これでセルフ指圧が叶うとなると、中材にパイプを使った枕はほぼセルフ指圧が叶うような気がしなくもありません。
加えて、商品説明文には下記のような記述があります。
また、浪越氏が推奨する「⾸・頚椎に行うセルフ指圧」説明書付き!
寝たままセルフ指圧ができるので、寝る前に頚椎・肩をケアすることでより快適に眠れます!
僕はこの説明書を読んでいないのですが、これって枕を使って指圧する方法なのでしょうか。
「自分の指を使ってセルフ指圧」という内容の説明書ならもう枕は関係ない話になってしまいます。
(※あくまで個人のイメージで言っています。気になる方はお問い合わせした方が良いでしょう)
枕自体は京都西川ブランドがありますから、品質的な問題はないと思うのですが・・・。
ただ、やっぱり「普通のパイプ枕にか見えない」のが惜しい所です。
パイプ枕が好きならおおいにアリ!
しかし「ホームセンターとかに売ってる安いパイプ枕は作りが貧弱でなぁ」と思っている人であれば良いと思います。
パイプを詰める袋としての枕の品質は非常に良いのではと推測しますね。
健康枕として「素材はともかくもっと吟味したい」という人はもう少し種類を知ってから比較検討しても良いでしょう。
下記記事にておすすめの健康枕を紹介しているので参考になれば幸いです。