ミニマムな日本の住宅において「物をどれだけ収納できるか」は結構重要なポイントですよね。
特にベッドは場所を取りますから、誰しも「ベッドに収納もあれば便利」と思うことでしょう。
しかし、引き出し付きのベッドは意外と不満の声も多いもの。
ここではベッド下収納の最適解を考えてみたいと思います。
引き出し付きベッドのデメリット
湿気によるカビの発生(&収納物への被害)
湿気は下に逃げていくだけではないものの、敷布団やマットレスとベッドの床板の間ってすごく蒸れやすいんですよね。
実際に床に敷布団を直敷きして一晩寝てみれば背中部分が湿っているはずです。
通常ベッドはそういう下に流れる湿気をいい感じに逃がす目的もあるため引き出しが付いていると逃げ道が遮られます。
その状態で放置すると・・・言うまでもなくカビが発生しやすくなるでしょう。
1つの対策としては「厚みのあるマットレスを使って横からより逃げやすくする」があります。
それでも100%大丈夫とは言えないですし、ベッド下に収納しているモノへの影響も気にしなくてはいけません。
衣類や書籍などは湿気てカビ臭くなったら嫌ですよね。
ベッド下に潜り込んだほこりが掃除しにくい
引き出し付きのベッドはクイックルワイパー的な掃除用具すら入らない微妙な隙間があったりします。
こういう部分の掃除は一度引き出しを全部引き抜いてから行うのですが、普通に考えて面倒くさいですよね。
ベッドの下に何もなかったら、そのままクイックルワイパーなり掃除機なりルンバなりを滑らせることができるのですから。
また、構造上引き出しが外せないベッドだったらさらに厄介。
ベッドを始めとした寝具周りがカビやホコリ・ダニなどのハウスダストに溢れてくると健康面での悪影響も出てきます。
「引き出し付きベッド or ベッド+自前収納」どちらがいい?
床面下に余裕のあるベッド+収納ケースとの違い
中には「そもそも引き出し付きのベッドって必要なの?」と考える人もいるでしょう。
なぜならベッド下に自分で買ってきた収納ケースを潜り込ませるのと根本的な違いはないため。
大きく違うのは見た目の美しさくらいです。
収納付きベッドは「そこに収納があるかどうかすら気づかせない」のが評価ポイント。
寝室のインテリアに気を遣いながらも、収納スペースの確保を両立した存在と言えます。
逆に「そこまで一体感なくてもいい」や「自分ならオシャレにベッド下収納をコーディネートできる」なら引き出し付きベッドにこだわる必要はありません。
ただ、その場合でも「掃除のしやすさ」を考えた収納を心がけた方がよいですね。
例えばシングルサイズのベッドなら「ベッドサイズいっぱいに収納したい」では掃除がしにくくなるでしょう。
ベッドの半分だけを収納スペースとして、ちょっと邪魔なときもう半分の空きスペースに移動させされる余裕は持ちたいもの。
収納ケースはキャスター&フタ付き&プラ製が鉄板
ベッド下の収納ケースは木製のオシャレなものから、不織布 やプラスチック製など様々。
見た目を考慮すれば木製などがオシャレですが、ここはキャスターとフタの付いたプラ製が良いでしょう。
- キャスター・・・移動のしやすさは掃除のしやすさに繋がる
- フタ付き・・・ホコリの侵入を防ぐ
- プラスチック製・・・拭けば汚れが落ちやすい(不織布や木製はカビたら面倒&気持ち悪い)
正直プラスチックは生活感出まくりでオシャレとは言い難い・・・どっちを取るかですね。
また、収納ケースはいざ不要になった時、捨てる手間がかかるのでよく考えておきましょう。
ちなみにプラスチック製のフタ付き収納ケースならアイリスオーヤマが品揃え豊富で安いです。
ベッド下の収納についてもう一度考える
そもそもベッド下収納は必要なのか?
ベッド下に収納するモノと言えば、大体「今現在は頻繁に使わないもの」ではないかと思います。
頻繁に使うものをベッド下に置くのはちょっと勝手が悪そうですし。
となると、大体「入れるとしたらコレかな〜」というモノが決まってくるはずです。
- 季節で使用頻度が変わるもの(収納スペースサイズ的に衣類か布団類くらいでしょう)
- 大量に集めたけど捨てられないもの(何かの資料や漫画・書籍類)
これらは最初に「カビたりしたら嫌ですよね」と書いた2アイテム。
「いやいや、他にも入れるものがあるんだなこれが」という人でも、あんまりベッド下って良い保管環境とは言えません。
ずっと大事に取っておきたいけど場所が・・・なんて時は収納サービスを検討しても良いでしょう。
月額250 〜という低価格で大切なモノを適温・適湿・高セキュリティな倉庫で安全に預かってもらえます。
何を預けたかはパソコンやスマホで確認できるほか、1点からでも引き出すことが可能。
風水的にベッド下収納はNG
誤解のないよう言っておくと、僕自身、風水に傾倒している訳ではありません。
とはいえ風水的観点からも「ベッド下はスッキリと掃除しやすい状態であるのが良い」とのこと。
個人的にはベッド下を空けることで空気の流れを意識していましたが、風水的にも<良い気>が流れるのでしょう。
さいごに
ベッド下はもったいないスペースなのか?
ベッド下収納で悩んだ時、やはり「どうしてもベッド下にしか収納できないのか?」をもう一度考えてみることが大切。
その上で必要ならしっかり湿気やカビ対策をした上で(掃除のしやすい)収納を心がけたいですね。
他にもストレージサービスなどを活用するなど、最適解は「人による」という曖昧な結論となってしまいました。
参考になれば幸いです。