全国のイオンで販売されているドルミールのマットレス。
イタリアメーカーなのにお手頃価格というのもあり気になっている方も多いはず。
でも「ここのメーカー大丈夫?」や「価格相応なんじゃ?」という疑問も湧いてきますよね。
このページではドルミールのマットレス「プレミアムウィング」「ドルミールウィング2」を分析していきたいと思います。
ドルミールというメーカーは何者か?
マニフレックスの廉価版メーカー
最初にドルミールの正体を書くと、同じくイタリアの有名寝具メーカー「マニフレックス」のディフュージョンライン(廉価版)なのです。
主にヨーロッパで展開しているそうですが、日本ではイオン限定で販売しているとのこと。
実際にマニフレックスへ問い合わせして得られた回答なので間違いありません。
そのため一部では「マニフレックスと同等の寝心地」や「マニフレックスよりもお手頃」と気になる評判もチラホラ。
実際にマットレスの芯材として「エリオセル(マニフレックスが使う特殊ウレタン)」が採用されています。
じゃあ何が違うのさ?という話なのですが、マニフレックスとドルミールの比較については過去記事で触れています。
【過去記事】イオンの「ドルミール」マットレスはマニフレックスとどう違うのか?
ここで簡単にまとめると以下のポイントが違うのですね。
- 価格が違う(ドルミールの方がマニフレックスの似たモデルより8 000 程度安い)
- 保証年数が違う(マニフレックスは基本10年、ドルミールは基本6年)
- マットレスの厚みが違う(ドルミールはマニフレックスよりも薄い)
- 層構造が簡略化されている(マニフレックスの方がしっかり作ってある)
ドルミールウィングとプレミアムウィングの違い
記載上では硬さが違うらしい
イオンにて店員さんよりパンフレットを頂けたので両者のページを見比べてみました。
ドルミールウィングⅡは芯材がエリオセルで、硬さの目安が普通よりも少し柔らかめに設定されているようです。
保証は6年、側生地はメッシュで色はベージュホワイトが目印。
一方でプレミアムウィングは芯材がエリオセルで硬さはゲージ上では最も硬めの所にありますね。
こちらも保証は6年、側生地はメッシュで色はライトブルーが目印。
っと・・・情報が不足すぎている!
定番のエリオセルといえば、密度31D/硬さ170N(ニュートン)を指します。
そんな定番エリオセルとは別に「エリオセル・ソフト(密度28D/硬さ115N)」や「エリオセル・ハード(密度41D/硬さ200N)」といったバリエーションがあるのですね。
で、ドルミールウィングⅡとプレミアムウィングの硬さが違うなら、どちらも同じ”エリオセル”なはずありません。
ただし、2つあるマットレスのうちどちらかに定番エリオセルを使わないのは変なので、例えば下記みたいな感じなら納得がいきます。
- ドルミールウィングⅡ・・・定番エリオセル(密度31D/硬さ170N)
- プレミアムウィング・・・エリオセル・ハード(密度41D/硬さ200N)
エリオセルを使っていることは記載しているのにそれ以上の説明をしないのは謎ですね。
まさか同じエリオセルで硬さの違う種類があるのでしょうか・・・なら「ソフト」や「ハード」の名を持ったバリエーションがなぜあるのか?
そもそも「そこまで深く気にしない人達へ向けたものだから」みたいな感じなんですかね。
ちなみに側生地のメッシュも色以外の違いは特に感じられず・・・。
これなら「ドルミールウィング(ふつう)」と「ドルミールウィング(かため)」で済む話ですよね。
「プレミアムな仕上げ」はどこに施されているのかなぁ〜!?
プレミアムウィングって相当ガチガチなはずでは?
エリオセルの種類が書いてない点においては答えが見いだせないため、勝手に「エリオセル・ハード相当なのだろう」と解釈して話を進めます。
マニフレックスの三つ折りマットレスはどのモデルもメインの芯材に定番エリオセル(密度31D/硬さ170N)が使われており、一部両面で硬さが違う仕様になっているモデルは別途記載してあります。
で、この定番エリオセル(密度31D/硬さ170N)でも結構硬めという評価や口コミが多いんですよね。
それを上回るエリオセル・ハード(密度41D/硬さ200N)ってどうよ?と。
実際にイオン店舗で触ったり寝たりしてみましたが「硬すぎじゃない?」という印象は持ちませんでした。
むしろ隣りにあったマニフレックスのメッシュウィングとあまり変わらないような・・・。
となると「じゃあドルミールウィングⅡって何なんだよ?」という話になります。
- ドルミールウィングⅡ・・・エリオセル・ソフト(密度28D/硬さ115N)
- プレミアムウィング・・・定番エリオセル(密度31D/硬さ170N)
こういうことなのかな?
少し逸れますが、下記は腰痛対策高反発マットレスで定評のある「モットン」のページに記載されている表。
モットンのマットレスは硬さが3種類あり、体重によって最適なラインを提案しているのが特徴です。
その表で170Nを見てみると、体重80kgオーバーからが最適であるという解釈ができるでしょう。
もちろんモットンで使っている芯材とエリオセルはまた違うモノですが、硬さだけで言えば170Nは「だいぶ硬い」というポジションなのですね。
まとめ
そこまで深く気にしない人達へ向けたものだから
最終的にこれに尽きるのかなぁと勝手に思ってます・・・。
でもマニフレックスとの差は8 000 程度ですし、そうなるとドルミールも「言うほど安くないよね」って感じの価格です。
「ならマニフレックスのマットレスを買ったほうが良い」というのが僕の正直な想いなのですがどうでしょうか。
冒頭で書いた「マニフレックスとの違い」を再び持ち出すとこうです。
- 価格が違う(ドルミールの方がマニフレックスの似たモデルより8 000 程度安い)
- 保証年数が違う(マニフレックスは基本10年、ドルミールは基本6年)
- マットレスの厚みが違う(ドルミールはマニフレックスよりも薄い)
- 層構造が簡略化されている(マニフレックスの方がしっかり作ってある)
ドルミールに興味があったけど「言われてみるとちょっとなぁ」と思った方はマニフレックスのマットレスも知って下さい。
【関連記事】マニフレックスのおすすめ三つ折りマットレスまとめ!
お気に入りのマットレスにワクワクして毎日眠るのが楽しみになるよう、じっくり検討してほしいですね。
参考になれば幸いです。