寝汗などが蓄積しいつまにかシミ汚れが気になるベッドマットレス。
敷きパッドなどを敷いていても浸透してシミになってしまうこともありますよね。
既に付いてしまったシミ汚れは消せるのでしょうか?
また、シミ汚れを防ぐために対策についても解説したいと思います。
ベッドマットレスのシミ汚れは落とせる?
拭き掃除で取れなかったら諦める
ベッドマットレスのシミ汚れは拭き掃除で取れなかったら諦めるしかありません。
(カバーがファスナー等で取れるタイプなら浸け置き洗いやクリーニングなどの手段を取れますが)
拭き掃除の方法としては中性洗剤をぬるま湯に溶かした液にタオルを浸し、絞った後にシミ部分をトントン叩くように拭いていきます。
このとき擦るように拭くのはNG、優しく少しずつ処理していくのがコツですね。
また、子どものおねしょ・体調不良時にベッドで嘔吐したなどのシミ汚れは拭いてもニオイが残ります。
この時に漂白剤やファブリーズを吹き付ける方もいますが、半端な知識で行うのは控えた方がよいでしょう。
ニオイが取れないばかりか、マットレスのシミを拡大させる原因にもなります。
拭いても取れず「なんか気持ち悪い」と感じるのであれば思い切って処分するのが一番。
マットレスは身体を休めるための存在ですから、精神衛生上良くない環境にすべきではありません。
そして、次こそはシミにならないよう予防対策を講じることが大切です。
ベッドマットレスのシミ汚れ原因
「特に汚した記憶がないのにシミが出来ている」という方も多いでしょう。
多くの原因としては寝汗であると考えられます。
人の身体からは汗と共に皮脂も出ており、放置しておくと雑菌やダニが集まりやすいもの。
ワイシャツの首元が黄ばんでしまうのも汗や皮脂の影響ですから、マットレスが自然に汚れるのもうなずけます。
また、違う例としてはファブリーズなどの消臭スプレーのシミというパターン。
消臭スプレーのCMはさもスプレーするだけで洗濯できているかのような過剰な表現をしています。
これを真に受け「洗えない寝具にはとりあえず消臭スプレー」という人も多いと聞きますね。
しかし、消臭スプレーは汚れそのものを除去している訳ではありません。
除菌できていたとしても菌の発生源まで取り除けていない以上汚れは蓄積していきます。
個人的には「消臭スプレーはニオイを誤魔化して汚れを溜め込むだけの代物である」と考えてから使うのを止めました。
洗えないモノは汚れを食い止める工夫をすべきであると思っています。
ベッドマットレスのシミ汚れ対策
【その1】ベッドパッドを敷く
身近なマットレスのシミ汚れ対策はボックスシーツや敷きパッドですが、厚みがないためマットレスまで汚れが届きやすいのが難点。
かといってベッドマットレスの上に床敷き用のマットレスや敷布団を敷くのは抵抗がある方も多いでしょう。
そんな時にちょうどよいのがベッドパットと呼ばれる厚みのある敷きパッド。
しっかり詰め物をしているパッドであれば、汗を吸収するキャパシティもあるため汚れの原因をしっかり食い止めることが出来ます。
【その2】マットレスパッドを敷く
ベッドパッドと同じようで違うのがマットレスパッド(トッパー)と呼ばれるアイテム。
こちらは主にマットレスの寝心地を変える目的で取り入れられることが多く、体圧分散性に優れた高反発素材が多いのも特徴です。
「ベッドマットレスの寝心地を良くしたい」という方に人気ですが、ベッドマットレスへの汚れ防止対策としても優秀。
高反発ファイバー素材を用いたトッパーであれば通気性がよくなるため寝汗に悩んでいる人にも良いですね。
注意点としては「ヘタったマットレスを誤魔化す製品ではない」ということ。
ベッドマットレスがダメになっている状態で上にトッパーを敷いても土台であるマットレスの影響を受けてしまいます。
【関連記事】寝心地を気軽にチェンジ!マットレスパッドおすすめランキング
【その3】防水透湿性のあるシーツを敷く
先ほど「シーツや敷きパッドは厚みがないため云々」と書いたのですが、防水透湿性があれば話は別です。
防水透湿性(ぼうすいとうしつせい)とは文字通り「水分は通さないけど湿気は通す」という性能のこと。
「透湿性って必要なの?」と思われた方はサウナスーツをイメージしてもらえると良いでしょう。
水も湿気も通さないとなると、とてつもなく蒸れてしまうのですね。
主に登山などのアウトドア分野で高性能ジャケットなどに採用される素材ですが、ベッドシーツとしても存在しています。
防水透湿性のあるシーツであれば「寝汗などは通さないのに蒸れない」という手品のような環境が作れますね。
さいごに
パッドと防水透湿シーツの二重なら完璧
ベッドマットレスなどはかなり良い値段がしますから、1度買ったら良い状態で何年も使いたいですよね。
となると、汚れ対策は厳重に行っても決して損はありません。
それで寝心地が悪くなったり、身体に悪影響を及ぼすのであれば別ですが、今回ご紹介した対策はどれも最適でしょう。
参考になれば幸いです。