布団直敷きでの寝起きが辛くなってきたり、腰を痛めてしまった時には「手すり」が欲しくなりますよね。
手で掴んで身体を支えられるだけで力の入り具合もだいぶ違うので寝起きしやすくなります。
そこで「ベッドを買い換えるか、手摺を後付けするか?」で悩む人も多いでしょう。
普段床や畳に直敷きしていた人ならベッド購入時に手すりの付いているものを選べばよいですが、常にベッドを使っている人だと買い換えるのは手間と出費が嵩みます。
そこで「手すりを後付けしたいとき」に注意しておきたいポイントなどをまとめました。
ベッドに手すりを後付する際の注意点とポイント
マットレスの下に差し込むだけの製品に注意
ベッド用の外付け手すりには大きく2種類あります。
- マットレスの下に差し込むだけで設置出来るタイプ(安い)
- ベッドと地面(床)の2点で支えるタイプ(高い)
差し込むだけのタイプは安定感がなく、ちょっとした衝撃で動きやすいのが注意すべき点。
また、手すりに掛かった荷重の方向とマットレスの重量によっては「マットレスごと滑り落ちる危険性」も考慮しなければなりません。
ベッドが木製で、電動ドリルなどを持っている仮定であれば、鉄板に穴を開けビスで固定する手段もありますが・・・。
それでも足腰に不安を感じている方が頼るモノとして心許ないですね。
吉野商会 ささえ (ニュータイプ 移動バー付) 重量5.4kg ベッド用起上がり手すり 小物整理バッグ付
手すりを選ぶ時はベッドと床の2点を使って支えるモデルが安定感高くおすすめ。
一般的な成人なら40kg〜60kgくらいありますから、重心の移動次第では手すりに結構な負担がかかります。
多少値が張ったとしても「ある程度どこから荷重をかけても耐えられる構造」の手すりを選ぶようにすることが事故の可能性を下げるでしょう。
必要十分な手すりの長さをシミュレーションする
例えば「腰痛で起き上がりにくいから手すりが欲しい」場合、どれくらいの長さがあると「起き上がりの邪魔になるか?」をシミュレーションしておきましょう。
よくあるベッドの手すりは「睡眠中のベッドからの転落防止」も兼ねて結構長めに作られています。
しかし、手すりが長いとベッドへの入り口が狭くなるため、人によってはベッドへ出入りが難しくなる可能性もあるのですね。
「長かったら手すりを前(頭の方に)に移動させればいい」みたいな考えもありますが、短い方が手すりの位置を細かく調整できて良いでしょう。
また「ベッドに大して並行ではなく垂直に手すりを付けたい」という希望もあるはず。
そういう時はベッドに固定しない「自立型の手すり」を使うのがおすすめ。
【日本製】 高さが調整できる!立ち上がり サポート 器具 手すり 立つ之助 愛 ※下町の職人が作った介護用・立ち上がりサポート器具です。
ベッドに固定せずとも手すりとして十分な安定感を得られる製品であれば、よりスムーズな寝起き動線を作ることが出来ます。
今現在(腰が痛いなどで)シミュレーション出来ない場合は、普段の動きを家族などに再現してもらうと良いですね。
手すりを安く購入したい時に考えるべき手段
数ヶ月の使用ならレンタルの方が安いことも
購入を考える前に「レンタルを活用する」という手段もあります。
例えば「ダスキンヘルスレント」では介護用品としての手すりレンタルを行っており価格もお手頃。(介護保険を利用した場合)
通常レンタルでも月3 000 程からあり、使用期間が限定されるなら2万 近い手すりを購入するより安く済むこともあるでしょう。
介護用品なら介護的利用も考慮されているため安全性も◎。
ヤフオクなどで中古品を見つけることも可能
ヤフオクを始めとしたオークションサイトでも時折、手すりの出品があるようです。
手すりは中古といえども可動部品などもあまりなくシンプルな作りなので、壊れているなどの記載がなければ一考の余地はありますね。
また「新品を購入しようと思うけど、使わなくなりそう」ならオークションサイトで売却する予定も考えておくと良いでしょう。
街中のリサイクルショップでは二束三文でしか買い取ってもらえませんが、個人売買なら悪くない値段が付くことも。
最後に
「たかが手すり」と甘く見ると思わぬ事故に
起き上がろうとして手すりに手をかけた瞬間、バキッと折れてしまったら?
顔から地面へとダイブすることになり、首の骨を折ったりしたらそれこそ悲惨です。
「とりあえず付いてればいい」といった安易な気持ちで選ぶことのないよう気をつけてください。
また、腰痛に悩んでいて手すりを考えている方はベッドやマットレスとった寝具面でのサポートも考慮してみると良いでしょう。
参考になれば幸いです。