日常的にAmazonを愛用している人は多いもの。自分もプライム会員になりどっぷり使っています。
アマゾンでひときわ目立つのが中国や台湾らしきメーカーの製品群ではないでしょうか。
デジタル製品から衣料品・日用品までありとあらゆるモノが安く販売されています。
お手頃価格が魅力的ですが、アマゾンの格安マットレスに問題はないのでしょうか?
アマゾンの中華格安マットレスはおすすめなの?
微妙。品質面では不安が残る
アマゾンでベストセラーランキングに入っているマットレスを見てみると、シングルサイズで6 000 という爆安価格です。
昨今の高品質な三つ折りマットレスでは3万 以上しますから、5枚も買えてしまう安さ。
「安いは正義」と思う方も多いかもしれませんが、レビューを見ると「それだけではいけない理由」があります。
最初は寝心地がよく、いい買い物をしたと思っていましたが、この寝具で寝始めてから、生まれて初めてダニに刺されました。ダニの卵が還る1ヶ月後くらいからです。
今まで刺されたことがなかったので、ダニだとわかるまで刺されまくりました。
ひどく跡が残り、ひどい目にあいました。
自分は格安マットレスの判断において「低評価のレビューをちゃんと見る」ことを徹底しています。(といっても買わないのですが)
なぜなら、安いマットレスは「安いのにすごい!」が絶大なアピールポイントとなるため。
牛丼屋のように「安いのに美味い」から人気になるのです。
逆に言えば、値段の高いマットレスの性能が良いのは「当たり前」でもありますね。
仮に安くて良いマットレスがあったとして、そこで気になるのは「全然良くない!と低評価を下した人の理由」ではないでしょうか?
個人的な気持ちだけではなく、明確な「○○だからダメだった!」という理由がわかれば、それこそ優良な判断材料となります。
自分もレビューをしている身ではありますが、良いと思った製品のレビューって究極「良い」しか書けないんですよね。
テレビ番組で農家の野菜丸かじりしたタレントが揃いも揃って「なにこれ!甘い!」と言うようなもの。
だかそこそ「ダメなところ」を書くことが大切になりますが、一定のレベルを超えたマットレスって「ダメなところが見た目や質感くらい」だったりします。
なので個人的に「生地や縫製からくる質感(高級感)」も厳しく見ますが、基本的に好みの世界になりがち。
でも全体的な満足度は高くハズレが極めて少ないので、当サイトでは格安品よりも寝具メーカー品を選んでレビューするようにしています。
マットレスと一緒に虫が入っていました。
残念です…
逆に格安品はコストダウンの影響を受けているものが多く、そもそも「結局値段相応だよね」という評価に落ち着きやすいもの。
万が一、格安マットレスに良い製品があっても原材料の高騰などで糸も簡単に品質が変わってしまう可能性もあるのです。
それではネットに蓄積すべきレビューとしての意味を成さないような気がしてしまうのも、格安品に手を出さない理由。
レビューの捏造が未だに存在する
レビューの評価は人気度を見る指標となりますが、Amazonのレビューを見ると超カタコトの日本語で書かれたレビューが未だに数多く存在します。
おそらく日本人以外の人が書いたのでしょう。(というか日本人が狙って書けない文章)
Amazonは日本国内に自社倉庫を抱えており、販売者がそこへ在庫を送ることで、注文から配送まで自動的に処理してくれるシステム(FBA)があります。
つまり、海外の販売者が日本代理店みたいな所を通さず直接販売できるのがAmazonなのですね。
となれば、このカタコトの日本語レビューは業者の捏造とも推測できます。
高評価もしっかり見ればところどころで怪しい口コミを見れますが、念入りに見る人ばかりではありません。
つまり、カタコトでもなんでもいいから高評価を詰め込んでおけば、より売れる製品へと化ける可能性があるということ。
単純に「高評価が多いから問題ないな!」と★の数だけで決めてしまう浅はかさに漬け込まれているようですね。
だからこそ、格安マットレスは「低評価もしっかり見る」ことが重要だと感じています。
最終的にレビューが信頼できる日はこない気がするのですが、致命的な欠陥を避けるには十分有効ではないでしょうか。
海外製(格安)マットレスの注意点
放射線物質や化学的な悪影響が及ぶ可能性
つい先日、台湾にて下記のようなニュースがありました。
今年、韓国で社会問題にもなった放射性物質を出すマットレスが販売され続けていた件について、台湾当局が国内のマットレスを検査したところ一部製品から基準値を大幅に超える放射線が確認されたと報じられています。
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韓国と同じ様にマイナスイオン効果や疲労改善効果を謳ったもので天然トリウムと天然ウランなどの放射性物質をマットレスに入れ製造していたといいます。
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同様のマットレスが日本国内では販売されていないのかという点についてはアマゾンなどでは同じような効果を謳ったものが販売されており、国内でも全性に問題がある商品が既に出回っている可能性があります。
上記にあるよう、2018年5月にも韓国製寝具で問題になったんですよね。
1級発がん性物質である「ラドン」に被爆した韓国寝具メーカー「テジン寝台(チムデ)」のマットレスが、既に確認された7モデル以外にも追加で14モデルあることが確認された。
正体不明の謎メーカーが乱立しているAmazonの商品には一部「問題を抱えているもの」が紛れ込む可能性があるのも事実。
- 日本メーカーが中国工場などで日本水準の品質管理で製造して国内に持ち込み販売
- 海外メーカーが海外基準で作ったものをAmazon経由で直接販売
格安品においては、日本の中小企業が海外現地で買い付けた製品を売るパターンもあると思いますが、これもどこまでリスク対策が取られているのか不明です。
毎日の健康を作るマットレスで毎日被爆するとか冗談じゃありません。
ちなみに海外メーカーとはいっても、マニフレックスやテンピュールなど日本法人を設立している大手寝具メーカーなら品質面でも安心できるでしょう。
まぁ100%安全なんてないのですが、やっぱり寝具はある程度良いモノを選んだ方がリスク対策になる気がします。
名の知れたメーカー側なら「変なモノ売ったら信用がガタ落ちになる」と製造面でも注意しているでしょうし。
匂いやカビ・虫・保管状態の悪さ
レビューにもあったように、海外の格安マットレスは材料が低品質なのか何なのか「匂いのキツさ」が目立つ製品が多くあるようです。
加えて虫の混入など、製造工場での保管環境もマチマチのようですね。
同じ中国製でも日本メーカーが関わっていると厳しい検品が入るのですが、直通(中国メーカーが直接販売)だと「売り逃げちゃえ」みたいな所がまだあるような。
というか、圧縮梱包をほどいたマットレスを中国に返品とか送料いくらすんだよって話で・・・。
結局泣き寝入りパターンになってしまうので、安さとレビューに釣られないことが一番の防衛策です。
さいごに
お値段以上なんて「幻想」なのかもしれない
長引く不景気もあるので、少しでも安ければ嬉しいのは自分も同じです。
しかし、本当の意味で「お得かどうか」を判断するために金額は少し邪魔になるかもしれません。
- 高くても長く使えるなら頻繁に買い替えずに済むから安上がり
- 寝心地がよく毎日の睡眠が変わり身体や気分に良い影響が得られる
- ニオイやヘタりなどの問題を極力避けられる
安くても上記のようなポイントが何もないなら、それはいわゆる「安物買いの銭失い」
ほとんどのものが標準より安く手に入る時代でありながらも、やはり「安かろう悪かろう」はしっかり存在しているでしょう。
昔と違うのは・・・外側だけ上手いこと見繕ってわかりにくくなった点でしょうか。
さらには「高かろう詐欺かろう」も存在しているのが厄介なところですが、判断を誤らなければ基本「高かろう良かろう」にたどり着けます。
値段だけではないポイントを考慮して長年の相棒となるマットレスが見つかれば幸いです。