生活に欠かせない「イオン」と「セブンアンドワイ(イトーヨーカドー)」の2大スーパーマーケット。
食料品だけではなく衣料品や日用品、当然寝具も販売しています。
どれくらいの価格で販売されているのか?また寝具メーカーよりお得なのかどうか考えてみましょう。
「イオンやヨーカドーのマットレス」の定義
自社オリジナル製品かどうか
イオンやヨーカドーは小売業なので他メーカーの製品を自店舗で販売するのが普通ですよね。
しかし、両者のような大きな企業は自社ブランドを作り製品を販売しているのもご存知だと思います。
いわゆる「プライベートブランド・オリジナルブランド」というもの。
今回はそういう「自社で企画販売している製品があるか?」という視点で見ています。
「イオンやヨーカドーのマットレス」とは、「イオンならイオン、ヨーカドーならヨーカドーでしか買えないマットレス」を定義しています。
イオンのマットレスの調査と評価
トップバリュブランドで全体的に展開
食料品でもお馴染みのトップバリュ。
このブランドを冠した寝具が豊富に存在しています。
数は少ないものの敷布団からマットレス、ベッドフレームまで全体的に取り揃えているのはすごいですね。
価格に関しては寝具メーカー品とあまり差がない製品も存在します。
また「ドルミール」というイタリアの雰囲気溢れる謎のブランド製品を販売しているのが気になりました。
イタリアから来た真空パック健康マットレス
当初「海外ブランドをイオンが代理販売しているのかな?」と思ったのですが、ネットで「dormir mattress」と調べてもそれらしい海外情報が出てきません。
日本語で調べるとイオンのページがトップに出ますし「もしかしてイオンが作ったイタリア風ブランドなのでは?」という疑惑が湧きました。
「それなら全然イタリアから来てないじゃないか!」なんてツッコミたくなりますが真相は不明のまま。
他のサイトやブログでは「ドルミールはマニフレックスの姉妹ブランド」とありますが、その根拠が見つからないんですよね・・・。
個人的にマットレスで気になる製品は以下の3点
- トップバリュセレクト ボディバランスマットレス
- ドルミール ドルミールウィングⅡ
- ドルミール プレミアムフトン
ボディバランスマットレスは表面加工にプロファイル加工(卵パックみたいな)とブロック加工の2つを取り入れているのが特徴。
3つ折り部分の真ん中(腰部)をブロック加工、他をプロファイル加工という組み合わせが面白いですね。
8万回圧縮残留ひずみ試験での復元率が95%で日本製とのことなので品質は悪くないでしょう。
お値段は3万 とプライベートブランドにしては高く、寝具メーカー品が買えてしまう価格帯なのであえて選ぶ必要性があるかは考慮すべき点です。
で、残りのドルミールですが「な〜んか他メーカーの商品名っぽくないか?」と・・・。
- ドルミールウィングⅡ( 25 509)⇒マニフレックスのメッシュウィング( 33 858)
- ドルミールプレミアムフトン( 19 800)⇒マニフレックスのイタリアンふとん2( 27 606)
マニフレックスは正真正銘イタリア発の寝具メーカーです。
もしかして本当に姉妹ブランドなのかもしれません。
どうしても気になるのでマニフレックスに問い合わせてみたところ、下記の返事を頂きました。(一部抜粋)
ドルミールはマニフレックス社製の製品で間違いありません。
マニフレックスのディフュージョンラインとしてヨーロッパで展開しています。
日本では、イオン様だけでエクスクルーシブ販売しています。
難しい横文字があるので解説すると、ディフュージョンラインとは「普及版・廉価版」的な意味を持ちます。
よくファッションブランドでも「セカンドライン」なる存在がありますよね。
要するに「本流よりも低価格で多くの人に販売するためのブランド」ということ。
エクスクルーシブとは「独占」という意味ですから、全体をわかりやすく言えば以下のようになります。
「ドルミールはマニフレックスの廉価版として日本ではイオンだけで販売しています」
なるほど、これで解決しました。
ただ、それならイオン側も「ドルミールはマニフレックスの姉妹ブランドです」的な紹介をした方が良さそうですが、しないのは何か理由があるんですかね。
ヨーカドーのマットレスの調査と評価
「女神のマルシェ」製品を展開
イトーヨーカドーはセブンアンドワイの子会社です。
セブンアンドワイは「女神のマルシェ」という通販番組を一社提供で行っており、そこで紹介された商品は実店舗やネットショッピングでも購入可能。
そこで「女神の〜」を冠した寝具はヨーカドーのオリジナル製品と見てもよいのではないでしょうか。
女神シリーズでの寝具は下記があります。
- 女神の無重力マッとんプレミアム
- 女神の無重力まくらシリーズ
「女神の無重力マッとんプレミアム」はマットレスとしても使える敷布団的なポジションです。
というのも中材がウレタンではなく特殊繊維や「わた」を5層構造にした製品であるため。
「特殊ファイバースプリング層」はエア系マットレスに使われる高反発ファイバーかもしれませんが、実物断面を見てないので何とも言えませんね。
価格は2万 半ばと相応な価格帯だと思います。
ただ、それならもう少し予算を追加して寝具メーカー品を買った方がいいなぁと思うのが個人的な評価でした。
ちなみにセブンプレミアムというプライベートブランドでは枕や敷布団・敷きパッドなどの展開はありますがマットレスはありませんでした。(2017年5月現在)
今後ラインナップされるかもしれませんね。
「イオンやヨーカドーのマットレス」総評
健康マットレス推しで高価格化?
もう少し色々あると思っていたものの、意外と少なかったです。
主婦向けに健康志向なマットレスと狙いを定めた方が売れるのかもしれません。
ただ、個人的にプライベートブランドやオリジナルブランドに数万 出すなら同価格帯の寝具メーカー品を買いますね。
イオンのドルミールは一考の余地はありますが「マニフレックスとディフュージョンラインのドルミールが全く同一であるか?」というと違うでしょう。
廉価版である以上、どこかでコストダウンを図っていたりするもの。
マニフレックスとの違いも数千 、数年使う寝具ですから「それならマニフレックスを選ぶなぁ」というのが僕の結論でした。