枕選びで大切なポイントの1つに「枕の高さ」があります。
自分にぴったりな枕を探すのもアリですが、調節できるタイプであれば買った後でも簡単に調節できるので便利ですよね。
この記事では「枕の高さは事前に計測すべきか?」「高さ調節のある枕の特徴」「おすすめの高さ調節枕」といった内容を解説しています。
枕もそのくらいくだわるべきでしょうか?
枕の高さは事前に計測すべきかどうか?
高さ調節機能が優秀な今はそこまで必要ないと考える
自分に合う枕を探す上で「最適な枕の高さ」は大切だと言われています。
というのも、高さが合わない事で首や肩に負担がかかり、肩こり首こりの原因になる可能性もあるため。
オーダーメイド枕では購入者の頭部を専用器具で計測したりもするほどです。
ですが、僕自身いろいろなメーカーの枕を試してみた結果気づいた事があるんですよね。
それは「多くの製品で高さが大きくハズレていることは滅多にない、それよりも素材や形状によって感じ方が変わる」と。
枕自体はもう何百年も前から存在していますし、ある程度セオリーとなる高さって寝具メーカーのデータとして蓄積されていると思うんですよね。
例えば、枕の最適な高さは下記画像のA部分の長さを測ることでわかると言われています。
標準的な体型であれば3cm〜4cmがボリュームゾーン。
例えばこの高さが人によって10cmも違うことって滅多にないはずです。(可能性はゼロではないので"滅多"と表現しましたが正直無いと思ってます)
体型が異なっても±1cmの範囲でしょうから、ちょっとした調節でピッタリの高さはすぐ見つかるものだと感じています。
もしずっと高さが合わないと悩んでいる人がいるとすれば、それは枕の形状や素材が合わないのだろうというのが個人的な見解。
今の枕は調節に優れた製品が多いので、自己計測したり専用器具で高さを図る必要性はないと思うのですね。
計測値よりも自分の感覚が大切ではないだろうか?
ポイント
枕をタオルで調節するのはダメなのか?
よく高さが合わない時は枕の下にタオルを敷いたりして高さ調節することもあるでしょう。
タオルは枕と素材が違うので寝心地や沈み込みに若干影響が出ることを除けば、タオルでも概ね問題ないと考えられます。
ですが、ヘタって潰れた枕の下にタオルを敷いてかさ上げして使い続けるのはおすすめしません。
それが落ち着くのであればともかく、元々の枕が持っていた寝心地は消えているはずだからです。
高さ調節がある枕とない枕の違いは何か?
高さ調節がある枕とない枕の違いとしては「沈み込みの違い」が少なからず関係しています。
高さ調節のある枕とない枕
- 高さ調節のある枕・・・沈み込みにくかったり、流動性がない素材
- 高さ調節のない枕・・・沈み込みしやすく、流動性がある素材
例えば高反発ウレタンのようなあまり沈み込まないタイプの枕だと、流動性もないため高さ調節ができないと困るパターンが出てきます。
例えば分厚い辞書を枕代わりにしたら、沈み込まないので高すぎた時困りますよね。(辞書を引き裂いて高さ調節する羽目になります)
しかし、沈み込んでフィットする柔らかいウレタン枕なら沈み込み自体が高さ調節の役割を果たすので調節機能は必要ないとも考えられます。
また、沈み込みがなくても「そば殻」など流動性がある素材は枕の中で厚みを変えることができるので、高さ調節を必要としません。
そして、高さ調節ができる枕には2種類の調節方法があります。
調節方法の違い
- 枕と同系素材の調節シートを抜き差しする方法・・・流動性のない素材
- 枕の詰め物自体を抜き入れする方法・・・流動性のある素材
調節シートが付属するような枕は「ウレタン(低反発・高反発)」や「高反発ファイバー」といった素材に多い傾向があるでしょう。
流動性がないため、同系統の素材で作ったシートを使い1段階〜3段階程度の調節が可能。
「パイプ」「そば殻」など流動性のある素材を用いた枕はそれら詰め物自体を抜き入れする方法が一般的です。
調節シートのように決められた高さではなく、無段階で調節できるのが特徴。
しかし、流動性のある素材の枕なら必ずしも詰め物を抜き差しできるように作られてる訳ではないので注意が必要です。
枕の中で形を変えられることが調節機能であると考えられている場合は、詰め物を取り出せないようにしている事も多々。
(裁縫が得意な方ならいかようにもなりますが・・・)
枕の高さ調節が秀逸な枕おすすめトップ3
めりーさんの高反発枕
高反発ウレタン 12 800
日本メーカー「モットンジャパン」による革命的な高反発枕。
思いつきそうだけど誰もやってない「調節シートで枕を作れば調節し放題じゃん!」というコンセプトな枕です。
大小合わせて6枚の高さ調節シートにより構成されており、高さはなんと50パターンと圧倒的な調節力を誇っているのがポイント。
あとは1人でシートを抜き差ししながらお好みポイントを探すだけ。
中材は高反発ウレタンフォームとなっており、シート1枚1枚が速乾Tシャツのような生地に包まれているので劣化もしにくいでしょう。
「枕の高さにシビアだから・・・」という方にも好評とのことですが、この枕の調節力を上回る製品がないですからね。
ちなみに枕カバーはベロア調でとても品があります。
【関連記事】めりーさんの高反発枕口コミ!モットン枕は最強の調節力!
昭和西川 ムアツ スリープスパピロー
ウレタン 12 980
昭和西川の「ムアツ」シリーズでもハイグレードモデルに位置する「ムアツ スリープスパ」。
同じ形状でありながら「高通気」「高弾性」「低反発」に加え「High(高め)」「Low(低め)」と特性の違う計6モデルが存在します。
高弾性 | 高通気 | 低反発 | |
---|---|---|---|
high(高め) | ①ハイタイプ 高弾性 | ②ハイタイプ高通気 | ③ハイタイプ 低反発 |
low(低め) | ④ロータイプ 高弾性 | ⑤ロータイプ 高通気 | ⑥ロータイプ 低反発 |
枕を選ぶ時点でおよその特徴と高さを決められるのですが、更に2枚付属している高さ調節シートで微調節が可能なのは高評価ですね。
僕は「①ハイタイプ 高弾性」を持っていますが、寝心地は結構しっかり(かため)ながらも表面は柔らかでバランスが良いと思いました。
【レビュー記事】西川ムアツまくら「スリープスパ」口コミ購入レビュー
王様の快眠枕(高さ調節機能付)
極小ビーズ+ポリエステル綿 8 640
ビーズとポリエステル綿を混合した詰め物が特色である王様の夢枕。
一見無段階で調節できそうな雰囲気があるものの、付属する2枚のビーズシートを抜き差しする3段階調節タイプです。
無段階調節じゃないのはポリエステル綿とビーズの混合素材であることが関係しているでしょう。
とはいえ、ウレタンではない素材かつビーズシートでの調節という組み合わせはなかなか珍しいもの。
水洗い(洗濯)も可能なので衛生面を考慮したい方も検討の余地あり。
さいごに
素材や形状にもこだわってみる
高さにシビアな人は「めりーさんの高反発枕」を一度試してみる価値はあるでしょう。
それでもダメだった場合は素材や形状を見直してみた方がよいかもしれないですね。
人によって「そば殻が寝やすい」という人もいれば「ウレタン枕が最高!」という人もいます。
同じ高さでも素材による肌当たり(頭当たり?)の違いはあるので、数値だけでは得られない深みを感じますね。
参考になれば幸いです。