丸洗いできる枕ってすぐヘタっちゃう・・・
素材にもよりますが、枕は長く使い続けると汗や皮脂・ダニ(死骸やフン)が溜まりやすくなります。
寝具の衛生的に保ちたい人にとって「洗える」ことは寝具の必須条件ですよね。
しかし、水洗いすると型崩れして以前の形から変わってしまったり、ヘタってペタンコになったりする枕も多いもの。
この記事では「長く愛用できるウォッシャブル枕とおすすめのお手入れ方法」を解説します。
水洗いできる枕のおすすめ5選
まくら The Pillow(ザ・ピロー)
高反発ファイバー/ 約幅60x奥行43cm×高さ5~10cm / 8 980
まくら株式会社が販売しているお手頃な高反発ファイバー枕こと「The Pillow(ザ・ピロー)」
反発力と通気性に優れた素材、3Dポリゴンメッシュを使いまるで空気の上で寝ているような浮遊感を実現。
水に強い素材なのでもちろんジャブジャブ水洗いも可能です。
高さ調節パッドが1枚付属する上、別売りもされているので高さ問題も心配ありません。
カバーはテンセル®が使われなめらかな手触りですが、柔らかいので長期使用や洗濯で毛玉ができる可能性大です。
別にカバーを使うかネットに入れて洗うなど対策は必要ですね。
アスモット リンクルフリーピロー
ポリエステル(つぶ綿)/ 約幅60x奥行40cm×高さ14cm / 8 023
日本の枕ブランドであるASMOTといえばスリープマージピローはもちろん、リンクルフリーピローも人気。
特に女性の寝姿勢による首シワ対策を意識した設計であるのが特徴ですね。
つぶ綿を使用しボリューミーに仕上げているため、頭全体を包み込む軽やかな寝心地が特徴。
カバーにはオーミケンシ株式会社のスクワラン配合機能性レーヨン「パポリス」が用いられており肌への優しさも考えられています。
パポリスに配合されたスクワランは50回の洗濯でも85%以上残るのでなるべく他社製カバーは付けずに使いたいところ。
本体はネットに入れて洗濯機で丸洗い可能。
粒綿は流動性が高いので洗濯後しっかりもみほぐすことで本来の形とボリューム感を維持することができます。
ライズ スリープオアシスピロー
高反発ファイバー / 約幅68x奥行40cm×高さ10cm / 7 990
2011年に設立しリーズナブルかつ機能的な寝具を提供している日本の寝具メーカーライズ。
マットレスで人気の「スリープオアシスシリーズ」から枕も出ています。
スリープオアシスはThe Pillowと同様に高反発ファイバーを用いた枕であるため、通気性と水洗い耐性は抜群。
ポリエステル綿のように流動性のある素材でないため、型崩れの心配も不要です。
この寝返りサポートSP1は両サイドが盛り上がった形状であるため、寝返りのしやすさが特徴。
キング枕.com 王様の快眠枕(高さ調節機能付き)
ポリエステル綿+ビーズ/ 約幅55x奥行37cm×高さ9~13cm / 8 640
モチモチの触り心地が人気の王様の夢枕シリーズ。
その中でも高さ調節機能付きモデルはしっかり自分好みの寝心地を追求できるハイグレードモデルと言えますね。
詰め物はビーズ95%に綿5%の比率なのでほぼビーズクッションをイメージするとよいでしょう。
水洗いも可能ながら、丸洗いした場合は1週間程度乾燥時間を要するとのこと。
ビーズなので洗濯機洗いの際浮いてくる可能性もありますが、手洗い+洗濯機脱水でも1週間かかるのか気になる所ですね。
テンピュール イージークリーンピロー
低反発ウレタン/ 約幅63x奥行43cm / 20 000
テンピュールといえば言わずと知れた低反発寝具の有名ブランドです。
そんなテンピュールでは独自に水洗い可能な低反発チップ枕をトラディショナルコレクションにラインナップ。
ウレタン枕で水洗いしたい人には嬉しい選択肢となること間違いありません。
また、硬さも「かため」「やわらかめ」の2種類あるため好みによって選択可能。
斜めに取り付けられたライトブルーのブランドタグもオシャレですよね。
洗える枕の素材と選び方・お手入れ方法
主に水洗いできる枕の素材(詰め物)
太い釣り糸のような素材で通気性が極めて高く、弾力性のある硬めの寝心地。比較的新しい素材でありマットレスでも人気。型崩れの心配もなく水洗いすることができる。熱に弱いので水洗いはぬるま湯で。
一般的な枕素材であり、価格が安いものも多い。種類も多い反面、品質がよくないと他の素材よりもペチャンコになりやすい。洗濯機などで洗うと型崩れする可能性がある。
水鳥の羽根を用いており、高級な枕にも使われる素材。安物は洗浄が不十分だと獣臭が取れないこともあり注意が必要。洗浄はドライクリーニングが必要なことが多い。
水に強く弾力性と通気性がある点では高反発ファイバーに近い。しかし流動性があるので近年は他の素材と組み合わせつつポイントで使われることも多い。ポリエチレンより柔らかいエラスティック製のパイプもある
ちなみに(洗ってはいけない)低反発ウレタン枕を洗うと下記のようにボロボロになったり、復元スピードが早くなったり、サイズが変わったりするので注意。
【記事】【検証】ウレタン枕を水洗いして洗濯機で脱水もしてみた結果
洗える枕素材を選ぶならどれがおすすめ?
寝心地の好みにもよりますが、個人的には「高反発ファイバー素材」がおすすめ。
流動性のある素材(綿や羽根など)は水に浮いてしまうことも多く、洗濯機に入れても綺麗に洗えないことも多いんですよね。
よく羽毛掛け布団などを自宅で洗おうとして難儀した経験などはないでしょうか?
でも、ファイバー素材であれば空洞だらけですし、素材自体が汚れを吸い込むこともありません。
お風呂場でシャワーをかけてあげれば付着したホコリやハウスダストなどはすんなり流れ落ちていくでしょう。
そのためダニやハウスダストアレルギーの方はマットレス(敷布団)と枕の両方を高反発ファイバーに変えてしまう人もいます。
これにより寝具体積のおよそ半分以上を「ホコリの出ない素材」にすることができますから、かなりクリーンですよね。
気になる方はもう一度「The Pillow」や「スリープオアシスピロー」を参考に。
手洗いと洗濯機洗いはどちらが枕を傷めない?
洋服であればデリケートな素材だと手洗いを推奨されますよね。
枕も可能であれば洗濯機よりは手洗い(漬け置き洗い)の方が傷みにくいでしょう。
ただし、洗濯機の遠心力脱水は乾燥を早める上で必要不可欠なので状況に応じて使い分けたい所。
脱水に関しても「高反発ファイバー」や「パイプ」ならそもそも水を吸わない素材なので脱水も楽ちん。
食器を同じように手で振るって水を落としたら、風通しのよい場所においておくだけで乾きます。
枕を水洗いすることに関しての疑問
水洗いできない枕が自分の好みだったら?
37才女性
先日新しく枕を買いましたが、洗える枕ではありません。ただどうしてもこの枕がお気に入りで変える気はありません。どうしたらよいでしょうか。
洗えない枕を使う場合、洗うこと自体が素材の劣化や破損に繋がるため「汚さない対策」が大切。
そこで取り入れたいのが「枕プロテクター」です。
湿気は通すのに水分は通さない特殊生地を使った枕カバーを使えば、蒸れを感じることなく枕を守ることが出来ます。
寝具プロテクターは枕カバーだけではなくベッドシーツとしても存在しており、介護や医療などの分野でも活用されているので検討してみると良いでしょう。
どれくらいの頻度で水洗いしていいもの?
42才男性
加齢臭が気になり始めています。寝汗もよくかくので同じ枕を2つ用意して頻繁に洗いたいのですが、高頻度で洗ってもいいのでしょうか?
枕も衣類と同じように洗えば洗うほどダメージを受けると考えたほうがよいでしょう。
洗濯耐久性が高い枕であっても50回を超えるとヘタってくるといいますから、頻繁に洗うとしても1ヶ月~2ヶ月に1回くらいがおすすめ。
それ以上の頻度を求めるなら綿や羽根ではなく高反発ファイバーやパイプなど「水を吸わない素材」を選んだ方がよいでしょう。
これらの素材であれば汗臭や加齢臭は枕にまで及ぶことは少なく、枕カバーを頻繁に取り替えるだけで済みます。
さいごに
適切な素材・方法を選んで快適な睡眠環境を整えよう
睡眠環境が清潔であるだけでスッキリした気持ちで眠れますよね。
そのような状態が手軽に維持できるよう、素材にも注目してみて下さい。
参考になれば幸いです。