王様の夢枕はビーチ株式会社が企画した枕シリーズであり、テレビ通販などをきっかけに人気が出て以降ロングセラーであるようです。
主な特徴としては詰め物として使われている「極小ビーズ(とポリエステル綿の混合)」であり、ビーズクッションのような「ムニュふわ」な手触りがウケるのだとか。
また、王様シリーズとして枕のバリエーションが多いのもポイントでしょう。
この記事では王様シリーズとしては一番高額(といっても8 640 )な「王様の快眠枕(高さ調節機能付き)」をレビューしたいと思います。
王様の快眠枕開封レビュー
化粧箱はプレゼント対応を指定しないと付属しない(別途500 )
よくある茶色のダンボールで届き、早速開封してみたところ下記のような梱包でした。
不要なコストを抑えた簡易的な包装ですね。
化粧箱が付かない点は少々物寂しい雰囲気もありますが、王様の夢枕専用の化粧箱は「プレゼントラッピングのオプション(別売り500 )」として存在しています。
専用化粧箱は王様ロゴの箔押しが施されているなど質感は画像を見た限り良い雰囲気。
とはいえ化粧箱のコストも馬鹿にならないと考えれば、必要な人だけに別売り方法は賢いやり方でもあります。
しかし、ウザいほどに質感や見せ方に固執する自分としては、例え自分買いであっても「ちゃんと立派な箱で届いた!」という感動は枕およびメーカーに対する満足感に寄与するものと考えます。
ちなみに一緒に入っていた正方形パンフレット(冊子)はかなり分厚い用紙を用いており、コストが掛かっているのがわかりました。
枕やカバー類は良くも悪くも無難な作り
ビニールから取り出して生地に触れた第一印象としては感動するような何かはありませんでした。
いたって普通の綿100%ガーゼであり、それ以上でも以下でもないといった感想。
このあたりはベロアっぽい生地やテンセル(レンチング社が製造するリヨセル繊維)のようなツヤ感のある生地になればいいな〜と思ったり。
王様のロゴタイプはとてもいいですよね。かわいいです。
ビーズシートの積み重ねによる高さ調節機能は◎
一般的にそば殻やパイプといった流動性のある素材で高さ調節ができる枕って「中の詰め物をご自由に抜いて調節ください」的な調節方法だったりします。
抜いた後の詰め物はビニール袋かなんかに入れて保存しておくんでしょうか・・・そういうの使ったことないのでイメージなんですが。
しかし、王様の快眠枕はビーズ素材が入ったシート(袋)を1枚あるいは2枚重ねて高さを調節するのがポイント。
下記がカバーを外した枕本体です。
2箇所に谷が出来ており、ちょうど3分割された形状が特徴的ですよね。
そして下記がビーズシート。
枕本体よりも一回り小さく、かつ薄く仕上がっているので中のビーズがシャラシャラ動く感じもわかります。
ビーズ素材って静電気とかで取扱いが難しそうな感じがあるので、このように予めシートタイプに小分けしてくれているのはむしろ親切だとも捉えられます。
(それにビーズだけではなく綿も5%混合されていますし)
ちなみにカバーの中はメッシュで3つに区切られており、調節シートはそれぞれの領域に差し込む作り。
これにより枕カバー内部でビーズシートがズレたりするのを防止できると考えられますね。
メッシュ生地は通気性を考慮してのことでしょう。
王様の快眠枕に寝てみた感想・口コミ評価
沈み込む訳でもなく、硬すぎることもない自然な寝心地
当サイトを運営し始めてから固定の枕がないので色々試す日々なのですが、ここ最近試している高反発系とは全然違います。
意味があるのかないのか、マッキーを使った反発力テストをやり始めたのですが全然飛びません。(動画を見てもらえればわかりやすいですね)
跳ねるような反発力がないので、頭を乗せた時にボヨンとする感覚もないのがこの枕のポイントです。
(それを良いとするか悪とするかは個人によって変わるので特に言及しません)
よって寝返り時のサポート感(軽く転がる感じ)はありませんが、ある意味でそれこそが自然な寝心地であるとも感じますね。
低反発枕やポリエステル綿だけの枕のようにグッと沈む感覚もなく、意外としっかりした安定感を得られます。
ビーズがパンパンに詰まった枕の一部を手で掴めばムニュっとした感覚がありますが、後頭部を乗せるとまた別の感覚に変わる点はビーズ素材の面白さでしょう。
また、流動性の良さを生かして「手でへこみを付けられる」なんて使い方も可能。
そば殻枕でも自分で中の素材を寄せて調節する人がいるようですが、同様のことがある程度できるのですね。
予め形が決められたウレタンや高反発ファイバー素材だとまず不可能なことなので、それも特徴として抑えておくべき点です。
柔すぎない硬すぎないごく普通の枕が好きな人におすすめ
王様の夢枕という名前自体は期待感を煽られるものの、どんな人におすすめできるか?と考えると「ニュートラルな感じの普通の枕が欲しい人」という印象でした。
ニュートラル(中立)といえど人により差がある訳ですが・・・「いままでそば殻とかパイプを使ってました的な人」ですね。
そういう人で「ウレタン枕や高反発ファイバー系はどうしても好きになれない」という人は検討する価値があるでしょう。
例えば「そば殻は長く使うと粉が出てくるし不衛生だからもっと長く使える素材がいい」という場合など。
僕は好きな方ですが、逆に流動性のない素材が好きな人だと違和感があるかもしれません。
あと、ジワッと沈む寝心地が好きな人にもイマイチな可能性が高いです。
さいごに
枕カバーが変われば個人的にヒット
個人的には1万超えしてもいいので枕カバーにもっと艶やかさがでて欲しいと思いました。
とはいえ枕の形状は特殊なものではなく一般的な長方形型ですから、他社製の枕カバーでピッタリフィットするモノもあるでしょう。
枕自体は8 640 とそこまで高くないものの良い品だと思いました。
参考になれば幸いです。