ムーンムーンさんがCAMPFIREでクラウドファンディング(企画を前もって発表し不特定多数の賛同者から支援を募ること)をしていた頃から気になっており、ようやく対面することができました。
それにしても寝具開発にもこのようなシステムが活用されるとは面白いですよね。
この記事では届いた次世代体圧分散マットレス「Vibrato1(ビブラートワン)」の開封レビューと実際に数週間寝てみた口コミと評価をお伝えします。
Vibrato1(ビブラート1)到着から開封
ノンコイルかつ圧縮梱包で搬入がラクラク
洗濯機よりも2周り小さいくらいの箱で届きました。
重量はそこそこあるのですが、成人男性なら1人ででも運べる位の重さですね。
持ち手がないので二階まで運ぶのに苦労しましたが、圧縮梱包されているのでコイルマットレスにありがちな「搬入できない」なんてことは皆無。
これだけコンパクトに出来るとは圧縮技術の進歩?を感じますね。
圧縮した後にロール状にまるめて、開かないように厚いビニールでくるんでいます。
このビニールを切るとパカっと開いて空気を吸い始めるのですがくれぐれもカッターで寝具を切らないように注意が必要。
この形になると「シュー」と空気を吸う音が聞こえてきます。
95%くらい復元しました。
開封したばかりだとまだ角の部分が復元しきれてなかったり不安になるかもしれませんが、圧縮梱包はこういうものです。
製品によりロール状丸めた時の中心部分は外周よりも戻るのに時間がかかったりしますが、ビブラート1はかなり均一に復元しましたね。
初のマットレスでありながら質感は上々
ビニールを取り去ってみました。
この表面の質感がとても良く、ムーンムーンさんと言えば「YOKONE2」でも圧倒的な質感の枕カバーで感動した覚えがあります。(下記画像)
寝心地や耐久性が大事なのは言うまでもありませんが、個人的にそれらは当たり前の領域であり、それを超えた「感動的な質感」が欠かせません。
後でボックスシーツを付けるとは言えども開封した時の「すげー!」って感じが全然違いますからね。
とはいえ寝具の質感は外側、つまりカバーで全てが決まってしまうので「カバーだけご立派」な製品には注意する必要があったりします。
側面は麻(リネン)のようなザラッとした手触りで、裏面はメッシュになっており通気性に優れた生地になっています。
ムーンムーンさんの寝具は両方をちゃんと意識した作りになっており、寝心地の好みはあれど「金額の割にちゃっちぃな〜」なんて事がない点が安心。
これからも数々の寝具を発表されるかと思いますが、この質感を維持して頂きたいものです。
200N・150N・200Nの3層構造
マットレスカバーを外すとさらにインナーカバーが出てきます。
生地は薄めの速乾Tシャツのような生地です。
「インナーカバーは流石に外せないか〜3層ウレタン見れないなぁ〜」と思いながらどこから生地を切って中身を見ようか(?)探っていたら、ファスナーがありました。
しっかり3層ですね。
ちゃんと硬さが違うのも確認できました。
高反発ウレタンは近くで見るとしっかりと穴が確認でき、低反発ウレタンにあるような雰囲気とは異なります。
ビブラート1の波型形状はW字にした層を2層目に重ねている作りなので、盛り上がっている山部分の下が空洞になっているのがポイント。
(ビブラートスリープシステムというそうです。)
これにより山の部分も沈み込みバネ感が感じられますし、通気性の良さにも繋がるでしょう。
Vibrato1(ビブラート1)に数週間寝てみた感想
ビブラートスリープシステムは横になって初めて良さがわかる
復元した時にマットレスの上に立ってみたり、座ってみたりすると意外と沈み込む感覚がありました。
「思ったより柔らかめかな?」とも思いましたが、横になって寝てみるとちょうどよい体圧分散性で身体を保持してくれます。
特に寝返りを打って横向きになったときにちゃんと体圧の強くなる肩部分を沈めながらバランスを取ってくれるので横向き寝にもおすすめ。
「YOKONE2との親和性も考えられているんだなぁ」と感じましたね。
全体的にW字の部分(ビブラートスリープシステム)が絶妙に反発と沈み込みをコントロールしているのがわかります。
25cmという厚みはベッドマットレス向けにも思えますが、床や畳に敷くのもアリですね。
これくらいの厚みになると床の冷たさは全然届きませんし、もはやベッド代わりになるくらいの高さです。
耐久性に関しても10年は持つクオリティだと言えるでしょう。
ビブラート1のデメリットを考えてみる
レビューだからこそデメリットも言ったほうが参考になるかと思うのですが、これといったデメリットが見つかりません。
マットレスの完成度はかなり高いので、文句を付けるとすると「コンパクトじゃないこと」くらいしかないんですよね。
例えば三つ折りマットレスと比較すると、折り畳めないので移動させるときに手間がかかるというような。
ビブラート1に限らずこの手のベッドマットレスってそういうものですから、それをわかっているなら文句の付けようがありません。
(そもそもコンパクト重視の人は三つ折りに流れてしまうので)
とはいえ特徴から言うなら「硬いガッチリした寝心地が好きな人」には適さない可能性が高いです。
全体的に硬いフォームで作られていますが、多くの人がイメージするような「硬さ」とは違うんですよね。
本当の意味での硬い高反発マットレスって「畳の上で寝ているような」は言い過ぎですが、その延長線上にあるような寝心地です。
ビブラート1はそういう方向性ではないので、その点は誤解してしまわないよう注意が必要でしょう。
どういう人に向いているマットレスか?
高反発マットレスとはいえ硬すぎない寝心地を求めている人向け
ビブラート1はニュートン値で見れば硬めのマットレスと言えますが、表層(1層)のおかげでバネ感のある柔らかさを感じる寝心地になっています。
「硬いのに軟らかい、軟らかいのに硬い」という公式の表現がまさにピッタリですね。
あとは価格面で検討すべきですが、ムーンムーンさんは価格見直しやキャンペーンもあるのでタイミングが重要かもしれません。
参考になれば幸いです。