合わない枕を使った場合、頭痛や肩こり・腰痛など体の不調が起こる可能性もゼロではありません。
必ずしも枕といった寝具が原因とは限らないものの、枕を疑ったときにできる対処法を解説します。
※長らく続く(続いている)場合は自己判断せずに医師の診断を仰ぐようにして下さい。
「枕が合わないせい」と感じた時の対処法
まずは「なぜ枕が合わないのか」を特定する
ひとまず「なぜ今の枕が合わないと思うのか」を考えてみる必要があります。
なぜなら、再度枕を買うときに間違った選び方をしてしまいやすくなるため。
主に「枕が合わない」と感じる前には下記のようなシグナルがあるはずです。
- 枕をいつもと違うものに取り換えた
- 枕がヘタって当初の形を保ってない
逆に、長引いている首痛・肩こり・腰痛などの原因として「枕なんじゃないか?」と推測している場合は病院などで診断を受けたうえで、枕や寝具を変えてみるとよいでしょう。
ただし、枕が原因かどうかは断定できないので「やってみないとわからない」が正解だと思っています。
もし「長引く〇〇は枕のせいだから取り換えましょう」と断言する人がいれば、ちょっと自分は信じられません。
やってみて良かったら儲けものくらいの感覚で試す価値はあると思いますね。
ここでは枕自体に先ほどのシグナルのような心当たりがある場合を仮定して進めていきます。
枕をいつもと違うものに取り換えた後
枕が古くなったなどで新しい枕に取り換えた直後に感じる違和感。
枕の形状はもちろん、詰め物の違いなどでも違いを感じ取り無意識にストレスとなる場合もあるでしょう。
しばらく使い続けることで慣れていく場合もあれば、慣れずに体に不調を及ぼす可能性もゼロではありません。
この場合は「形状がダメなのか?素材がダメなのか?両方か」という点を考えたのちに改めて枕選びをしたほうがよいです。
「せっかく買ったばかりだからもったいない」と思うかもしれませんが、できることはありません。
タオルなどを巻き付けてみる位なら試せるものの、良い結果になることは稀です。
枕がヘタって当初の形を保ってない場合
例えば何年も使い込んで潰れている枕や、素材としての耐久性がない枕などを使っている人が当てはまります。
「一番良かった状態」を超えてもなお使い続けると、徐々に頭部の受け止め方が変わるので違和感を覚えることもあるでしょう。
特に何度も使うことで枕が潰れて高さが変わったり、くぼみができて寝返りしにくくなるといった点に注目したいですね。
枕を始め、寝具は靴や衣服のようにわかりやすくボロボロ(ヨレヨレ)になるということがありません。
しかし、確実に詰め物は劣化していくため高さも変われば寝心地も少しずつ変化していくものです。
これもタオルを巻き付けてかさ増しすることは可能ですが、寝心地も大きく変わってしまい違和感が残りやすいでしょう。
新しい枕を選ぶときは何を参考にすべき?
一番は「使い慣れた枕と自分自身の感覚」
一番安心感があるのは「いままで使ってきた枕と形状的・素材的に似たものを使う」ことです。
ずっと低反発ウレタン枕を使ってきたなら低反発ウレタン枕が良いですし、そば殻枕ならそば殻やパイプ枕などが良いでしょう。
形状も頸椎に沿ったカーブのあるものから、一般的な形状まで様々。
人は慣れてないことに対して違和感やストレスを感じやすいため、枕選びで冒険しないことが良い場合もあります。
枕選びで冒険した結果「合わない」と感じてたら?
しかし「誰にとっても今までつかってきた枕が一番いいのか?」というと、そうでもありません。
より自分に合った枕の形状や素材があるかもしれないのですから。
それが見つかった時には今よりも深いリラックス、良い睡眠が得られる可能性だってありますよね。
そういう思いで使い始めた枕が結果「合わない」と感じた場合はどうしたらよいでしょうか。
そのときもやはり「原点に立ち返る」のが良いと考えます。
なぜなら「以前の枕と今の枕を比較してみる」ことで、自分にとって好ましい形状や素材が絞られやすくなるため。
自分は当サイトを運営し始めて意識的に様々な形状の枕を使ってきました。
そのおかげで人より「自分に合っている枕」を詳細に知っていると思います。
(いろいろな寝具を知りたいのであえて自分にとっての正解じゃないものも買ったりしますが・・・)
つまり、他人の評価やレビューが良かったとしても「その枕には自分に合う要素や特徴があるか?」で考えることが大切。
わからない場合は使ってみるしかありません。
例えば仕事選びも「自分に合うかどうかはやってみないとわからない」のと同じで、枕選びも人により試行錯誤を必要とするものだと考えています。
さいごに
ストレートネックも疑ってみる
枕に問題がある可能性もあれば、自分自身の習慣に問題がある可能性もゼロではありません。
特に近年増えているのが「長時間のスマホやPCによるストレートネック」です。
本来適切なカーブを描いて頭部を支えている頸椎がまっすぐになってしまう状態を指し、首が痛くなったり、肩こりにもなりやすいと言われています。
その場合、枕で頸椎のカーブをケアする手段もありますが、やはり日ごろの生活習慣を見直すことも大切。
下記記事も参考になれば幸いです。