通販あるいは量販店などでウレタン素材のマットレスは数多く売られており、品質もピンからキリまで。
買ったウレタンマットレスが臭いとせっかくのウキウキ気分も下がりますよね。
変なニオイは消すことができるのでしょうか?
ウレタンマットレスが臭かった時の対処法
風通しの良い場所で陰干し
ウレタンマットレスに使われるウレタンフォームは発泡させて製造するため、たくさんの細かな空洞があります。
そのため原材料自体の臭いや、保管場所の臭いを空洞の中に保持しやすいと言えるでしょう。
できることとしては「風通しの良い場所で陰干し」です。
つまり自然に空気が抜けていくのを待つのみなのですが、風通しが良い分いくらか入れ替わりが早くなりますね。
素材自体の品質が悪いと稀に気分が悪くなるような化学臭を放つウレタンもあります。
その場合なかなかニオイは抜けないでしょう。
マットレスや枕は「気持ちよく使ってナンボ」ですから、気持ちよく使えない寝具に頭を悩ませるのはとてつもなく無駄なこと。
買ったばかりであれば無理して使おうとせず、返品や処分をして新たに買い直した方が手間がかかりません。
ウレタンマットレスの水洗いはダメ
臭いが取れないと「いっそ風呂場で水洗いしてしまえ!」と思いますが、基本的にウレタンは水洗いできません。
(できるウレタンもありますが、ほとんどの製品では無理だと思っていた方がよいでしょう)
ちなみに水洗いしたらどうなるかというと、大量に水を吸ってとてつもない重量になるうえ、絞るのも乾燥させるのも大変です。
加えて水に浸して乾燥させたことによる品質の劣化も免れられないでしょう。
「洗えないウレタンを洗う=捨ててもいい覚悟」がないといけませんね。
消臭スプレーを大量散布するのもダメ
ファブリーズやリセッシュといった消臭スプレーをかけまくれば一時的に臭いはなくなるかもしれません。
しかし、消臭スプレーは別に繊維を洗っている訳ではなく上から押さえ込んでいるだけ。
ウレタン素材だと芯の部分まで消臭成分が届かないので、押さえ込むことも実質無理だと思いますね。
それだけならまだしも、変なシミ(汗ジミみたいな)ができたり、元々の臭いと混ざって余計気持ち悪くなることも。
消臭スプレーは「洗えないモノ、洗いにくいモノ」の臭いを誤魔化しているだけ。
個人的には消臭スプレーはもってませんし、今後使うこともないですね。
余談ですが、洗えないものはその周りをしっかりガードしてあげることが大切です。(マットレスで言えばシーツやカバー・敷きパッドなど)
ウレタンマットレスって臭いで返品できるの?
可能かどうかは購入先に問い合わせなければならない
返品ができるか、あるいは対応してくれるかどうかは購入先の判断にもよるでしょう。
臭いで気分が悪くなった・頭痛などが起きたという例は家具などに使われる塗料で起きるようです。
しかし、当事者はそう思っても「それらの症状が家具によるものだ」という証明が第三者目線からイマイチ判断しにくいですよね。
(明らかに有害とされる何かが基準値以上含まれているなどのデータが取れれば証明になるかもしれませんが)
そのため「返品できる・できない」に対して100%断言できず「とりあえず問い合わせてみる」のが大切。
特にマットレスは返品や返金に対する基準がメーカーや販売業者によって異なるのもありますね。
返品できなかった場合は国民生活センターに相談も
販売業者側から「返品できません」と対応された場合、原則その後の展開は望めないでしょう。
しかし、せっかく買ったマットレスが臭いなんてガッカリですよね。
「なんだかなぁ〜」と思う場合は国民生活センターで電話相談してみるのも1つの手段です。
国民生活センターでは商品やサービスに関する苦情や相談を受け付けており、場合によっては動いてくれるかもしれません。
【国民生活センター】https://www.kokusen.go.jp/map/index.html
「もう臭いマットレスなんて買いたくない!」と思ったら
品質や対応に定評のある寝具メーカーを選ぶ
化学臭がしたり、カビ臭いなど臭いに関する問題は「安いマットレス」で比較的起こりやすい傾向にあります。
(もちろん全ての安いマットレスがそういう訳ではないので、誤解しないで下さいね)
個人的な推測としてはコストカットによる原材料品質や保管場所・輸入ルートなどで「個体差が生まれやすい」ことに問題があると考えています。
反面、品質も妥協しない寝具メーカー品であればそもそも個体差の激しい製品は生まれにくいでしょう
加えて寝具メーカー側から考えてみれば「寝心地以前に臭くて眠れない」なんて口コミが広まるのは大変です。
問い合わせや交換対応にもある程度柔軟性を見せてくれるのではと思いますね。
僕自身、今までに3万 台の寝具メーカー製ウレタンマットレスを数枚買いましたが、臭いが酷いモノに当たったことはありません。
この水準までくると品質も安定しており、寝心地を取っても耐久性や品質を取っても十分に満足できる製品に出会える印象でした。
圧縮ロールパッケージのマットレスを選ぶ
マットレスにはそのままのサイズで販売されているものと、圧縮して丸めた状態で販売されているものがあります。
圧縮することで体積を減らし輸送コストを下げたり、消費者目線だと持ち帰りやすかったりするのですが、臭いの面でもある程度バリアとして働くでしょう。
(圧縮する時にウレタン内部の空気も排出されて真空状態になっているため)
ウレタン素材自体が臭かったらやっぱりダメですが、外部要因(保管環境など)による臭いには通常梱包よりも強いと言えますね。
さいごに
臭いが消えたから問題なし!とは考えたくない
モノである以上何らかの臭いがするのは仕方ありません。
ただ「明らかに異常な臭いを放っているマットレスは、睡眠を支える寝具としてどうなのか?」と思いませんか?
僕なら例え何らかの方法でニオイが消えたとしても、それに自分の身体を預けたいと思いません。
一日の疲れを癒やして元気になるための睡眠なのに、なんだか気分が悪いじゃないですか。
マットレスや枕を選ぶときは、品質面にも注意を配ってみて下さい。
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