寝具売り場などに行くと、圧縮してクルクルと巻かれたマットレスを見かけるようになりました。
圧縮することで本来の体積よりもだいぶコンパクトになり、輸送や店頭に並べるといった点でメリットが大きくなります。
ですが、買い手側にとって良いことはあるのでしょうか。
圧縮ロールマットレスのメリット
圧縮されてないものよりコンパクト
コンパクトと言っても「手で持って徒歩でらくらく帰れる」というレベルには到底及ばないのですが・・・。
それでも三つ折りにしただけのマットレスよりはコンパクトです。
上記で同じなのはシングル いうだけですが、圧縮すると体積的には大体半分以下になります。
一般的な成人男性であれば腕の中に抱えて持てるくらいでしょうか。
雑菌やホコリなどから守られやすい
圧縮ロールは真空状態でパッケージされるため、雑菌やホコリなどから守られた状態を維持することが可能。
不織布の袋に収納されている場合、店舗の保管場所や環境によっては隙間からホコリなどが侵入する可能性もゼロではありません。
個人的にはそこまで気にする必要はないと思っていますが、真空圧縮パッケージの方がこれらの点では強いでしょう。
圧縮ロールマットレスのデメリット
復元に時間がかかるものもある
真空圧縮という梱包方法は言わば「戻る力を押さえつけて体積を小さくしている」と言えます。
長時間圧縮状態が続いていると、いざ開封した時には相応の復元時間を要してしまうのがデメリット。
今まで圧縮ロールパッケージのマットレスは2製品購入しましたが、復元スピードは一定ではありませんでした。
それが製品の差なのかどうかはわかりかねるものの、概ね下記の要素が復元時間に影響しそうですね。
- 製品のウレタン品質や硬さ(N値)
- 圧縮してから開封されるまでの期間
なんとなく「長期間在庫としてストックされ続けたマットレスは戻るまで時間がかかるのでは?」と思います。
しかし、あくまで数時間〜2日程度の差でしかなく「長期間在庫されていた圧縮マットレスは開封してもちゃんと復元しない」という話は聞いたことがありません。
特にロールの中心部はかなり強烈に潰れており、戻るまでに時間がかかるのは一般的なようです。
1週間経っても使用に差し支えるほど潰れているなら初期不良して認められるかもしれません。
自分が買ったマニフレックスのイルマーレウィングも開封時にはかなりつぶれていましたが、3日目にはほぼ完璧に戻りましたし。
【早く復元させたい場合】
基本的に復元が遅れるのは「ロールの内側」と「ウレタンの角部分」だったりします。
そのため、早く復元させたいならマットレスカバーから芯材だけを取り出して放置するのが良いですね。
時折潰れた部分を手で揉んだりしていましたが、空気を取り込みやすい状態にするのが良いとのことでした。
収納袋を買わないと持ち運びにくい
圧縮ロールパッケージは一度開封すると再び同じように圧縮し直すことはできません。
(恐らく製造時にマットレス専用の圧縮機などを使ってパッケージングしているのだと思います)
つまり、引越しなどで持ち運ぶ時はケースを用意しないと裸で運ばなければならず手間がかかるということ。
マニフレックスのマットレスはマットレスカバー自体に持ち手が縫われており、三つ折りにするとそのまま持ち手を持って運べる仕様にはなっていますが。
モットンはマットレスバンドが付属しており、折りたたんだ後にバンドで固定することが可能。
しかし、どちらも汚れを防ぐという役割はないため、気になる方は大きめの敷布団収納袋で代用せざる得ません。
この点はもとから収納袋に入っている無圧縮梱包のマットレスが良いですね。
圧縮梱包と無圧縮梱包のどちらを選ぶと良いのか?
梱包手段は気にしなくても良い
これらはあくまで梱包手段の違いですから、気にする必要はありません。
例えるならチョコレートを銀紙に包むか、透明プラに包むかの違いのようなものです。
それよりも「そのチョコが美味しいかどうか」の方が大事ですよね。
同様にマットレスも「寝心地や品質、価格や耐久性」などを一番に考慮して選ぶことが大切。
参考になれば幸いです。