ショップジャパンが長きに渡り販売しているオーバーレイマットレス「トゥルースリーパー」
「低反発マットレス」として有名でしたが、2017年現在は「中反発」「高反発」とラインナップが増えているようですね。
この記事ではトゥルースリーパーの種類を特徴とともにまとめ、寝心地の違いを比較しています。
トゥルースリーパーの基礎知識
既製寝具の上に敷くオーバーレイマットレス
トゥルースリーパーはいずれも「今ある布団やマットレスの上に敷いて使える」ということをアピールしています。
そのため寝具を買い換えるのではなく「買い足す」というイメージになるでしょう。
逆に「1枚で使ってもいいのか?」というと、個人的に実物を触り寝てみた感想としては微妙です。
トゥルースリーパーのタイプにもよりますが、薄く柔らかいため1枚で使用すると底づきしますね。
「今ある布団やマットレスの上に敷いて使える」=「既に布団やマットレスがなければならない」と認識した方が良さそうです。
さらに付け加えると、僕自身は既製の布団やマットレスの上に敷くことを良いと考えてはいません。
ヘタってヘコんだ布団やマットレスの上に敷いた場合どうなるでしょうか?
土台の状態が悪いものに、何を載せたって根本的な解決にはならないですよね。
寝心地を変えるという意味では大いにアリですが「身体への負担を優しくしたい」という方は少し考えてみて下さい。
トゥルースリーパーの種類
【低反発】トゥルースリーパー プレミアム
発売当初からあるのが低反発マットレスの「トゥルースリーパープレミアム」
「トゥルースリーパー」と言えばほとんどの方がこの製品をイメージしていることでしょう。
低反発素材である「ウルトラ ヴィスコエラスティック」を使用しています。
この素材は体温や体圧に合わせて反発力や形が変化する特徴を持ち、それが身体にフィットする寝心地を生むとアピールしているのですね。
しかし、2016年前後の高反発素材や特殊ウレタンフォームは「温度の変化で形状が変わらない」ことを良しとしています。
高い反発力によって「正しい寝姿勢に押し上げる」というイメージでしょうか。
低反発素材がブームの時に登場した故に、現在のスタンダードから離れた製品になってしまった感は否めません。
【関連記事】トゥルースリーパープレミアムの評判と寝返りレビュー
【トゥルースリーパー プレミアム 予算(税抜)】
- シングル 22 800
- セミダブル 24 600
- ダブル 26 800
- クイーン 28 800
【低反発】トゥルースリーパー エクセレント
「トゥルースリーパー エクセレント」は点で支える系のマットレスですね。
点で支える系マットレスでは昭和西川の「ムアツふとん」が有名。
この卵パックのような加工(プロファイル加工)が身体を点で支えるため体圧分散性に優れると言われています。
「トゥルースリーパー エクセレント」は低反発素材かつ2層構造になっているのが特徴。
下にあるウレタンフォームには等間隔で穴が開けられており、通気への配慮がなされています。
低反発ウレタンは身体を包み込むようなフィット感を得られる反面、蒸れやすいのがデメリット。
プロファイル加工と穴あき加工によってその欠点を補った改良版と言っても良いかもしれません。
ただし、高反発ウレタンのプロファイルウレタンマットレスと比較すると理想的な体圧分散性という点では劣る気がしますね。
【トゥルースリーパー エクセレント 予算(税抜)】
- シングル 29 800
- セミダブル 33 800
- ダブル 37 800
【中反発】トゥルースリーパー ネオフィール
「トゥルースリーパー ネオフィール」は吸放湿性に優れた特殊ウレタンを用いたマットレス。
実際にカバーを外しウレタンに触れてみるとわかりますが、プルプルした不思議な手触りです。
他のウレタン素材の手触りが乾いている感じだとすると、ネオフィールは手に吸い付くようなウェット感がありました。
手触りと色から「たまご蒸しパン」を想像してしまいます・・・。
個人的には好きな寝心地ですが、低反発でも高反発でもない「中反発」という中途半端なポジション。
「これがストライクの人は少ないんじゃないかなぁ」と思いましたね。
【トゥルースリーパー ネオフィール 予算(税抜)】
- シングル 22 800
- セミダブル 24 600
- ダブル 26 800
【中反発】トゥルースリーパー ウェルフィット
ネオフィールと同じく中反発の製品が「トゥルースリーパー ウェルフィット」
こちらはセラピストとのコラボレーションモデルということで、店頭では実物がありませんでした。
パンフレットからの情報ではエクセレントと同じように2層構造+プロファイル加工になっているのが特徴。
ただしエクセレントと違う点として、身体が直接当たらない2層目 にプロファイル加工を施した硬いウレタンフォームが配置されているようです。
その上に無加工の中反発ウレタンが乗っているという不思議構造。
これでは「身体を点で支える」という特徴を打ち消している気がしないでもないのですが・・・。
2層目の「硬いウレタンフォーム」という説明も少し抽象的ですね・・・中反発性があるのは1層目だけなのでしょうか。
似た製品として昭和西川の「ムアツふとん 2フォーム」も1層目にプロファイル加工がなされていますが、2層目にもプロファイル加工がされています。
こちらは1層目のプロファイルは体圧分散性、2層目のプロファイルは通気性の向上という目的があるので納得がいきます。
【トゥルースリーパー ウェルフィット 予算(税抜)】
- シングル 29 800
- セミダブル 33 800
- ダブル 37 800
【高反発】トゥルースリーパー cero(セロ)
「トゥルースリーパー cero」は当サイトでは「エア系」と呼んでいる高反発ファイバーを用いたマットレス。
高反発ファイバーは理想的な体圧分散性能を持つ上、通気性もよく水洗いできる点が人気です。
トゥルースリーパーでは「ナノブリッド®」という名称であり、硬わたの「ファイバークッション」と2層構造にしているのが特徴。
冬はファイバークッション面を上に、夏はナノブリッド面を上にと、季節に合わせて両面を使い分けできる点は高評価ですね。
エア系マットレスはちゃんとパッドをしかないと通気性が良すぎて寒い場合(冬期間に床敷き)があるので、こういう配慮は嬉しいもの。
ファイバークッションも水洗いできるそうなので、エア系の水洗いできるメリットも失われずに済んでいます。
ちなみに高反発ファイバー(エア系)素材を用いた有名メーカーとしては下記。
- RISE(ライズ)
- エアウィーブ
- アイリスオーヤマ
価格的に言えばエアウィーブ>>>RISE>>>アイリスオーヤマの順番でしょうか。
エアウィーブとRISEはプロスポーツアスリートを迎え入れて本格的な快眠寝具を開発しているので信頼性は抜群です。
【トゥルースリーパー cero 予算(税抜)】
- シングル 22 800
- セミダブル 24 600
- ダブル 26 800
【低反発ふとん】トゥルースリーパー コンフォート
これまで全てオーバーレイマットレスというポジションの製品群でしたが「トゥルースリーパー コンフォート」は床や畳に直接敷いて使える「ふとんタイプ」のマットレスです。
2層構造になっており厚みは約7cm。
- 1層目はトゥルースリーパープレミアムと同じ低反発素材
- 2層目は硬めのウレタンフォーム
7cmあれば厚み的には問題ありませんが、床や畳に直接敷く際はしっかり換気をしないと高確率でカビます。
「基本床に敷きっぱなしだけど」という人は危ないので通気性の良いエア系マットレスがおすすめ。
【関連記事】万年床でもカビないマットレスはエア系がおすすめの理由
【トゥルースリーパー コンフォート 予算(税抜)】
- シングル 24 800
- セミダブル 27 800
- ダブル 29 800
2017年新発売トゥルースリーパー
【低反発】トゥルースリーパー プレミアケア スタンダード
オーバーレイマットレス5種とふとんタイプ1種をご紹介しましたが、2017年新発売の「トゥルースリーパー プレミアケア スタンダード」も存在します。
こちらは「トゥルースリーパー プレミアム」に銀由来の抗菌パワーを付加したマットレス。
逆に言えば抗菌が強化された以外はこれといってプレミアムからの変更点はありません。
低反発素材もウルトラ ヴィスコエラスティックであり、厚みなども従来のまま。
抗菌で約2 000 アップしているので、いずれプレミアムはプレミアケアに置き換わりそうな気がします。
【トゥルースリーパープレミアケア スタンダード 予算(税抜)】
- シングル 24 800
- セミダブル 26 800
- ダブル 28 800
- クイーン 30800
【低反発ふとん】トゥルースリーパー プレミアケア布団タイプ
こちらも「トゥルースリーパーコンフォート」に抗菌パワー(Ag)を付加したバージョン。
それ以外に特に説明する事がありません。
【トゥルースリーパー プレミアケア布団タイプ 予算(税抜)】
- シングル 26 800
- セミダブル 29 800
- ダブル 31 800
トゥルースリーパーの寝心地
良くも悪くも浅い体感
個人的にオーバーレイマットレスは1枚で使えるマットレスと比べると、体感に浅さを感じました。
トゥルースリーパーは3つのタイプを持っており、それぞれ下記のような特徴があります。
- 低反発系・・・包まれるような寝心地
- 中反発系・・・低反発より寝返りしやすい
- 高反発系・・・硬さを感じる・通気性がよい
この特徴は実感できるのですが、良くも悪くも浅いんですよね。
例えば高反発系も1枚で使えるエア系マットレスだともっとガシッと硬さを感じますが、それがありません。
元々使っていた寝具の影響も受けやすく「上に敷いたことで激変した!」という感想は出にくいのではないか?と思います。
結論
寝具には寿命がある
トゥルースリーパーは寿命を迎えた寝具の延命を図る製品ではありません。
寿命を迎えたと感じるなら、上に敷いてごまかすような事はせず買い替えてしまった方が快適な睡眠が得られるでしょう。
だからこそオーバーレイマットレスに乗り気になれない自分がいますが、ラインナップの中でceroは通気性アップという点で高評価。
トゥルースリーパー自体は「どうしても低反発マットレスが欲しい」という方には品質的にも申し分ないでしょう。
低価格の低反発マットレスは粗悪品にあたると目も当てられないので、長年作り続けているトゥルースリーパーは信頼が置けますね。
以上、トゥルースリーパー選びで悩んでいる方の参考になれば幸いです。
下記記事では人気の高い高性能マットレスをまとめているので、こちらも参考にしてみて下さい。