腰痛持ちの人にとってコルセットやベルトは欠かせないアイテム。
しかし、どこまでベルトに頼っていいのかわからない人もいるはず。
「寝る時も付けたら筋力が落ちてしまうかも」という疑問について解説したいと思います。
腰痛ベルト・コルセットの使い方
一日中付けるのはダメ
腰痛ベルトやコルセットは日中だけの理由に留めましょう。
その理由としてはこれらの役割にあります。
ベルトやコルセットは腰をサポートするためにあるものですよね。
しかし、人間はこれらに頼らずともそもそもの筋肉があります。
よく腹筋やインナーマッスル(腸腰筋・腹横筋)は「天然のコルセット」とも言われますが、人間にとって鍛えるべきはここ。
一日中コルセットに頼り切ってしまうと、自らの筋肉というコルセットがどんどん弱ってしまうのは言うまでもありません。
夜眠る時は外したほうがいい理由
夜寝る時にベルトやコルセットを外す理由は先ほど説明した筋肉の衰え以外にもあります。
下記の理由などから睡眠の質を下げてしまう可能性があるでしょう。
- 腰を圧迫し続けることで刺激(ストレス)となり眠りが浅くなる
- 血流を悪化させ疲れが取れにくくなる
- 発汗の多い睡眠時には蒸れを引き起こしやすい(かゆみや肌荒れの原因になることも)
- 寝具(マットレス)の持つ体圧分散性を邪魔してしまう
実際に付けて眠った経験が有る方ならわかると思いますが、腰を圧迫され続けながら眠るのはとても苦しいもの。
開放感がなく、どこか心も身体もリラックスできないんですよね。
(そもそもコルセットは立ち姿勢のサポーターです)
また、腰への負担を軽減しようと体圧分散性の高いマットレスを使っている方であれば、その効果を邪魔することにもなりかねません。
よって腰痛対策に付けているベルトやコルセットは寝る前に外しましょう。
寝る時はどうしたらいい?
楽な寝姿勢を見つける
一度腰をやってしまうと再び痛みがくる恐怖からベルトやコルセットを手放せなくなる人がいます。
しかし、先ほども書いた通り大切なのは「天然のコルセット(筋肉)を鍛えること」
使い続けることで筋肉がなくてもある程度支えられますから、これでは筋肉が維持・鍛えられることはありません。
できればコルセットを使わなくても良い方向性で生活改善をしていくのが良いですね。
まずは就寝時の腰痛に気を配るため楽な寝姿勢を見つけましょう。
主に「横向き寝」が腰への負担が少ないとされますが、一度試してみてはいかがでしょうか。
ちなみに横向き寝の場合は両足をぴったりと合わせると楽になります。
- くるぶし
- 膝
2箇所のうちどちらかがズレていると腰やお尻に負担がかかりやすくなるので、両足を一体化させるような気持ちでくっつけると良いでしょう。
布団(マットレス)は合ってますか?
眠っている時も腰が痛い場合、腰に痛みが出るような負担がかかっている状態だといえます。
寝姿勢が悪いのは正すべきですが、寝具もチェックしてみましょう。
何年も使っていて腰の部分がへこみやすくなっていたり、へこんでいたりしませんか?
寝具のヘタりをそのままにしていると腰に負担をかけやすい状態になってしまいます。
その場合は新しいマットレスに取り替える事を検討してみても良いかもしれません。
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結論
コルセットが不要になる日を目指す
腰痛にならない快適な生活を送りたい場合、コルセットを相棒だと思ってはいけません。
安静にしておかないといけない状態の時や重い負荷が避けられない作業(仕事や家事、農作業など)ではあると便利なのは確かです。
しかし、日常的な生活では私たちの身体に付いている筋肉が何よりの相棒。
それを鍛えること念頭に置いて、コルセットに頼らないのが一番良いです。
無理せずインナーマッスルを鍛えていきましょう。